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1984年に登場し昨年40周年を迎えた「トヨタ・ランドクルーザー70(GDJ76)」。タフな性能とクラシカルなデザインで多くのオフロードファンを魅了し続けている。
4×4エンジニアリングが作り上げパリダカをはじめとする世界中のラリーで活躍したアルミホイール「BRADLEY」は、2022年に誕生から40年を迎えた。どちらも本気でオフロードを走るために生まれ40年以上、進化し続けてきた逸品と言えるだろう。
今回は4×4エンジニアリングが手がけたトヨタ・ランドクルーザー70(GDJ76)〔以下ランクル70(GDJ76)〕で行ったショートツーリングのもようをお伝えしよう。
パリダカ出場のランクルをチューニング&整備
歴史ある「4×4エンジニアリング」
今回のショートツーリングで使用するのは、2024年に再再販されたランクル70(GDJ76)を4×4エンジニアリングがカスタムした車両だ。
4×4エンジニアリングは1970年代にランクル40のカスタムから始まり現在まで日本のオフロード界を支えてきた歴史あるメーカーだ。80年代にはパリダカールラリーに挑戦したチームACPのランクル70のチューニングや整備を担当し、89年に市販車改造ディーゼルクラスで優勝している。その様子をテレビで見て憧れていた僕としては、これだけでかなりワクワクしてしまう。そしてこの4×4エンジニアリングのDNAを受け継いでいるランクル70(GDJ76)でこれからショートツーリングにでかけるというのだから楽しみで仕方がない。
オフロード向けのカスタムながら
ノーマルよりも快適な乗り心地
ショートツーリングは、愛知県名古屋市の4×4エンジニアリングショールームからスタート。岐阜方面へ向かい、風情のある宿場町や林道を巡り秘密のキャンプスポットでデイキャンプを楽しむコースだ。
出発して高速に乗り北上、途中に小牧城が見えたり観光地である犬山の標識があったりで早速ツーリングをしているという実感が湧いてくる。オフロード向けにカスタムされた車でありながら高速道路や一般道での乗り心地はノーマルよりも快適に感じる。とくに、ラダーフレーム車の安定性と快適性を向上させる「MCB(モーションコントールビーム)」が装着されていることで、フレームの余計な捻れや微細な振動を吸収。そのことによりサスペンション本来の理想的な動きを実現し、ハンドリングがシャキッとしたりドライビングフィールとして車両から伝わる情報から余計な雑音が減っているから、運転が楽しいのだ。
国道41号で木曽川を渡り、最初の目的地である岐阜県の南部に位置する美濃加茂市の太田宿へ到着。ここは東京の日本橋を起点に北回りで埼玉、群馬、長野、岐阜、滋賀を経由し京都の三条大橋に至る約526kmの旧街道である中山道の51番目の宿場町だ。岐阜県(美濃国)には17の宿場町があり東側は、木曽路最後の宿場町である馬籠宿、西側は、滋賀県(近江国)との国境にある今須宿。この太田宿は、本陣、脇本陣が一軒ずつ、旅籠屋が20軒が立ち並び尾張藩の代官所が設置されるなど美濃地方の重要な拠点になっていたそうだ。
また中山道の難所の一つである木曽川を渡る太田の渡しの船場跡も残されている。現在の旧中山道沿いには、1769年に建てられた脇本陣林家住宅が保存されている一方、一般的な店舗や住居も並ぶ。一昔前の日本はこんな街が多かったなぁ、と懐かしい思いにさせる光景でもある。
そんな光景の中にもクラッシックなデザインのランクル70(GDJ76)は良く似合う。「アイアンバンパー(試作品)」に交換されていることもあってより落ち着いた表情を見せている。街中には、太田宿中山道会館があり、中山道の歴史を学ぶこともできる。また木曽川の伏流水を使う造り酒屋もあり明治26年に建てられた酒蔵が今も残されており見学や日本酒の購入もできる。
大きな石が転がる河川敷を
ものともせず進む足まわりが心強い
