道の概要
1972年に伊勢と近江を結ぶ鈴鹿国定公園横断道路として開通した『鈴鹿スカイライン』は、1997年に通行料が無料となり、国道477号線の一部区間になった。。全長は約19㎞、鈴鹿山脈の御在所岳と鎌ケ岳の間を通り、峠の武平トンネル(標高800m)を越えて甲賀にぬけていく。
鈴鹿という名前からはサーキットが連想されるが、サーキットはもう少し南に位置する。道路はその名に相応しく、ヘアピンが連続する山岳スカイラインになっている。渓谷を登るようなルートなので、景色がいいのは三重県側で、山頂の武平峠トンネル手前の駐車場からは伊勢湾や伊勢平野を臨むことができる。道路は完全2車線で路面状況もよい、三重県側の武平峠までは、ヘアピンが連続し、コーナーをクリアするごとに高度を上げていくワインディングロードだ。小出力エンジンだとやや力不足を感じるかもしれない。ほとんどのコーナーには減速帯がもうけられており、爽快な乗り心地とまではいかないのが残念。展望のいい箇所には少々狭いが駐車スペースもある。なお、御在所岳の登山口になっていて、登山客が道路を歩いていることがあるので注意が必要である。
武平トンネルを抜け滋賀県にはいると、渓谷の中を走るので展望はなくなる。道路幅がやや狭くカーブはよりタイトになり、一部湧き水の出る場所もあるなど、走行には少し注意が必要だ。
鈴鹿スカイラインは、2008年の災害で約3年間にわたり通行止めになったことがある。三重県側にはそのときの法面工事の跡があちこちにある。崩落しやすい地形になっていることを認識して、走行には充分注意をして走りたい。
お薦めのシーズン
- 春の新緑と秋の紅葉シーズン。
周辺立ち寄りポイント
御在所岳 標高1212m。湯の山温泉から山頂直下まで御在所ロープウェイが通じている。広い山頂部は御在所山上公園が整備され、スキー場やレストラン等がある。リフトを利用して西端の山頂まで行くことができる。
湯の山温泉 四季折々の景観に富んだ温泉で、歓楽街化しておらず、ファミリーの行楽向けから、鈴鹿山脈のレクリエーションやレジャーの拠点となっている。毎年10月初旬に僧兵まつりが行われる。日帰り入浴可能旅館が多い。
鈴鹿サーキット 日本を代表する国際レーシングコースで、F1日本グランプリや鈴鹿8時間耐久ロードレースなどの開催で知られる事から日本モータースポーツファンの聖地でもある。日本初の全面舗装と観客席の両方を備えたサーキットとして、1962年に本田技研工業(ホンダ)によって建設された。