道の概要
熊本市から天草諸島の下島を結ぶ国道266号のうち、宇城市三角(みすみ)から天草五橋をわたって上島に渡る区間を、橋でつながれた島々を真珠のネックレスに例えて天草パールラインと呼んでいる。
熊本市方面からは、宇土半島を南北の海岸線の道路のいずれかで向うことになる。いずれも海岸を走る爽快ロードだ。そしてみすみICからいよいよ天草五橋の1号橋(天門橋)がはじまり、島の合間を紡ぐようにして道路を走る。残念ながらバイクに乗った状態では天草松島の全景を楽しむことはできないが、橋と島が連続する2号~5号橋は海を見ながらの爽快な区間。それぞれの橋のたもとには展望地が用意されている。一番の展望地が天草4号橋(前島橋)の松島展望地で、ここは写真撮影スポットとしても有名だ。
天草ということで、天草・島原の一揆(最近は乱という表現は教科書ではしない)の中心人物の天草四郎関係の博物館や銅像があちこちにある。
天草下島へは、走り重視なら展望は少ないが尾根伝いを走る天草上島中央広域農道(オレンジライン)。景色も楽しみたいなら、北側海岸線を走る国道324号線がよい。特に夕陽の時刻なら絶対お薦めだ。
お薦めのシーズン
- 緑輝く春から夏。天草松島のシルエットが浮かぶ夕刻。
周辺立ち寄りポイント
◆松島展望台
パールラインで一番人気の展望台。2~4号橋が見える。
◆千厳山展望台 天草五橋の5つすべてが見渡せる展望台。上島に渡ってすぐの登山道を走り駐車場から5分ほど登る。
◆高舞登山展望所
上島にわたって国道266号側に向ったところにある展望所。1号橋~5号橋までのすべての橋を一望できる。またここから、眺める夕日は『日本の夕陽百選』にも認定されている。
◆倉岳展望所
天草の最高峰。メジャーではないが、八代海の島々の眺めが素晴らしい。途中の道はせまく苔が生えている場合もあるので走行には注意。
◆十万山公園展望台
天草下島に渡ってすぐの公園。朝日を見るにはこちらがお薦め。駐車場やトイレ、展望台(2階と屋上)などが整備されていて充実。