道の概要
ビーナスラインとともに美ヶ原高原に向う道路で、こちらは、松本市内の浅間温泉付近から美鈴湖を経由して武石峠まで美ヶ原林道を走り、武石峠から県道62号にはいり美ヶ原自然保護センターまでの道路で、裏ビーナスとも呼ばれる。
美鈴湖から武石峠まではカラマツの林の中を走るヘアピンカーブが続き、北アルプスを眺望するポイントがいくつかある。武石峠三叉路は現在観光センター方面が通行止めになっている。峠から先が県道62号の美ヶ原高原道路となり、カラマツの林が終わる武石峰あたりから松本盆地と北アルプスを眺望する絶景ルートに変貌する。最初の駐車場にバイクを停めて、遊歩道を3分登ると想い出の丘に到達。ここから見る中央アルプス~御嶽山~北アルプスの景色は絶品である。秋にはちょうど槍ヶ岳に夕陽が落ちる。時間があればさらに遊歩道を登ると白馬方面まで見渡せる展望地が待っている。
再び道を進むと、自然再生のために立ち入り禁止区域となっている斜面脇となる。そこにバイクを止めて振り返ると、北アルプスに続く天空の道だ。そしていよいよこの道のハイライトがやって来る。左カーブでカラマツの林が終わると、緑の牧草地をたたえた美ヶ原高原牧場の丘陵地帯を抜ける道が迎えてくれる。まるでヨーロッパの丘陵地と見紛うほど気持ちのいい光景が広がる。ここから終点の自然保護センターまでは完全2車線の整備された快走路となっている。ヘアピンから直線道路、アップダウンのある短いながら楽しさが凝縮した道路である。
終点の自然保護センターから徒歩20分で王ヶ鼻と王ヶ頭に行けるので、時間があればお薦め。松本盆地越しの北アルプスは雄大で壮観。
武石観光センターと武石峠の道路が復旧した場合には、ビーナスライン経由で、美ヶ原高原美術館脇をそのまま松本方面に向かう。途中白樺平という美しい林を抜け県道62号との合流にある観光センターを左折して武石峠に向うことになる。ビーナスと裏ビーナスの両方を楽しむために早期復旧を期待したい。
お薦めのシーズン
- 年間を通じてお薦めだが、レンゲツツジの群落が花開く6月中旬から7月にかけてが最も美しい。
周辺立ち寄りポイント
◆ 美鈴湖
標高1000mにあり、全区画電源設置のオートキャンプ場がある。バイクのソロキャン用のサイトも用意されている。Webにて要予約。