ホンダは、2022年8月7日に三重県・鈴鹿サーキットにて開催される「FIM世界耐久選手権シリーズ(以下、EWC)“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会」に参戦する主なHondaチームの体制を発表した。
1978年から開催され、2020、2021年は新型コロナウイルスの影響で開催が中止となったが、今年は3年振りの開催となる。
2022 FIM世界耐久選手権シリーズ “コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第43回大会参戦体制について
Hondaは、三重県・鈴鹿サーキットにて、8月7日(日)に決勝レースが行われる「FIM※1世界耐久選手権シリーズ(以下、EWC)“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会(以下、鈴鹿8耐)」に参戦する主なHondaチームの体制を決定しました。
<以下、敬称略>
Hondaワークスチーム※2「Team HRC」は、「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」をベースとしたワークスマシンで参戦します。今年はライダーに、HRCテストライダーを努める長島哲太と、英国スーパーバイク選手権(以下、BSB)に参戦中で、これまでに鈴鹿8耐で3回優勝している高橋巧に加え、FIMスーパーバイク世界選手権(以下、SBK)に参戦中のイケル・レクオーナの3名体制です。
2017-2018シーズンのEWCシリーズチャンピオンを獲得した「F.C.C. TSR Honda France」は、今シーズンもレギュラー参戦しています。レギュラーライダーのジョシュ・フック、ジーノ・リア、マイク・ディ・メリオの3名で、現在ポイントランキング2位(第2戦終了時)につけており、シリーズチャンピオン獲得に向け、確実に上位への進出を目指していきます。
「SDG Honda Racing」は、MFJ※3全日本ロードレース選手権JSB1000クラス(以下、JSB1000)参戦中の名越哲平に加え、スペインスーパーバイク選手権(以下、ESBK)に今年からHondaで参戦している浦本修充をパートナーにしました。
FIMアジアロードレース選手権ASB1000クラス(以下、ASB1000)に参戦中の「Honda Asia-Dream Racing with SHOWA」からは、モハメド・ザクワン・ビン・ザイディと、ゲリー・サリムの参戦が決定しています。
※1FIMとは、Fédération Internationale de Motocyclisme(国際モーターサイクリズム連盟)の略称
※2ワークスチームとは、マシンを製造しているメーカーが運営しているチーム
※3MFJとは、Motorcycle Federation of Japan(一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会)の略称
参戦ライダーのコメント
#33 Team HRC
長島 哲太(HRCテストライダー)
「Team HRCから鈴鹿8耐に参戦する事になりました。チームメイトの高橋巧選手は過去優勝経験が豊富な素晴らしい選手であり、イケル・レクオーナ選手は、今年からSBKで活躍しているスピードをもった選手です。HRCワークスチームから鈴鹿8耐に参戦するのは初めてとなりますが、ライダー3人で力を合わせてCBR1000RR-R FIREBLADE SPのポテンシャルを最大限に発揮し優勝を目指して頑張ります。Hondaファンならびに8耐ファンの皆様、応援よろしくお願いします」
高橋 巧(BSBにHonda Racing UKより参戦中)
「3年振りの鈴鹿8耐に、Team HRCのライダーとして今回も参戦します。最高のチームスタッフ、ライダーと一緒に、今年こそはTeam HRCで優勝するためにベストを尽くします。BSBに参戦中のため事前テストの機会は少ないのですが、長島選手が最高のマシンに仕上げてくれています。また、SBKからはイケル・レクオーナ選手が参加してくれます。3人で表彰台の頂点に立てるように頑張ります。ぜひ鈴鹿サーキットに来て応援をお願いします」
イケル・レクオーナ(SBKにTeam HRCより参戦中)
「Team HRCとともに鈴鹿8耐で戦えて嬉しいです。自分にとっては初めての耐久レースです。鈴鹿8耐は、ライダーにとって、気温も湿度も高く、オーバーテイクも難しく、フィジカル的にタフなレースだとは分かっています。しかし、鈴鹿サーキットは非常に好きです。鈴鹿でレースをするのが待ちきれません。チーム、スタッフと共にベストを尽くし、表彰台の一番上を目指します。鈴鹿で会いましょう」
#5 F.C.C. TSR Honda France
ジョシュ・フック(EWCに同チームより参戦中)
