今販売されているバイクのシートのカラーを見わたしてみると、そのほとんどが黒だ。
シートのカラーが黒なのは、ボディカラーが変わっても違和感なく受け入れられるから、ということだろう。わざわざボディカラーに合わせてシートのカラーも変えていたらコストも掛かる……。
でも、過去のモデルを見てみると黒ばかりだったというわけでもない。
バイクブームだった1980年代。当時はシートが黒以外のモデルもそれなりに存在した。
最近の車両だと、といっても10年以上前だが、カワサキのZ1000(2010年モデル)ではパイソン柄のシートが純正仕様だった。
かなり冒険したとは思うが、写真をみると深い茶系のボディとシルバーのホイールカラーに合っている。
シートは車両パーツの中でも大きな部品なので、ここを変えただけでもかなりのインパクトがある。
車両のデザインや個性を主張するのに最適なのだ。
「シートは黒でなくてもいいじゃないか!」
Z900RS CAFE(2018年モデル)のオーナー・GO-MAXさんも、シートのカラーをアクセントにして愛車の個性を出したひとりだ。
ライムグリーンに映えるレッド
車両購入時にZ900RSとZ900RS CAFEで迷ったというGO-MAXさん。最終的にはスタイルが個性的なCaféを選び、カスタムを開始した。
「シートの形状はタンデムシート部分も比較的フラットなZ900RSのほうが気に入っているので、シート単体で購入してCAFEに装着していました。
でもそのままだと面白くないので、何かアクセントになる色でシートを張替えようと思ったんです。
インターネットで検索していたら、「バイクシート神戸」を見つけました。
鮮やかなライムグリーンにひときわ映える真っ赤なシートをすでに計画していたので相談したところ、淡い赤よりも原色に近い赤の方がオススメとアドバイスを頂いて製作を依頼しました」。
あえてフラットなシートに!
Z900RS/CAFEの純正シートはともにタックロール仕様になっている。
「どうせオリジナルでシートを作るのなら、純正と違う形状がいい!といことでフラットな形状を選択しました。
縫い合わせの部分はパイピングではなく、生地と同じ赤い糸でダブルステッチにすることで、狙い通りシャープなデザインに仕上がりました。
80年代の絶版車は青や赤など色付きのシートが装着されていることが多いですよね。
ネオクラシックと呼ばれるZ900RSにふさわしいシートになりました!」
赤いシートはどこでも目立つ!
“アクセント”にと赤いシートにした結果、オリジナリティあふれる車両へと変化した。
周りの反響も大きかったそうだ。
「どこに停めても、自分のマシンと一目で分かる赤いシートに大満足です。
ツーリング先やイベント会場では沢山のオーナーさんから話しかけられます。
遠くからでも目立つ組み合わせなので安全運転を心掛けています」。
冒険することで広がるカスタムの楽しさ
「お客様からご提案があった時にはライムグリーンと赤の組み合わせはどんな感じになるのだろうと思っていましたが、頂いた写真を見て納得しました。
車体色を意識した無難な色では無く、冒険する事もカスタムの楽しさである事をお客様から教わった気がします。
弊社では豊富な生地をご用意しておりますので、愛車のシートカスタムで迷ったらぜひご相談下さい」。
バイクシート神戸
6万アイテムを超える国内最大量のシートカバーの型を保有し、最新モデルから絶版車、オフロードモデルやアメリカン、原付などあらゆるニーズに応えてくれるシートカバーの専門店。
品質を重視し、裁断から縫製まで国内自社工場で生産している。ユーザーがDIYできるシートの張り替えやすさも特徴だ。
複雑な形状のシートや自分でシートの貼り替えをするのが不安な場合は、職人が最高のクオリティで張り替えを行なってくれる。
細かい部分変更にも対応してくれるので、自分だけのマシンを作りたいユーザーにもうってつけなのだ。