長かった至高のグローブ探しの旅に終止符をうった。
筆者の手元には、これぞ至高というグローブが2双あり満足している。
だがコストパフォーマンスという点においていえば、やっぱり最強はワークマンとなる。
今回は数あるワークマンのグローブ中でもバイクにピッタリな製品を4つ選んでみた。
PG004 ライトプロテクショングローブ
3シーズン使えるのでコスパ最強!
山羊革を採用した操作性の良い3シーズングローブがこちら。
お値段が税込み1900円というところに驚きだが、シンプルながらあちこちに工夫がされた凝った作りに驚かされた。
まずこのお値段でナイロンの内装付きで手が入れやすい。
プロテクターは拳と指先に樹脂のクッション性のある素材が配置されている。
特に驚きなのが拳部分のプロテクターはフローティング構造が採用されていることだ。
直接本体に縫い付けるのでなく、フローティング構造にすることで運動性を高めている。
更に指先などの可動部分にはシャーリングを採用するなど徹底している。
手のひら側にもクッション性のある素材が配置されていて振動による疲れを低減してくれそうだ。
革質が柔らかいので使い始めからストレスがないが、使い込むことで更にフォット感は増していくだろう。
また撥水加工が施されているので多少の雨をはじく性能もありがたい。
惜しむべくMサイズからしかないことだ。
筆者は手が小さいので指先が余ってしまい、フィット感的にも若干大きく感じてしまった。
Sサイズも販売して頂きたいところだ。
APG01 エアーメッシュプロテクショングローブ
通気性抜群の夏用のメッシュグローブ
通気性とフィット感にこだわったというエアーメッシュプロテクショングローブは2500円
フルレザーのライトプロテクショングローブより価格は高いが、バイク用品メーカーの製品と比べれば1/3以下といったところ。
またライトプロテクショングローブ同様に樹脂製プロテクターを採用しているが、拳部分に関してはより本格的な仕様となっている。
エアーメッシュプロテクショングローブのプロテクターはフローティングされているわけではないが、ストレッチする生地が採用されているので運動性に優れている。
またフィット感にこだわったというだけあり、サイズ感的にはライトプロテクショングローブより一回り小さく感じた。
こちらは指の長さも含めてMサイズでピッタリという印象だ。
手の甲側はメッシュ、平側はパイピングされた合成皮革が採用されているので風抜けも抜群。
更にハンドルに直接触れる部分に関しては山羊革で補強されているので耐久性も高い。
親指と人差し指部分だけ合成皮革が採用されていたので、もしやと思いスマホを操作してみたところ動作した。
この価格なのに至れり尽くせりという感じのグローブだ。
WM299 メカニックグローブタランチュラ
見ためが非常に個性的!
見た目が非常に個性的なメカニックグローブがタランチュラだ。
甲側には蜘蛛の巣が張り巡らされたようなグラフィックを採用しており、プロテクター部分のタランチュラのモチーフが強烈に目を引く。
プロテクターはクッション性に優れた素材が、甲側全部と指先をしっかりと保護しており安心感がある。
すっぽりとプロテクターで覆われている形ではあるが、弾力性のある素材とタランチュラのモチーフ部分は切れ目が入っているので運動性を上げている。
メカニックグローブという名前の通り、フィット感と操作性は重視されており、メイン素材はストレッチ生地が採用されていて指に吸い付くようにフィットする。
手のひら側のハンドルにあたる部分にはウレタンフォームを採用しており衝撃や振動を緩和する効果がある。
見た目以上に細部までしっかりと考えられているグローブだ。
281 テムレス
梅雨時期や洗車時など一個持っておくと超便利!
防水グローブは使っているうちに徐々に性能が低下していってしまう。
加えて圧力がかかる手のひら部分や縫い目部分はどうしても浸水しやすいので、梅雨時期のバイク通勤ではグローブを乾かす暇もない。
そんな時にバイク便をやっていた知人が教えてくれたのがテムレスだ。
縫い目のないオールラバーなので浸水の心配がなく、特殊な3層構造を採用することで透湿性を得ており蒸れにくい。
また手のひらと指部分には滑り止めがついており素材が柔らかいので、操作を邪魔しないのもありがたい。
ただ、プロテクション効果は皆無だ。
そこでお勧めの使い方としては、梅雨時期のオーバーグローブとして使って頂きたい。
サイズ感的にフィット感がしっかりある感じなので、使っているグローブの1サイズか2サイズアップで買って雨時だけ重ねて使うのだ。
見た目はお世辞にも格好良いとは言えないが、意外と熟練ライダーには愛好家が多い逸品だ。
もともとワーカー向けなので操作性は抜群!
ワークマンの製品はワーカー向け製品なので使い勝手や操作性には定評がある。
今回紹介した製品はワークマンのカタログ中ではテムレス以外はライディング用として紹介されている。
高額なバイク用品メーカーの製品と比べると質感は劣ると言わざる得ないが、操作性は勝るとも劣らない。
価格も安いので、使ったことがない方は是非お試しいただけたら幸いだ。
文章/画像:相京雅行