道の概要
飛騨高山と郡上八幡を結ぶ全長約65kmの郡上街道(飛騨街道)の愛称が『せせらぎ街道』である。県道73号、国道257号、国道472号で構成され、高山と楢谷区間の県道73号と国道257号がお薦め区間。中でも人工物が無くなる西ウレ峠周辺がもっともその魅力を醸しだしている。東海北陸自動車道が飛騨清見インターまで開通するまでは、郡上八幡・岐阜方面から高山市内をつなぐ主要アクセス道路であり、多くの自動車が行き交う交通量の多い道得だったが、開通後は交通量が減少しツーリングにはもってこいの道だ。
せせらぎ街道の名のとおり、川上川(峠北)と馬瀬川(峠南)の渓流沿いに走る道路は大変よく整備され路面状況は最上レベル、信号がなく、ヘアピンの少ないゆるやかなカーブが続く快走路なので安心して走ることができる。移り変わる景色は季節によっても表情を豊かに変え、ドライバーやライダーを楽しませてくれる。白樺林・カラマツが続く渓流を見ながら走っていると、何かほっとするような癒しを感じさせてくれる道だ。
新緑や紅葉の中を走るのは風情があっていいのだが、紅葉時に渋滞というやっかいなものがくっついてくる。時間をずらしたり、緑深まる夏は車も少なく渓流沿いに駐車場があり、川沿いで水遊びを楽しむのもよいだろう。
お薦めのシーズン
- 新緑から紅葉の11月。
周辺立ち寄りポイント
高山 平成の大合併で大阪府や香川県よりも大きく、東京都にほぼ匹敵し、日本で最も広い市となった高山市。仏ミシュランの実用旅行ガイド『ボワイヤジェ・プラティック・ジャポン』では必見の観光地として3ツ星を獲得。
飛騨の里 飛騨高山の集落博物館「飛騨の里」には合掌造りをはじめとした飛騨の古い貴重な民家が移築復元され、なつかしい農山村の暮らしや昔から飛騨に伝わる季節の行事を再現している。入館者は、柱に触り、囲炉裏に腰掛け、昔の人の営みを肌で感じることができる体験型施設。
郡上八幡 桜の名所が点在しており、1595年に築城された「郡上八幡城」もその一つ。映画にもなった「郡上一揆」の舞台として歴史的な町並みが残されている。のんびりと町並みを散策したい。
國田家の芝桜 4月下旬からGWにかけて芝桜が満開になる。まるで甘い香りのするピンク色の絨毯を敷き詰めたかのような圧巻の景色が広がる。
めいほう高原 スキー場としても有名だが、夏場はキャンプ場として利用され、大自然を満喫。