GSX-8Rは、パラレルツインを搭載するネイキッド「GSX-8S」をベースに、シャープなフルカウルをまとったスポーツモデルだ。全長×全幅×全高は2115×770×1135mm、車両重量は205kg。軽量かつコンパクトな車体を活かした爽快な走りと扱いやすさを両立させている。
GSX-8Rの車種プロフィール
ミドルクラスは、ビギナーからエキスパートまで幅広い層に支持されるモデルが多く、ライバルがひしめく激戦区である。生半可なバイクではライダーに受け入れられないため、各社は気合が入ったモデルを投入している。GSX-8Rは挑戦的なルックスながら、エンジンフィーリングやハンドリングは軽快。街乗りからツーリングまで1台で幅広いライディングをこなすオールラウンダーである。
バイクインプレ
デザインはアグレッシブかつオリジナリティに溢れている。フロントカウルからリヤにかけてスリムで流暢なラインを作り出している。エンジンやシートレールなどの機能部品は大胆に露出させ、無駄をそぎ落したメカニカルな機能美の魅力を強調。凄みを利かせている。
足つき
シート高は810mm。スリムなシートに合わせてタンクエンドが細くしぼり込まれているので、シート前方で両足を下ろすと小柄なライダーでも両足ツマ先を地面に着けることができる。
走り
最高出力58KWのパワーを生み出す775cm3のパラレルツインエンジンを搭載。革新的な2軸1次バランサー「スズキクロスバランサー」を採用し、エンジンから発生する振動を抑制している。270°クランクにより、心地よい鼓動感で低回転域から滑らかで扱いやすい出力特性と、高回転域までスムーズに吹けあがる絶妙なバランスに仕上げられている。
極低速域でも粘り強いパワーを発生し、ワインディングロードやタンデムツーリングまで高いコントロール性を発揮する。前後長をコンパクトなサイズにすることで、重量配分と最適なライディングポジションに寄与している。
路面の変化やライダーの好みに合わせた最適なパフォーマンスを提供する最新の「スズキインテリジェントライドシステム(S.I.R.S.)」や、三つのモードから適切な走行モードかを選択できる「スズキドライブモードセレクター(SDMS)」など、多彩な電子システムを搭載している。
双方向クイックシフトシステムにより、ライダーがクラッチやスロットル操作をせずにシフトアップ/ダウンが可能。シフトアップ時、滑らかでスピーディなシフトアップが可能となり、ほぼ連続的な加速を得ることができる。シフトダウン時は、スロットルのブリッピングやクラッチ操作をすることなく、スピーディかつスムーズなシフトダウンを行うことができる。
縦に2灯配置した六角形LEDヘッドランプの上に、LEDポジションランプをレイアウト。
LEDヘッドランプは、モノフォーカスランプを採用し、クリアな前方視界を確保する。ヘッドランプをカウルマウントにすることにより、軽快なハンドリングに貢献している。
LEDライセンスランプ一体型LEDテール・ストップランプは、コンパクトなデザインを採用。スリムなリヤフェンダーに装着することで、リヤビューをよりスポーティに演出する。バー形状のLEDターンシグナルランプを採用し、視認性と耐久性が向上している。
「無理をしてハイパワーなバイクに乗るよりも、肩の力を抜いたライディングがしたい」。GSX-8Rは、そんなライダーにピッタリな一台だ。今後はスポーツパフォーマンスの新基準となることだろう。
※当記事は動画「MOTO BASIC」協力のもと、モトメガネが編集構成したものです。