「今シーズンここまでは順調です。もっといい結果が出せたかもしれませんが、それもレースです。現在総合2位で、目標であるチャンピオンを十分に狙える位置にいます。シーズンの中で一番好きな鈴鹿になかなか行けませんでしたが、やっとHondaのホームレースで、日本のファンの前でレースができることに胸が躍ります。マシンと鈴鹿の相性は抜群ですので、いい結果を期待しています。やっと日本に戻りレースができることが嬉しく、みんなに会うことを楽しみにしています」
ジーノ・リア(EWCに同チームより参戦中)
「ここまで2レースで表彰台2回、EWCで現在総合2位は悪くありませんが、もっと上を狙いたいです。ルマンでもスパでも勝つチャンスはありました。あらゆる環境でいいペースが出ていますし、ピットストップや修理でもクルーが非常にいい仕事をしてくれているので、今の結果が出ています。自分もチームもみんな、大好きな鈴鹿サーキットに戻って8耐で戦えることに興奮しています。世界でも最高のイベントの一つで、日本のチーム、そしてHondaブランドの代表として、日本のファンの前で戦うことを心待ちにしています。日本に戻り、F.C.C. TSR Honda Franceのマシンを大好きな鈴鹿で乗ることにエキサイトしています。」
マイク・ディ・メリオ(EWCに同チームより参戦中)
「最初の2戦とも表彰台フィニッシュで、いいシーズンのスタートが切れました。マシンはスピードもありますので、あとは少し運が味方してくれたらと思います。とにかく、鈴鹿サーキットに戻れて嬉しいです。鈴鹿のファンは熱心であり、またサーキットもとても素晴らしいです。長い期間TSR Hondaのホームコースに戻れなかったので、モチベーションMAXです!チーム一丸となってチャンピオン獲得を目指します。皆さんの応援を期待しています」
#73 SDG Honda Racing
名越 哲平(JSB1000クラスに同チームより参戦中)
「はじめに鈴鹿8耐にSDG Honda Racingより参戦できることを嬉しく思います。全日本の前半戦はけがの影響で上位争いはできませんでしたが、けがの状態も良くなり万全の状態で鈴鹿8耐を迎えられます。
鈴鹿8耐で経験豊富なHARC-PROの運営を軸にしたSDG昭和電機グループ様の強力なサポートのもと全力で戦います。Hondaファミリーの一員として戦えることを誇りに、チーム一丸となり優勝を目指します」
浦本 修充(ESBKに参戦中)
「鈴鹿8耐が今年は開催されることを嬉しく思います。また開催に向けて多大な尽力をされた、関係者の皆様に心から感謝申し上げます。今年からHondaに復帰し、SDG Honda Racingから参戦することになり大変光栄に思います。自分を育ててくれたチームでまた走れることを、とても嬉しく思うと同時に責任感を感じています。日本のファンの皆様の前でレースをするのは久しぶりなので、成長した自分を見せていきたいと思っています。精一杯頑張るとともに、優勝を目指したいと思いますので、SDG Honda Racingの応援よろしくお願い申し上げます」
榎戸 育寛(JSB1000クラスに参戦中)
「SDG Honda Racingの一員として鈴鹿8耐に参戦することができ、大変嬉しく思います。鈴鹿8耐への参戦は、今年が初めてとなりますが、幼少期からの憧れの舞台に立てることはとても嬉しい限りです。JSB車両への適応はできていますので、自分の役割を果たしてチームに貢献していきたいと思います。また、ST600時代からライバルとして戦ってきた名越選手、ハルクプロの先輩であり経験豊富な浦本選手と共に戦えることを大変心強く感じています。ぜひSDG Honda Racingの応援、よろしくお願いします」
#88 Honda Asia-Dream Racing with SHOWA
モハメド・ザクワン・ビン・ザイディ(ASB1000クラスに同チームより参戦中)
「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で2年のブランクがありましたが、やっと鈴鹿8耐で戦えることを嬉しく思います。今年は、鈴鹿ではまだ走り込んでいないのですが、チームが必死にCBR1000RR-R FIREBLADEをセットアップしてくれています。また新たなチームメンバーを迎える予定なので、いつもよりハードルは高いと思います。とにかくベストを尽くし、上位を狙います!応援よろしくお願いします」
ゲリー・サリム(ASB1000クラスに同チームより参戦中)
「初めての鈴鹿8耐、また初めての耐久レースですので、今回戦えるチャンスをもらえたことを嬉しく思います。チームはこれまでの鈴鹿サーキットの豊富なデータを持っており、また2019年にマレーシアでの耐久レースでは表彰台に立っているので実績は十分あり、今から走るのが楽しみです。いつも応援ありがとうございます」
鈴鹿8耐に参戦する主なHondaチーム
リリース元:本田技研工業株式会社