日産自動車株式会社は、同社の日産フォーミュラEチームが参加したABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン11の第2戦にて、オリバー ローランド選手がGEN3 EVOでの初勝利を飾ったと発表した。
同選手は、決勝を4番手でスタートし、アタックモードをレース後半まで温存しながら着々と順位を上げ、セーフティカー導入後の再スタート後に残りのパワーを活用して、わずか1分足らずで4位から1位に浮上。メキシコでの今季初勝利をおさめた。次戦でも同チームの活躍に注目だ。
日産フォーミュラEチーム、メキシコシティで堂々たる勝利をおさめる
日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:内田 誠)は、同社の日産フォーミュラEチームが参加したABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン11の第2戦において、オリバー ローランドがGEN3 EVOでの初勝利を飾ったことを発表しました。
ローランドは予選においてデュエルの準決勝に進出し、決勝グリッドは4番手に並びました。2週目のターン1で3位に上がり、レース中盤に差し掛かる頃には最終コーナーで見事なオーバーテイクを成功させて、さらに1つ順位を上げました。他のドライバーとは異なり、ローランドはアタックモードを後半まで温存し、セーフティカー導入後の再スタート後に残りのパワーを活用して、わずか1分足らずで4位から1位に浮上し、メキシコでの今季初勝利をおさめました。
一方、チームメイトのノーマン ナトーは、フラストレーションの多い予選の後、18位からスタートし、接近戦の中で周囲と激しく戦い、クリーンな走りで順位を5つあげて13位でフィニッシュしました。
この結果を受け、日産はシーズン11の最初の2ラウンドを終えた現時点で、マニュファクチャラーズランキングで2位に浮上し、ローランドもドライバーズランキングで同じく2位に上昇しました。シリーズは2月14日~15日に、今季初のダブルヘッダーが行われるサウジアラビア ジェッダでの初開催が予定されています。
日産フォーミュラEのゼネラルマネージャー兼日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクターであるトマソ ヴォルペは以下の通り述べました。「日産にとって非常に重要な市場であるメキシコにおいて、応援してくれているファンの前で勝利できたことはチームにとって最高の結果です。ローランドは残りの数周で見事なオーバーテイクを成功させ、素晴らしい走りを見せてくれました。ナトーも良いスピードを見せましたが、予選でのミスによりスタートポジションを下げてしまい、全体を通して堅実なドライブを見せたにもかかわらず、大きな影響を受けてしまいました。しかし、全体としては満足しており、今回のパフォーマンスは残りのシーズンに向けて大きな自信になります」
オリバー ローランド
「メキシコでの勝利を非常に嬉しく思います。ここには熱いファンがおり、素晴らしいスタジアムがあり、勝ちたいと思っていたコースです。チームの戦略がうまく機能しましたが、セーフティーカーのタイミングが悪く、ちょうどアタックモードを起動したところでした。しかし、幸運にもレース再開後に約1分の追加パワーが残っていて、オーバーテイクに向けてここで決めるという気持ちで攻めました。デュエルで小さなミスがあったのですが、チームのためにこの勝利を得ることができて、信じられない気持ちです」
ノーマン ナトー
「本レースを通じて大きな可能性を示しましたが、残念ながら予選の重要なタイミングでうまくまとめることができませんでした。ピットインのタイミングが早かったため、デュエルに進むために必要なタイヤ温度のマネージメントが上手くできず、メキシコのコースではこれが大きく影響してしまいました。ポジティブな点としては、チームがマニュファクチャラーズランキングで2位になり、ローランドが勝利したので、私たちは正しい方向に進んでいるという点です」
以上
リリース提供元:日産自動車株式会社