家庭にある電化製品でキャンプを楽しもう!
最近のキャンプ嬢は電源サイトがあるところが増えてきたが、愛車から電源を取ることができればもっと便利なはず。今回はそんな電源を備えた車で、冬でも便利で快適なオートキャンプを楽しんでみた。
●撮影協力:三菱自動車工業株式会社
●Photo:関野 温 ●モデル:松井 花音
いつものキャンプと違った楽しみ方をしてみよう
オートキャンプと言えば、愛車にキャンプ道具を満載して、キャンプ場についたらテントを張って、火を起こし、焚き火を見ながら自然の中でゆったりした時間を過ごすのがオーソドックスなスタイルであり、醍醐味であろう。
そして便利な日常から離れてあえて面倒なことをするのがキャンプの楽しみでもある。夏は暑く、冬は寒いのもしかりだ。
しかし、たまには面倒なキャンプから解放されて、便利な道具を使ったお手軽キャンプを楽しむのもありではないだろうか。
ちょっと時間が出来た時に、家庭にある電化製品を積み込んで出かける。これならものの15分もあれば出発の準備が可能だ。途中で食材だけ買い込んで行けば、料理することも出来る。
そんなお手軽キャンプを実現してくれるのが車両から電源を取ることができる“PHEV”だ。PHEVの意味はプラグインハイブリッドEVであり、いわゆるモーターだけで走るEVと異なり、エンジンを搭載している。これにより、EVの弱点でもある航続距離の短さをカバーしてくれるのが最大の特徴だ。もちろんEVとしてモーターだけで走ることもできる。
そしてもう一つの特徴はPHEVならではの特徴でもある大きなバッテリーの搭載により、電化製品などを使える電力を取り出すことができるというところ。これにより、キャンプ場に着いたらすぐに電化製品を使ったキャンプを楽しむことができるのだ。
今回使用した電化製品
今回のキャンプに持ってきた電化製品は、ホットプレート、電気ポット、セラミックファンヒーター、そしてノートPCといったところ。どれも普通に市販されていて、家庭で使用しているものだ。
キャンプの相棒でもある車両はミツビシのエクリプスクロスPHEV。最大出力1500Wの100V AC電源コンセントを備えているので、ほとんどの電化製品を使用することができる。今回は使用しなかったが、夏場であればポータブル冷蔵庫の使用も可能だ。
電力を供給できる装備類(ミツビシ・エクリプスクロスPHEVの場合)
ホットプレート&電気ポットで贅沢ランチ!
エクリプスクロスPHEVの電源から取れるのは消費電力1500Wまで。今回利用したアイテムはすべて1500W以下だったので問題なく使用できた。なお、同時使用する場合は1500Wを超えないように注意が必要だ。今回はホットプレートでたこ焼きと焼きそばを作ってみた。お手軽ランチながらアウトドア料理を満喫できた。食後はドリップコーヒーを堪能。
電気があれば季節に関係なくキャンプを楽しめる
電気があれば仕事もお泊まりキャンプも安心してできる
今回のオートキャンプはPHEVで電気を使ったお手軽デイキャンプがテーマだが、仕事道具を持ち込んで自然の中でワーケーションをすることだって可能。オフィスから離れてゆったりした時間の中で仕事をすることで、アイデアがひらめくこともあるだろう。そんな時に電気が使えれば便利であることは間違いない。
そしてもちろん本格的なキャンプだって楽しむことができる。冬のキャンプであれば寒さ対策が必要だが、電化製品を使えればすぐに暖をとることが可能だ。ポータブル電源でもヒーターや電気毛布などを使うことは可能だが、PHEVであればクルマから電源が取れるので、車内で寝る時にも安全に使用することができる。また、テントで寝る時は寝る前にテント内を温めておけば部屋と変わらない快適さで寝ることができる。
PHEVであればキャンプのスタイルや楽しみ方が広がり、よりカーライフを充実させてくれるだろう。
PHEVならではの利便性と優れた走行性能を併せ持つSUVだ!
MITSUBISHI エクリプスクロスPHEV
エクリプスクロスPHEVは、電気だけで走るEV走行モード、エンジンで発電してその電気でモーターを駆動するシリーズ走行モード、エンジンの力で走り電気モーターがサポートするパラレル走行モードを使い分けて走る独自のシステムを採用している。エンジンは燃費に優れた直列4気筒2400㏄を搭載。このエンジンが必要に応じてバッテリーを充電するので、ロングドライブも気にせず走れるのが特徴の一つだ。なおEV走行では約57㎞の距離を走れる。
このPHEVシステムは、電源を供給することが可能な上、災害時や停電といった「もしもの時」には、非常用電源でも使えるのもメリットだ。
もう一つの特徴が走りの良さだ。三菱自動車が長年培ってきた4WD制御技術「S-AWC」を備えている。これは前輪と後輪それぞれに備えたモーターから4つの車輪に伝わる駆動力と、ブレーキ量の配分を、路面状況や車体の傾きに合わせて細かく制御するというもの。このS-AWCの制御により、山道やワインディングロードを走るときも安心感は抜群。また床下にバッテリーを積んでいることもあって重心が低いので、高速コーナリングでもローリングせず、スポーツカーに匹敵する走りを堪能することができるのだ。
シートは前後ともに長距離でも疲れにくいもの。Pグレードの運転席にはパワーシートが備わる
<エクリプスクロスPHEV 主要諸元/ Pグレード>
●全長×全幅×全高:4545×1805×1685㎜ ●ホイールベース:2670㎜ ●最低地上高:185㎜ ●車両重量:1920㎏ ●エンジン種類/総排気量:直列4気筒DOHC/2359㏄ ●最高出力:128ps ●最大トルク:20.3㎏-m ●モーター最高出力(前/後):82ps/95ps ●モーター最大トルク(前/後):14.0㎏f-m/19.9㎏f-m ●タンク容量:43ℓ ●WLTC燃費:16.4㎞/ℓ ●タイヤサイズ(前後):225/55R18