2022年モデルのローライダーSは、ダイナからソフテイルとなって復活した。ハーレー史上最大排気量を誇る1923ccのミルウォーキーエイト117エンジンを得てさらなる進化を遂げている。エンジンの搭載以外にも、メーター類の取り付け位置変更や、全長を伸ばされたリアサスペンションの採用など、「新生ローライダーS」と呼べるほど大幅に手が加えられている。
ローライダーSの車種プロフィール
ダイナのラインアップに名を連ねていた「ローライダーS」がソフテイルファミリーとして復活した。最新のソフテイルフレームに、ハーレー最大排気量を誇るミルウォーキーエイト114エンジンを搭載。ライダーをのけぞらせるほど爆発的な加速を発揮する。さらにスポーティな倒立フロントフォークをキャスター角を立たせて設置。スムーズなスタートとアグレッシブな走りを約束するセッティングとなっている。
バイクインプレ
ハーレーダビットソン社は、2018年に27年にわたり人気を支えていたダイナファミリーをソフテイルファミリーに統合。ローライダーSもソフテイルファミリーに移行された。新設計となるモノショック型カーボンスチールフレームを採用し、エンジンはミルウォーキーエイトを搭載。運動性能の向上が図られた。
単なる直線番長ではなく、大柄な車体ながら日本のワインディングのようなタイトでカーブが連続する道でも荷重を受け止めることが可能。ホイールもタイヤも同サイズだが、スタンダードと比べて倒立フォークはキャスター角が立っていることでスムーズにスポーツライディングをこなせる。狙い通りのラインをトレースすることができるので、ストレスフリーのライディングが楽しめる。
足つき
肉厚なソロシートはリア側の高めにデザインされた形状で、思い切りアクセルを開けたときにライダーをホールドしてくれるほか、長距離走行でも負担を軽減してくれる。シート高は690㎜と低く、大抵のライダーなら足つきは問題ない。
走り
ショーワ製43㎜倒立フロントフォークは、スタンダードと比較してキャスター角が2度建てられている。鋳造アルミニウムホイールが採用され、ブレーキはダブルディスクにABSを搭載している。
リアにはリジッド感が演出されたソフテイルフレームを採用。メインフレームに挟まれるように配置されたリアモノサスペンションのため、テール周りをすっきりさせながらも、しなやかなショックの動きを両立させている。
ヘッドライトカウルがローライダーSのクラブスタイルカスタムイメージを強く主張する。最新鋭のLEDヘッドライトにより夜間の視界性も良好だ。
1インチのモトクロススタイルハンドルが特徴的。フューエルタンクに2つのメーターを縦に配置し、ハンドルまわりをすっきりさせている。
ハーレーファンを惹きつけて止まないローライダーS。ダイナベースのオーナーは乗り比べると違いに驚くことだろう。新車のプライスは約250万円と高価だが、個人的にはそれだけの価値はあると思う。ハーレーらしさに溢れる所有する喜びを与えてくれるモデルである。
※当記事は動画「MOTO BASIC」協力のもと、モトメガネが編集構成したものです。