車選びドットコムを運営するファブリカコミュニケーションズが、2022年8月における自動車登録台数の推移と、同サイトの販売台数推移から中古車市場の動向をまとめ、発表した。
発表によると新車・中古車の推移は例年通りとしながらも、半導体不足とロシアのウクライナ侵攻による部品不足の混乱から新車納期に遅れが見られ、その分新古車や状態の良い中古車への需要が高まってきているとのこと。
これから新車や中古車の購入を検討している人は、参考にしてみよう。
国産車のミニバン需要が季節要因で下降気味 / 中古車市場統計レポート(2022年8月版)を公開
中古車情報サイト「車選びドットコム(https://www.kurumaerabi.com/)」を運営する株式会社ファブリカコミュニケーションズより、2022年8月における自動車登録台数の推移と、中古車情報サイト「車選びドットコム」の販売台数推移から、中古車市場の動きをまとめたレポートが案内された。
【中古車市場統計レポート(2022年8月)】より抜粋して案内。
本調査詳細はこちら:https://www.kurumaerabi.co.jp/useful-details/2276/
自動車販売市場の動向(2022年8月)
2022年8月の新車登録台数は前月比83.0%、中古車登録台数は前月比96.1%という結果になった。例年通り、新車登録台数は7月をピークに8月より減少、中古車登録台数は7月から微減する動きを見せた。
前年比を見てみると、新車登録台数は90.7%、中古車登録台数は97.5%という結果であった。14ヶ月連続で悪化となっているが、徐々にその傾向は改善されてきているようだ。
半導体不足とロシアのウクライナ侵攻による部品不足は未だ収まらない見込みだ。これにより新車の納車が大幅に遅れている一方で、新古車や状態の良い中古車の需要が上がっているようだ。しかし需要の高まりに反して、これらの車両が市場に出回っている数は少ないので、仕入価格が大幅に高騰している。
新車登録台数
2022年度 | 6月 | 7月 | 8月 | 月平均 |
新車登録台数 | 327,896台 | 349,335台 | 290,042台 | 305,665台 |
前年比 | 89.7% | 92.6% | 90.7% | 88.2% |
中古車登録台数
2022年度 | 6月 | 7月 | 8月 | 月平均 |
中古車登録台数 | 534,611 | 501,235 | 481,909 | 505,321 |
前年比 | 93.6% | 94.8% | 97.5% | 94.4% |
※「車選びドットコム」では、普通自動車の登録台数を発表している「自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)」と、軽自動車の登録台数を発表している「全軽自協(一般社団法人 全国軽自動車協会連合会)」の統計データをもとに、新車登録台数と中古車登録台数の推移を紹介している。
中古車情報サイト「車選びドットコム」の動向(2022年8月)
2022年8月における中古車情報サイト(車選びドットコム)での中古車販売台数は前月から減少した。7月の販売台数が例年よりも伸びた反面、8月の減少幅が例年よりも大きくなっている。
※過去25ヶ月の自動車販売市場と中古車情報サイト「車選びドットコム」の市場動向を比較している。
※「車選びドットコム」の市場動向は、加盟店専用レポートからの抜粋のため、詳細数値は非公開としている。
◆国産車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、国産車の2022年8月中古車販売傾向を紹介する。
ボディタイプ別販売ランキング
国産車のボディタイプ別ランキングは今月も順位の変動がなかった。
先月からの目立った変更点としては、ミニバン / ワンボックスの割合が2.4ポイントマイナスになったことが挙げられる。前年もこの時期は同ボディタイプはマイナスになっていたので、こちらは季節的要因との見方ができそうだ。
一方で1位の軽自動車も今月は0.2ポイントのマイナスで、35%台への回復とはならなかった。他のボディタイプの割合はどれも微増している。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
1位 | 軽自動車 | 34.7% | -0.2% |
2位 | ミニバン / ワンボックス | 16.0% | -2.4% |
3位 | コンパクト / ハッチバック | 13.4% | +1.0% |
4位 | 軽バン / 軽ワゴン | 10.1% | +1.1% |
5位 | セダン / ハードトップ | 6.4% | +0.5% |
車種別販売ランキング
国産車の車種別ランキングでは、長らく1位だった日産 / セレナがダイハツ / タントに抜かされた。上述のミニバン / ワンボックスの需要減少がセレナの売れ行きに影響を与えているかもしれない。
先月から軽自動車は6車種ランクインしていたが、今月は7車種に増えている。現在の国産車のトレンドは軽自動車にあるようだ。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
1位 | タント(ダイハツ) | ↑(前回6位) |
2位 | セレナ(日産) | ↓(前回1位) |
3位 | タントカスタム(ダイハツ) | ↑(前回5位) |
4位 | ハイゼットカーゴ(ダイハツ) | →(前回4位) |
5位 | プリウス(トヨタ) | ↑(前回8位) |
◆輸入車の中古車販売傾向【人気ランキング】については、こちらから確認できる。https://www.kurumaerabi.co.jp/useful-details/2276/
中古車販売店様の経営活動を応援
「車選びドットコム」では、「symphony」を利用している加盟店に向けて、月に一度上記のレポートよりも詳細な小売データレポートを発行している。各ボディタイプで人気の車種をご紹介している他、年式・走行距離・価格帯・カラー別での販売割合も確認いただける。
目まぐるしく変わる社会情勢に対して、常に変化が求められる昨今。データを分析して高速でPDCAを回して行く必要がある。「車選びドットコム」では15年以上の中古車情報サイトの運営実績で蓄積したノウハウを、中古車販売店の皆さまに提供しているので、気になる方はぜひ問合せよう。
【株式会社ファブリカコミュニケーションズ(https://www.fabrica-com.co.jp/)会社概要 】
代表者:代表取締役社長 谷口政人
本社所在地:愛知県名古屋市中区錦3-5-30 三晃錦ビル8F
設立:1994年11月
事業内容:業務支援システム開発・販売事業、SMS配信ソリューション事業、インターネットメディア事業、WEBマーケティング事業、自動車整備・レンタカー事業
リリース提供元:株式会社ファブリカコミュニケーションズ