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【YZF-R サーキットチャレンジ】ステップ3ではさらにレベルアップした走行で自分の走りを総仕上げ!【イベント参加レビュー】

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

2022年から新たに開催されたYZF-Rサーキットチャレンジは、YZF-R25 / R3オーナーを対象に年3回のレッスンを通じて楽しく安全にライディングテクニックを上達させることを目的としたヤマハが主催するライディングスクールイベントだ。7月末に開催されたSTEP2に引き続き、全3回のYZF-Rサーキットチャレンジの集大成となるSTEP3に参加してきたので、その様子をお届けしていこう。

目次

YZF-R Circuit Challenge STEP3 : impression】

サーキットチャレンジの集大成

夏の暑さも少しずつ落ち着いてきた10月初旬。全3回、最後のステップとなるサーキットチャレンジの開会式を前に、筑波サーキットコース1000に集まった面々も、参加者はもちろん、会場のスタッフや講師陣まで、今ではそのほとんどがお互いに顔馴染みとなった。

ステップ1では少し手こずっていたレーシングスーツも手慣れた様子で早々に着替え、フロントのジップを上げると「走るぞ!」という気分になってくるから不思議だ。私が乗らせてもらっているYZF-R25もステップ1から変わらずに、ハンドル位置やシート、エンジン特性まで、一度走り出してしまえばすぐに勘を取り戻すことができた。

また、ステップ2と変わった事といえば、今回は新たに参加者全員がニースライダーを装着しているというところ。これまでのレッスンの集大成となるステップ3では、積極的に膝を擦ろうという練習があるわけではないのだが、本気度の高い走行に近づくにつれて膝でバンク角を確かめながら走行するライダーも多くみられた。

自分の走りをさらにブラッシュアップ

開会式やストレッチを終えたら早速コースに入り、イントラの先導つきでしっかりと慣熟走行をしていく。前回のステップ2から約2ヶ月ぶりではあるものの、徐々にペースが上がってきても不安感は少なく、反復して行なってきたこれまでの練習がしっかりと活きてきているのを実感する。

慣熟走行が終わったら、ステップ2の復習も兼ねて複合コーナーを重点的に見てもらいながらマンツーマンによる個別アドバイスを受けることができる。ここでは目を尖らせてラップタイムを極限まで縮めて速く走るというよりは、バイクで気持ちよく走る、バイクを上手く操ることにウエイトを置いたアドバイスや指導をしてもらえるので、これまでのレッスンを通じて分かってくる自分の苦手なコーナーや、普段の運転から出てしまうようなクセの部分など、自分の走りをさらにブラッシュアップしていこう。

また、サーキット走行向けに各部セッティングを施したYZF-R25のカスタム車両に試乗できる機会もあったのだが、自分の車両と乗り比べてみるとその違いは一目瞭然。フレームやエンジンには違いがないはずなのに、ブレーキやコーナーでの安心感が全く違ってくる。この安心感とは足周りの変更によるタイヤの挙動の掴みやすさはもちろんのこと、コーナーの減速時から立ち上がりの加速時でも動作が軽く感じられ、セッティングによってマシン自体が速いというよりは、速く走ることができるようにセッティングされているような扱いやすさが非常に魅力的だった。

レベルの高い走行にもどんどん挑戦

午前のコース走行でがっつり走った後は昼食休憩を挟んで、午後の座学を受けていく。ここではサーキット走行の基本となるルールやフラッグサインの復習。

座学の後は午前の走行からそれぞれの速度域に合わせたいくつかのグループに分かれて、コースに入っていく。参加者の走行を見る為に講師陣も混ざって走行するのだが、講師陣がとにかく速い。特に難波校長の走りを身近で見ることもできたのだが、さすがは校長。コーナー進入時のブレーキングや複合コーナーの旋回速度は本当に同じバイクなのかと疑ってしまうほどだ。

そうしてペースの上がってきた午後の走行は一段と速度域も上がり、コースからは排気音やエンジン音だけでなく、ニースライダーが擦れる音もそこかしこに聞こえてくる。こうして同じクラスのバイクによる、より質の良い走りを身近で見ることができるからこそ、レベルの高い走行にもどんどん挑戦していくことができるというのもサーキットチャレンジならではなのかもしれない。

総仕上げではコースを独り占め!

YZF-Rサーキットチャレンジ最後の総仕上げとして行うのが、コースを単独走してラップタイムを計測するタイムアタック。難波校長直々にスタートフラッグを振り下ろしてくれたり、全日本ライダーがパラソルを持ってくれたりとイレギュラーすぎる空間ではあったものの、皆がぞれぞれステップ1からの練習の成果を全て出し切って走る姿は自身にあふれていた。

また、全日本ライダーのイントラの皆さんもタイムアタックに参加し、コースを本気で走る姿はまさに圧巻。プロの走りを目前に興奮冷めやらぬまま、ステップ3最後のレッスンもチェッカーフラッグが振られることとなった。

こうして大盛況の中、閉会式を迎えたサーキットチャレンジ。参加者の多くは濃密な1日を過ごした達成感と心地よい疲労度によって会場は笑顔に包まれ、ステップ1では「サーキット走行がはじめてで少し怖い」と話していたビギナーの方も「今では走りを楽しめるようになった」と嬉しそうに話してくれた。

私もこれまで3回に及ぶサーキットチャレンジに参加してみて、バイクでスポーツをするといった新しい楽しみ方は単純に速く走らせる、膝を擦るといったサーキット走行のイメージとは少し異なり、どちらかというとバイクを思い通りに操れるようになるというイメージの方が近いように感じた。そして、3回のステップを通じてバイクを思い通りに操れるようになるということは、普段の移動手段から週末のツーリングまで、バイクで走る全てに活かすことができるのだ。

バイク初心者の方にとって、サーキット走行と聞くとなんだか敷居の高いような印象を受けてしまうかもしれないが、実は初心者こそサーキット走行で安全にバイクを少しづつ練習していくというのがオススメ。多くの方が教わったであろう法規走行的なバイクの操り方は教習所で、バイクを気持ちよく走らせるようなスポーツ的な操り方をサーキットチャレンジで教わることができれば、そこから先のバイクライフももっと豊かになるに違いない。

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