2022年4月30日(土)にアメリカのコロラド州で行われた、AMAスーパークロス選手権 第16戦デンバー。同シリーズへMonster Energy Star Yamaha Racing 450 Teamから参戦している「#3 イーライ・トマック選手」が、2020年以来2度目となる最高峰クラス450SXのチャンピオンを獲得した。
開幕戦こそ6位と不振に喘いだもののその後は調子を上げて、第4~5戦、また第8〜12戦と連戦連勝。第15戦終了時には2位に43ポイントの大量リードを築いていた。今大会へは膝の痛みを抱えての参戦となったが、堅実な走りを行い6位でフィニッシュ。最終戦を待たずしてシリーズチャンピオンが決定した。
AMAスーパークロス選手権 450SX トマック選手とYZ450Fが2009年以来となる最高峰クラスのチャンピオンを獲得
2022年4月30日(土)、AMAスーパークロス選手権・第16戦デンバーが行われ、「Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team」から「YZ450F」で最高峰クラスの450SXに参戦する#3イーライ・トマック選手が5位とし、自身、2020年以来2度目のチャンピオンに輝いた。
また、ヤマハ発動機株式会社にとっては2009年のジェームス・スチュワート選手以来、13年ぶりとなる最高峰クラスでのチャンピオンである。
トマック選手は2021年シーズンの終了後、「Monster Energy Star Yamaha Racing」に加入。1月8日の開幕戦、アナハイム1を6位としシーズンをスタートした。レースを重ねるごとに「YZ450F」とのマッチングも高まり、第3戦サンディエゴで2位として初表彰台を獲得しランキングもトップに浮上。続く第4戦アナハイム2では初優勝を飾り、さらに1大会3レースを行い総合成績で順位を決めるトリプルクラウン・フォーマットの第5戦グレンデールで連勝。そして圧巻だったのは第8〜12戦、ここで5連勝を飾り、ランキング2位以下とのリードを拡大した。
シーズン終盤に入ると、リスクをおかさないベテランらしい走りで、ライバルとのポイント差をコントロール。優勝こそないものの上位でのチェッカーを繰り返し、ランキング2位につけるJ・アンダーソン選手(カワサキ)に、43ポイント差で第16戦を迎えた。
そのデンバーでは序盤にトップを走るも、膝の痛みもあり後半はリスクを回避する走りで5位。直接のライバルであるアンダーソン選手が優勝したが、十分なリードによりチャンピオンを決定した。
なお、最終戦のソルトレイクシティは5月末に開幕するAMAモトクロス選手権に備え、負傷した怪我の治療に専念するため欠場した。
1974年にスタートしたAMAスーパークロスでヤマハ発動機は、現在の450SXの前身となる250ccクラスでピエール・カールスマーカー選手が初代チャンピオンを獲得。1977年からボブ・ハンナ選手が3連覇、1980年はマイク・ベル選手、1998〜2000年にジェレミー・マクグラス選手が3連覇、2004年・2008年にチャド・リード選手、2009年にジェームス・スチュワート選手がチャンピオンを獲得しており、今回で通算12回目のチャンピオンとなる。
イーライ・トマック選手談(450SX チャンピオン)
「信じられないような一日であり、信じられないような一年でした。これは自分が夢見ていたシーズンだったので、自分のホームレースで実現するというのはすごく特別なことでした。チームみんなのハードワークをとても誇りに思います。シーズン開幕前にやったことはすべて成果をあげ、シーズン中盤には5連勝を記録するという素晴らしい成績をあげました。すごく特別な一年です。今シーズンは自分にとって復活の一年だったので、それを実現させてくれたヤマハに感謝しています」
ジェレミー・コッカー談(チーム・マネジャー)
「特別な一日だったのではありません、特別な一年です。450SXクラスに参加してタイトルを勝ち取る、それは6ヵ月前には私たちの夢に過ぎませんでしたが、私たちはそれを成し遂げました。これを達成するために適切な人材を集めましたが、チーム全員が信じられないほど素晴らしい働きをしたのです。これが一番重要なことですが、私たちはチームとしてタイトルを獲得したのです。私たちはこの成功をとても喜んでいますが、まだやり切ってはいません。アウトドア(AMAモトクロス)のタイトル獲得がまだ残っているので、このまま努力を続けていかなければなりません」
リリース提供元:ヤマハ発動機株式会社