お洒落になりたい。おっさんになってもそう思うことがある。
「服なんて自分が良いと思うものを着ればいいんだよ」
それもわかる。筆者も基本的にはそうだ。だがストレートに言えば、女性にモテたいのである。格好いいと思ってもらいたいのである。しかし、残念ながらセンスがない。
先日インスタグラムやyoutubeなどで人気のバイク女子rurikoとお洒落ライダーの聖地、マックスフリッツに取材に行った。半日ほどで順調にロケは終了したので、このようにお願いしてみた。
モテる服を選んでくれない?
いいですよ!面白そうですね!
快諾してもらったので、ご紹介させて頂きたい。
なお筆者のスペックは164cm62kg。サイズ選びの参考にして頂けたら幸いだ。
MFJ-2400 レザースリーブダウンジャケット
マックスフリッツの2021AW製品中で一番暖かいウインタージャケットがこちら。今更冬物製品を紹介するの?という読者の声が聞こえるが、そこが主題ではない。モテる服の紹介なのだ。女子はこういう服が好きなのか。という視点で見て頂きたい。
厚い生地を採用しているため、全体的にダウンの膨らみが抑えられていて、シルエットはダウンジャケットにしては細身に仕上げられている。だが通常の1.5倍のダウンを封入することで保温性を犠牲にしていない。見頃裏側の一部にマイクロフリースが使われていることも暖かさをプラスしている要因の一つだ。
ファスナーには高級なYKKエクセラを採用している。品質の良いファスナーなのでデザインのアクセントにしており、タンクへの干渉を防ぐために下部はムシ隠しをつけているものの、前立てはついていない。
ファスナー裏側にはタテを追加して風を防ぐ設計にしているものの、バイクの走行では多少風が入ることがあるという。機能性だけを重視していないのだ。だがおっさんは体が冷える。インナーを工夫したいところだ。
肩・肘・背中・胸には別売りのプロテクトパッドを装着することができるが、シルエットは完全に街着だ。最近は街着を意識した用品メーカーも増えてきているが、創業以来街着でも違和感のない製品を作り続けてきたマックスフリッツならではと言えるだろう。
Mサイズを着用してみたところ丁度良い感じだ。前述したように前ファスナーから多少風が入るとのことなので、バイク乗車時は重ね着が推奨となる。Tシャツ、薄手のセーター、後述するインサイドウォームブルゾンを着用しても余裕がある感じで動きを妨げることはなかった。
MFB-2396 インサイドウォームブルゾン
ここ数年ミドルレイヤーとして使う中綿入りジャケット人気が再燃している。中綿量を調整してアウターを重ね着することを前提とした製品だ。アウトドア用品メーカーだと保温、軽量性に優れたダウンとメンテナンスが容易な化繊綿を使った製品が用意されていることが多い。
ミドルレイヤーに使う中綿入りジャケットに関しては、アウターの中に着るものという位置づけなので、質感がチープな製品が多い。だが質感、使い勝手共にワンランク上の製品がマックスフリッツのインサイドウォームブルゾンだ。中綿には化繊を使っているが、焚火などで万が一穴が開いてしまった際に、綿が飛び出さないようにという理由があるのだとか。
質感が高いと感じさせる理由はあちこちに配されたレザーの存在だ。しかもお手入れ不要のウォッシャブルレザーなのだからスゴイ。
アウトドア用品メーカーの中綿入りジャケットは、ミドルレイヤーで使う前提なので風は通してしまう。だがインサイドウォームブルゾンは透湿防水防風フィルムをサンドしているので風を通すことがない。厳冬期以外はアウターとして使ったり、雨の日にも使うことができる。
表地はナイロンで滑りが良く、中綿の量も調整されているのでミドルレイヤーとして重ね着しやすいのもポイントだ。
シルエットはタイトにできているが、袖部分が三段階で調整できるのがありがたい。筆者がミドルレイヤー用の中綿ジャケットは袖部分もタイトで腕まくりができない。そのため水回りの仕事をしようとすると袖口が濡れてしまうことがあるのだ。
ファスナーから多少風が入ってしまうというレザースリーブダウンジャケットのインナーとして使うことで、真冬の快適性は間違いないだろう。
今回着用したのはLサイズ。筆者にとっては普段サイズの2サイズアップとなるが、手首のスナップボタンやウエストの絞りでシルエットが調整できるのがありがたい。
MFP-2415 ウォームブッシュカーゴパンツ
筆者の真冬ライディング時のパンツ事情はメリノウールのタイツ、防風裏起毛パンツ、オーバーパンツといった具合だ。正直見た目は悪いが下半身が冷えると、なかなか温まらないので万全で望みたいところだ。
数年前から使っている知人ライダーが爆増しているのがマックスフリッツの4重構造パンツだ。表地・防水透湿防風フィルム・中綿・裏地という構造になっており、比類なき防寒性能を実現している。
特筆したいのはシルエットだろう。防寒性を得ようと思えばどうしても着膨れする。だがマックスフリッツの4重構造パンツに関してはタイトなシルエットを実現しつつ暖かいのだ。これを履いても寒ければタイツを中に履いても良いかもしれないが、少なくともオーバーパンツは必要ないように思う。
股下尻ぐり部分はアウトドア用品メーカーの製品のようにハギ無しとしており運動性を確保。更にストレッチ性があるので動きにくさはない。更に膝部分にはプロテクターを入れられるのでバイク用としての機能性も申し分ない。
筆者はSサイズを着用してみた。ウエストは問題ないが太もも部分はピチピチといった感じだった。筆者のように太ももが太い自覚がある方はワンサイズアップしたほうが無難かもしれない。
これから買うなら インサイドウォームブルゾン
2021年秋ごろから筆者チョイスのライディングジャケットを多数紹介してきた。心からお勧めできる製品を紹介してきたつもりだが、女性目線だとどうなるんだろう?と今回企画してみた。
もう2月なので、これから冬物製品を買うと使える期間が短めになってしまうと思うが、インサイドウォームブルゾンは春や秋はアウターとして使えるし、厳冬期はミドルレイヤーとして使えるのでお勧めだ。
最初にも申し上げたが服は自分が好きなものを買えばいいと思っているが、たまには人が良いというものを使ってみるのも面白いかもしれない。