道の概要
紀伊半島の霊峰高野山から紀伊半島最高峰の護摩壇山(ごまだんざん)をへて龍神温泉を結ぶ国道371号線。2003年10月から無料化された。山岳地帯を南北に走る紀伊半島屈指のスカイライン。
道路は大変よく整備されており、アップダウン、ヘアピンから高速コーナー、展望の開けたスカイラインから険しい崖っぷちを十分過ぎるほどに堪能できる道だ。ただ、信州方面と比べ、山の景色変化が少ない印象は否めない。ごまさんタワーから森林公園ワイルドライフ、龍神に下る道はなかなかの迫力である。
難点はここにいたるアクセス道路。北側は高野山を控え、多くの観光バスがやってくる国道370号線は、高野山まで狭い道が続く。南側は引き続く快走路の424号が和歌山方面と白浜方面を結ぶが、距離がある。高野山と龍神温泉のセットでゆったりと走るのがよいかもしれない。
お薦めのシーズン
- 新緑や紅葉の時期。紅葉の時期はやや混雑する。
周辺立ち寄りポイント
◆高野山金剛峯寺
高野山は、平安時代のはじめに空海(弘法大師)によって、開かれた真言密教の聖地。「金剛峯寺」という名称は、空海が『金剛峯楼閣一切瑜伽瑜祇経 こんごうぶろうかくいっさいゆがゆぎきょう』というお経より名付けられた。2004年7月に『紀伊山地の霊場と参詣道』として世界遺産に登録された。
◆鶴姫公園展望台
奈良側で360度の眺望が楽しめる展望台。星の撮影で写真家も多い。スカイラインから狭い道を登っていくので注意しよう。
◆ドライブイン花園あじさい園
標高1040mの山上で花を楽しめるドライブイン。建物の周辺には花園が広がり、春は1000株のシャクナゲ、夏は3500株のアジサイが楽しめる。開花期の眺めは圧巻だ。レストランではアマゴや猪肉などの特色あるメニューを提供している。
◆ごまさんスカイタワー
高野龍神スカイラインの中間点に位置しスカイライン走行の中間休憩地となっている。高さ33mの塔は、護摩壇山の史実にちなんで設計され護摩木を積み上げた独特のもの。入場料300円