ヤマハ発動機株式会社は、2022年8月7日(日)に三重県の鈴鹿サーキットで開催された“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会に、ヤマハトップチームとして出場した「#7 YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Team」が、7位を獲得したと発表した。
YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Teamが3番手走行中に転倒、7位でチェッカー 2022 FIM世界耐久選手権 “コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第43回大会
2022年8月7日(日)、三重県の鈴鹿サーキットで開催された“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会に、ヤマハトップチームとして出場した「#7 YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Team(以下YART)」が、約7時間経過時まで表彰台圏内の3番手を走っていたものの転倒、修復後再スタートして7位を獲得しました。
YARTはウィークを通して速さをみせ、特に5-6日の予選では、3選手ともに2分5秒台をマークするとともに、ヤマハ8耐史上最速となる2分5秒769をカレル・ハニカ選手がマークして3番グリッドを獲得しました。
決勝ではスタートライダーをニッコロ・カネパ選手が務めましたが、スタートでエンジンがかからず、1周目を22番手と大きく順位を落としてしまいました。しかし、2周目で17番手まで挽回し、直後にセーフティーカーの介入などもあり上位との差が縮まったことで、13周目には3番手に浮上して表彰台争いに加わりました。
その後は、トップのTeam HRC、2番手のKawasaki Racing Team Suzuka 8Hに次ぐ3番手で走行を続けていましたが、13時48分に2度目のセーフティーカーが介入したことでトップのTeam HRCと半周差がついてしまいます。一方、Kawasaki Racing Team Suzuka 8Hとは5秒差となり2位争いを展開しました。
そして残り1時間となる18時30分過ぎ、3番手を走行中だったマービン・フリッツ選手が、他車と接触して転倒。ピットに戻りマシンを修復し7番手で復帰したものの、その後にストップ&ゴーのペナルティを課せられ、再浮上の可能性はなくなり、209周を走破して7位でゴールとなりました。
7 YAMALUBE YART YAMAHA EWC Official Team 決勝:7位(209周)
カレル・ハニカ選手談
「7時間まではよかったので、鈴鹿が7時間だったらよかったですね。でも本当に今の気持ちを表す言葉が見当たりませんが、まずはこのウィークでのチームの仕事はすばらしく誇りに思っています。特にEWCのチームとしてファクトリーチームと対等に戦うことができました。6回世界チャンピオンになっているジョナサン・レイ選手をはじめ、アレックス・ローズ選手、レオン・ハスラム選手と戦えたのです。でもホンダのファクトリーは思った通り速く、彼らについていくのは難しかったですね。マービン選手の転倒については、耐久レースでは普通に起こることです。チームにとっては残念かもしれませんが、僕たちのパフォーマンスは誇りに思います。
次のボルドールでは、このようなことがないように24時間走り切りたいと思いますし、3人ともこのサーキットが好きで十分戦えると思います。タイトルはもう難しいと思うので、優勝を狙い、このシーズンをいい形で終わりたいと思います」
マービン・フリッツ選手談
「いいレースでした。2位か3位で表彰台は確実だと思っていました。転倒した時のスティントは9〜10秒台で走れていていい感触でした。でもスプーンカーブで前のライダーをかわそうと思ったら、そのバイクのハンドルが僕のシートに当たって、二人で転倒してしまいました。みんなでここまで頑張ってきたので、チームには本当に申し訳ない気持ちです。僕たちの夢は表彰台で、今回は大きなチャンスだったから、達成できず本当に悔しい気持ちで、言葉がありません。これでEWCのタイトルは難しくなったと思いますが、最終戦は勝ってシーズンを終わりたと思います」
ニッコロ・カネパ選手談
「素晴らしいレースでした。原因は分からないけど、スタートでエンジンがかかりませんでした。それで追い上げとなりましたが、3番手まで挽回することができました。ここまで挽回できるとは思っていなかったので嬉しかったです。一時は、カワサキがミスして2番手に上がりましたが、不運で順位を落としました。でもこれがレースです。まだシーズンは続きますが、最終戦もいつも通りベストを尽くします。ポールポジションを確実に取って、レースではラップタイムよりも、シーズンをポジティブに終わらせるために表彰台の真ん中(優勝)に立ちたいですね」
マンディ・カインツ監督談
「今日の結果には満足できません。表彰台が目の前にあり、全部コントロールできていたので後は普通に走っていれば3位に入れたはずなのにライバルに表彰台を渡してしまいました。これは私たちのミスですが、レースはこういうことがあるのです。
その一方でファクトリーチームと戦えたのは、素晴らしいことです。カワサキがミスしたときには2番手にもなり、常に表彰台の範囲にいたのです。またスタートはちょっとミスありましたが、すぐに挽回できたように、速く、ペースも良く、いい感触だったので残念です。私たちはファンの皆さんのために戦ってきました。表彰台は諦めることはできません。また鈴鹿にきます」
リリース提供元:ヤマハ発動機株式会社