本田技研工業株式会社は、バッテリーシェアリング事業を行う株式会社Gachacoに納品された、バッテリー交換ステーション「Honda Power Pack Exchanger e:(パワーパックエクスチェンジャーイー)」国内第1号機が稼働したことを発表した。同サービスは、街中でスムーズにバッテリー交換をすることで、効率よく電動モビリティを利用可能にするものである。また、バッテリーシェアリングサービスの運用に必要な情報をクラウド上で一元管理するシステム「Honda Power Pack Cloud(パワーパッククラウド)」を採用し、バッテリーシェアリング事業者、電動モビリティユーザー両者の利便性、使いやすさも追求されている。今後も、バッテリーシェアリングを検討する事業者向けの製品・運用システムの提供を通じ、モビリティの電動化のサポートと、低炭素社会の実現への貢献を目指していく。
バッテリー交換ステーション「Honda Power Pack Exchanger e:」の販売を開始
~バッテリーシェアリング事業を行う株式会社Gachacoで国内第1号機の稼働開始~
Hondaは、バッテリー交換ステーション「Honda Power Pack Exchanger e:(パワーパックエクスチェンジャーイー)の販売を開始し、バッテリーシェアリング事業を行う株式会社Gachacoに納品された、日本で1台目となる量産機の稼働が、本日始まりました。
Honda Power Pack Exchanger e: 製品ページ:
https://www.honda.co.jp/mobilepowerpack/exchanger
Hondaは、2050年にHondaの関わる全ての製品と企業活動を通じたカーボンニュートラルの実現を目指しています。この目標の達成に欠かせないモビリティの電動化にあたっては、「短い航続距離、長い充電時間、高いバッテリーコスト」という3つの課題があります。そこでHondaは、バッテリーを交換式とし、シェアリングすることでこれらの課題を解消し、電動化の加速と再生可能エネルギーの活用拡大に貢献するべく取り組んでいます。
Honda Power Pack Exchanger e:は、交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:(モバイルパワーパックイー)」を複数同時に充電し、電動二輪車をはじめとするHonda Mobile Power Pack e:ユーザーのスムーズなバッテリー交換を可能にするバッテリー交換ステーションです。ユーザーは街の中のステーションで必要な時に充電済みバッテリーにアクセスすることができ、充電時間を待つことなく、効率よく電動モビリティを利用することが可能になります。
Honda Power Pack Exchanger e: は国内外で広く普及しやすいバッテリーインフラとなることを目指し、街中になじみやすいデザインとしたほか、バッテリーシェアリングサービスの運用に必要な情報をクラウド上で一元管理するシステム「Honda Power Pack Cloud(パワーパッククラウド)」を採用。バッテリーシェアリング事業者、電動モビリティユーザー両者の利便性、使いやすさを追求しました。
なお海外では、インドの現地法人Honda Power Pack Energy India Pvt. Ltd.(HEID)にて電動三輪タクシー(リキシャ)向けバッテリーシェアリングサービス事業を開始しており、Honda Power Pack Exchanger e:を運用しています。
今後も、バッテリーシェアリングを検討されるお客様に向けた製品・運用システムの提供を通じ、モビリティの電動化をサポートするとともに、低炭素社会の実現に貢献していきます。
- ※東京都と株式会社Gachacoとの共同事業の詳細につきましては、以下東京都HPよりご確認ください。
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2022/10/12/05.html
また本バッテリーシェアリングサービスの詳細につきましては、株式会社Gachacoへお問い合わせください。
https://gachaco.co.jp/contact
Honda Power Pack Exchanger e: 主な特徴
バッテリー交換はワンタッチかつスムーズに
- スロットは、上段・下段でもバッテリーを入れやすい挿抜角度で設計しています。
- バッテリーをスロットに差し込むだけで、自動で充電を開始します。
- バッテリー交換時は、本機上部のパネルにICカードをタッチすることでユーザー認証を実施。高いセキュリティーを担保します。
- 登録されたユーザーIDに紐づく、利用モビリティの情報(搭載バッテリー数、直列・並列といった搭載条件など)から適切な充電済バッテリーを判断。LED表示でユーザーに知らせることでスムーズな交換作業を促します。
使いやすさ、保守・管理のしやすさ
- バッテリーシェアリングサービスの運用に必要な、バッテリーの充電状況・所在情報や、機体の状況などの情報は全てHonda Power Pack Cloudに集約され、一括で管理されます。
– バッテリーユーザーは、ユーザー登録からステーション検索、交換、料金決済まで一括してシステムを通じて行えるほか、貸出バッテリー情報などをスマートフォンからリアルタイムに検索可能。スムーズなバッテリー交換に寄与します。
– バッテリーシェアリング事業者は、機器の状態をクラウド上で一括管理することで、効率的な管理・運用が可能です。 - 日常的に行う保守・清掃作業はフロントから実施可能な構造を採用。
- 熱負荷によるバッテリーの劣化を抑制するため、バッテリー冷却機能を搭載しています。
複数台の連結設置が可能
・親機(Control機)1台に対し、子機(Extension機)を複数台連結し、より多くのバッテリーを同時に管理・運用可能。ユーザーや事業者のニーズに応じて柔軟に対応します
停電時にもバッテリーの交換が可能
・停電などにより本機へ給電できない場合は、充電済みのHonda Mobile Power Pack e:の電気から給電を行い、バッテリーの貸し出しを継続します。
街中になじむデザイン
- 街中のさまざまな場所に設置されることを考慮し、パブリックスペースになじむデザインをメインコンセプトに、圧迫感を感じさせない、連結時も一つの存在として見せる筐体デザインとしました。
主要諸元
お客様からのお問い合わせは、 「お客様相談センター 0120-112010(いいふれあいを)」へお願い致します。
リリース提供元:本田技研工業株式会社