道の概要
関西の軽井沢ともいわれる青山高原は、津市と伊賀市の境にまたがり、春はさまざまな種類のつつじが、斜面を鮮やかに染めあげ、秋はすすきが高原をうめつくす魅力ある場所だ。民間によるリゾート開発が計画されたが、諸事情により三重県が開発をすることになった。
この高原へのアクセス道路として、まず東側からのルートが自衛隊によって開発整備された。1975年、国道165号の青山峠に至る2車線道路が新設され、観光道路として開通したのが『青山高原有料道路』である。
総延長22㎞、有料道路区間10.7㎞。その後1984年4月に無料開放された。現在では青山高原ウィンドファームの91機の風力発電の風車が立ち並ぶ高原の道になっている。
この道へ行く榊原温泉からの道は、1.5車線の舗装林道レベルなので、あまりお薦めしない。東側から進入するなら、国道163号から高良城林道を走り笠取山経由で自衛隊基地付近に合流するのがよいだろう。西側の青山峠からのルートは、ふるさと公園までは展望に期待しない方がよいが、ヘアピンが連続する道は、純粋に走りに徹して楽しむことが出来るだろう。
青山高原道路の展望ある快走区間は、ふるさと公園から航空自衛隊の基地までである。標高700~800mの起伏のなだらかな高原からは、東に伊勢湾、西に笠置山脈、南に大台ヶ原が広がる展望のよさがある。そんな高原の中に立つ91基の風車の合間を縫うように走り、アップダウンとカーブを繰り返す道は爽快な走りを約束してくれる。
ふるさと公園にはたくさんの遊歩道があり、頂上の丸山草原は四季折々の表情を見せ、丘の上からの景色も素晴らしく、ツーリングの疲れを癒して活力を与えてくれそうだ。また、周辺はリゾート地として開発され、ピクニックランドやハイキングコースもあるなどレジャーには事欠かないが、開発から年数が経ち、かつての賑わいは薄れてきている。
お薦めのシーズン
- 春の新緑と秋の紅葉シーズン。夜の星空や夜景もお薦め。
周辺立ち寄りポイント
◆青山高原ふるさと公園
三角点駐車場と第1~第6までの駐車場がある。たくさんの遊歩道、展望台などが広範囲にわたって用意されている。駐車場のトイレは古いところが多い。
◆髻山三角点(もとどりやま)
標高756mの展望台。晴れた日には伊勢湾が全望でき、湾の向かいの知多半島まで望める。ふるさと公園の一番南側には、やや古びているが高原内唯一のCafeウィンディーヒルがある。(不定休なので事前確認080-8068-1645)
◆丸山草原展望台
風力発電管理等に近くにある360度の大展望スポット。
◆榊原温泉
平安時代には、清少納言が「枕草子」にて「湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」と謳っており、当時は「ななくりの湯」として呼ばれていた。無色透明な榊原温泉の湯は、風呂上がりに肌がつるつるスベスベになる事から美肌の湯として知られている。