昨今、スマートフォンの通信制限を気にせずインターネットを利用できる環境の需要が高まっています。クルマの中でも同様に、音楽・動画の再生やリアルタイムのナビ情報の確認などを快適に利用するには、安定した通信環境が欠かせません。
ちなみに、上記のような環境を整えるために、大手カーナビメーカー”パイオニア”からは車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR200D」が販売されています。かなり便利そうなアイテムですが、実際の使用感はどれほどなのでしょうか。
SNSでのレビューを参考に、どのような製品なのか確認してみました。
クルマの移動を快適にする?車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR200D」とは
大手カーナビメーカーパイオニアは、2024年9月に車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR200D」を発売しました。
この製品は、ドコモのLTE回線を利用することで安定したインターネット接続を実現できるというもの。つまり、車内に専用のWi-Fi環境を構築できるため、通信制限を気にすることなくスマートフォンを使用することができるようになるというわけです。
また、スマートフォンのテザリングを使用しなくても、タブレットやノートパソコンといった複数のデバイスを同時に接続できるようになります。
同時接続台数は最大5台までなので、同乗者がそれぞれのデバイスを使って動画を視聴したり、仕事でインターネットを活用したりすることも可能です。長距離移動やレジャーの際、家族や友人とインターネットを共有できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
さらに、取り付けはシガーソケットもしくはUSBポートに挿すだけ。利用開始にパイオニアIDや製品登録などは必要になるものの、365日いつでもスムーズにWi-Fiを開通することができます。
加えて、クルマから電源を供給する仕様となっており、特別な配線作業は不要です。電源が突然切れたり、都度充電したりといった心配や手間も必要ありません。
なお、通信プランはNTTドコモの「インカーWi-Fi」プランに対応しており、月額料金を支払うことでデータ通信が利用できるという仕組みです。
またドコモのLTEネットワークを活用しているため、日本全国の幅広いエリアで安定した通信が可能。山間部や郊外でも通信しやすい環境が整っている点も、この製品の強みといえるでしょう。
このように、かなり便利なアイテムに見えるDCT-WR200Dですが、使用感はどれほどなのでしょうか。
実際に使用しているユーザーのレビューをSNSで確認してみたところ、
など、購入してよかったという声が多くみられました。
その一方で、
と、不満を述べるユーザーも少なくないようです。
中には、「通信料は一年で1万3200円かかる。あと2年後のUIMカード更新時は別途5000円必要になるし、トータルのコスパは微妙かも」と、コスパ面に苦言を呈すユーザーも。
さらに「車内でWi-Fiを使うために購入しましたが、購入後に接続できずサポートに相談すると、別途ドコモとの通信契約が必要と分かって、一瞬騙された気になった」という厳しいレビューも見受けられました。
まとめ
DCT-WR200Dの使い勝手について苦言を呈すユーザーも少なくありませんが、DCT-WR200Dには車内でもWi-Fiを使用できるようになるという大きなメリットがあります。
特に長距離ドライブへ行く機会が多い人は、”百聞は一見にしかず”精神で一度使用してみるのも、ひとつの手かもしれません。