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道の概要
山形、秋田両県にまたがる美しい稜線をもつ鳥海山(別名『秋田富士』『出羽富士』)の五合目に向うのが鳥海ブルーラインだ。山形側と秋田側からそれぞれV字のように五合目に向うようになっている。道路状態は全線にわたってよく整備されとても走りやすい。天気に恵まれれば、飛島や佐渡も見渡す事ができるのだ。
山形側は十六羅漢像付近の海抜0m地帯から一気に駆け登る。途中にある大平山荘(おおだいら)前の展望台からは、山形県と秋田県に跨がる標高2236 mの活火山・鳥海山はもちろん、山形県の最北部に位置する遊佐の海岸を望むことができる。この展望台からは鳥海山へ向かう登山道もある。
秋田側に入ってすぐの鉾立には、鳥海山・飛島ジオパークに関するものや鳥海山で咲く花、生息している動物などを紹介展示している大規模な鉾立ビジターセンターがある。以前あったレストハウスは駐車場に変わったが、食堂や山小屋が整備されていて、登山と観光の中心はこちらのようだ。
ビジターセンターの先は急峻な渓谷が広がっている。秋田側の下りは、日本海を眺望しながら美しいヘアピンカーブを走りながら象潟の海岸におりて行く。旧料金所からはのどかな水田地帯が広がり、さらに進むと水田地帯の中に松林が点々とする九十九島が現れる。この九十九島は、鳥海山のふもとに点在する103あまりの島々が田園地帯に浮かんでいるように見える象潟独特の風景だ。なおこの国指定天然記念物「象潟」(九十九島)の絶景は、道の駅「ねむの丘」展望室から一望できる。
お薦めのシーズン
- 冬季閉鎖後の雪壁期間(4月下旬~5初旬)。
- 青空が輝く夏から紅葉の秋。
周辺立ち寄りポイント
◆大平山荘
山形側の吹浦(ふくら)登山口。
◆鉾立(ほこたて)ビジターセンター
秋田側の象潟登山口。ブルーラインの最高地点。
◆あぽん西浜
足湯もある日帰り温泉施設。