昼食を済ませて次に向かったのは、長良川の河川敷。かなり大きい石がゴロゴロしているがランクル70(GDJ76)は、「カントリーサスペンション」の性能もあってそれをものともせずに走る。岐阜の夏の風物詩として有名な長良川の鵜飼は、この辺りから船を出すそうだ。川をバックに改めてランクル70(GDJ76)を見てみる。アグレッシブなパターンのTOYO TIREのOPEN COUNTRY R/T TRAILは、やはりオフロードに良く似合う。
もちろんホイールはランクル70(GDJ76)に良くマッチする「BRADLEY V」が装着されている。またサスペンションも同じく4×4エンジニアリングの「カントリーサスペンションキット」に換装され車体が2インチアップされている。
まだ試作品ということだが前後バンパーは無骨なデザインの「アイアンバンパー(試作品)」交換されWARNのウインチが装着されている。これらの装備によってノーマル車両よりオフロードらしさ、ひいてはランクルらしさがより色濃くなっている。
岐阜県には、長野県川にある中腹林道などメジャーな林道も点在する。今回は、そこまで足を伸ばせないのでピストンの林道(※)を数本走る。テクニックが必要なほどのハードな林道を走った訳ではないが、それでも「カントリーサスペンション」のオフロードにおいての性能の高さを実感できた。「カントリーサスペンション」も「BRADLEY」と同様に40年以上4×4エンジニアリングが開発をし続けているパーツの一つだ。
※ピストン林道とは、行き止まりになっている林道のこと。往復する必要があるため、エンジンのピストンのように進んで戻るしかない道だからそう呼ばれている。
このランクル70(GDJ76)に装着されたショックアブソーバーには「ハーモフレック機構」が内蔵されている。
路面や車体の振動周波数に応じて減衰力を自動的に変化させ車両の操縦安定性を高めつつ、乗り心地を大幅に改善させる周波数感応ショックアブソーバー「ハーモフレック機構」を採用することで、高速道路や一般道からダートまで快適に走ることができるのだ。一般道で感じた安定感はこの機構によってもたらされたようだ。
周波数感応ショックアブソーバー「ハーモフレック」の詳細はこちら
最後に立ち寄ったのは小さなダム湖の湖畔。乗用車では入れないような登坂路を越えてデイキャンプに良さそうな場所を見つける。こんなことが気軽にできるのもカスタムしたランクル70(GDJ76)の性能のおかげだ。4人で乗って大型のクーラーボックスやテーブルなどのキャンプギアをフルに積載しても余裕のあるラゲッジスペース。今回は、気楽なデイキャンプなのでテーブルとチェアに簡単なクッキングアイテムだけを積んできた。ここではコーヒーを淹れてランクル70(GDJ76)と景色を眺めながらゆったりと過ごす。
足回りを強化した
4×4エンジニアリングのランクル70(GDJ76)
今回使用した車両は、高速道路から悪路まで快適に走るために足回りを強化。タイヤはノーマルの16インチから17インチにアップし、トレッドの幅も265mmから285mmにアップ。それに合わせてアドオンフェンダーなどでドレスアップを施している。
また高性能なサスペンションと2インチのリフトアップによりオフロードでの走破性を大幅に向上させている。
主なカスタムポイントは、以下の通り
オフロードを楽しみつつ、日常の走りもOK
ランドクルーザーシリーズの中でも個人的に一番ランクルのイメージが濃いランクル70(GDJ76)。生粋のオフロード車とも言えるランクル70(GDJ76)に4×4エンジニアリングのチューニングによって更にヘビーデューティなルックスと性能を手に入れている。しかも高速道路や一般道といった普通の生活の中で使う部分もスポイルしていない。
乗り心地という面ではノーマルよりも数段よくなっているようにも感じられる。性能面だけでなくリアラダー、アドブルーリッドクローズキット、前後のアドオンフェンダー、オーバーフェンダー、マッドガードレスエンドなどさりげないながらも無骨なドレスアップも冒険心をくすぐる。
普段の街乗り、今回のようにデイキャンプのためのドライブのような使い方、ハードな林道やコースでのダート走行。どんな道、どんな使い方でも安心して走ることができ、ちょっとした冒険にも挑戦できる。4×4エンジニアリングがカスタムしたランクル70(GDJ76)とともに日常から抜け出して、自分の素敵な時間を楽しみたい。