道の概要
かつては奥志賀スーパー林道と呼ばれた道で、奥志賀高原と野沢温泉を結ぶ高原林道。本州を代表する2つのスキー場をつなぐが、豪雪地帯のため冬季は閉鎖され、自然融雪を待って閉鎖解除となるため走れる期間は短い。
ゆうに50kmに達するまさにスーパー林道は完全舗装路で比較的状態はいい。ほぼ1.5車線で、ひたすら大自然の中を走るきわめてハードな道。ここを走るには忍耐力が必要だろう。唯一救いなのは交通量が少ない点で、対向車云々の煩わしさはあまりない。
奥志賀側の道路脇を流れる雑魚川がとても美しい清流で、岩魚の渓流釣りのポイントになっている。木々の緑と相まって運転の疲れを癒してくれる道だ。
途中、木島平方面に向う分岐を少し入ったところにあるカヤノ平は、ブナの天然林が有名で、写真愛好家の撮影スポットとしても有名。静かなキャンプ場はソロキャンパーにも人気がある。なお全線を通じて、トイレ、自動販売機類があるのはこのカヤノ平だけである。
森林の道を延々と走った後、ようやく野沢温泉スキー場のゲレンデを走る道になり、秘境感から脱して高原の爽やかな道に変貌し野沢温泉に到着する。夏か紅葉のシーズンに志賀草津道路とセットで走るのもいいだろう。自然の美しさを満喫しながらのんびりと走るのがよいかもしれない。
周辺のツーリングでは、野沢温泉から千曲川を渡って県道95号で関田峠越えで新潟県に抜ける道も楽しい。奥志賀側からは、カヤノ平分岐の少し手前の分岐で、雑魚川林道を走って行くと国道405号と合流し、秘境の郷である秋山郷に行くことができる。こちらも是非挑戦してもらいたい。
志賀高原周辺の標高の高い道路走行の注意点は、10月中旬からは寒気による積雪があることだ。下界は雨でも高原は雪が降る。実際2021年は10月に2回雪が降っている。天気予報の事前チェックと冬用の装備はしておきたい。
お薦めのシーズン
- 新緑の季節となる開通後の6月と、紅葉が見頃を迎える10月。
周辺立ち寄りポイント
◆カヤノ平
標高1500m前後に広がる高原で、樹齢200〜300年のブナの原生林は、日本一美しいブナの森と絶賛されるほど。ルートから少しはずれるがキャンプ場もあり途中休憩にお薦め。
◆奥志賀高原スキー場
グランフェニックスと奥志賀高原ホテルがある。いずれも志賀高原内では最上クラスのホテルで、宿泊は高価だが喫茶利用ならリッチな気分に浸れる。志賀側から出発する際の癒しの時間にいいだろう。
◆野沢温泉
日帰り湯、麻釜温泉公園ふるさとの湯、外湯も含めたくさんあるが、ソープ類がそろっているこちらの評判がいい。入湯料 500円。