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高速道路ではバイクも三角停止板や発炎筒は義務なの? 命を守る器材を持とう!

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

街から街へ、最短距離で移動することができる高速道路。時短のため、疲労回避のため、特にロングツーリングの際はかなり助かる存在です。

ところが、トラブルが起きれば一変。スピードの速い車が行き交うかなり危険な場所です。
高速道路上でやむを得ない停車をする際は三角停止板などの停止表示器材を設置の上、ハザードランプを点灯することが義務付けられています。
これは車だけではなくバイクにも課されている義務なのですが、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。

今回は三角停止板を選ぶ基準や、バイクでも積載できる商品を紹介します。
発炎筒の火薬式・LED式の違いについても記載しておりますので、高速道路を走る前にチェックしてみてくださいね。

目次

三角停止板(三角表示板)とは?

「三角停止板」または「三角表示板」と呼ばれる、視認性に優れた赤い反射素材が使用された三角形の器材です。
様々なメーカーから折り畳みの構造や材質の異なる商品が販売されていますが、ひとつの安全基準として「TSマーク」という基準が制定されています。
TSマークとは、国家公安委員会が商品の安全を確保するため構造・性能に基準を設け、試験に合格した証として商品に表記されます。

高木はるか

三角停止板のTSマーク認定条件として、色・大きさ・枠の太さ・形状・安定性・組み立ての容易さ・品質などが細かく決められています。

TSマークがついていない三角停止板を使うことでただちに法律に違反することはありません。
しかし事故を防止して命を守るための器材であるため、認定品を買うに越したことはないでしょう。

三角停止板を組み立ててみた

今回借りたのはエーモンの三角停止板(No.6640)。
折り畳み式で丈夫なプラスチックケースに入っている商品で、ケースのサイズは幅436×高さ116×奥行き50mm。
1.68 kgと重量がある代わりに、風速18m/sの強風を3分間あてる試験にも合格した安定性を持つ商品です。

手に持つとこれぐらいのサイズ感です。



① 組み立てはとても簡単。まずはケースから取り出します。



②2本の反射パーツを持ち上げます。



③反射パーツのジョイント部分にあるツメをはめ込みます。

ココを…
はめ込む!



④おもりとなるスタンドを、本体と直角になるように回転させれば……



あっという間に完成です!!


慣れれば10秒ほどで組み立てられるようになりました。
今回はタイムアタックに挑戦して急いで組み立ててみました。しかし、実際に使用する際はトラブルにより混乱していることが考えられるので、急ぐ必要はありません。
後方など周囲の安全を確認した上で余裕を持って組み立てるのが一番大切です。

高木はるか

もしもの時のために組み立てかたの手順に慣れておいた方が良いので、練習をしておくことは大切ですよ!

今回紹介した エーモンNo.6640以外にも、エマーソンEM-359※は幅234mm×高さ47mm×奥行き110mmとコンパクトでバイク向け。
ただしEM-359は重量が0.43kgと軽く、三角停止板のみでは風に弱いため、車両に付属のマジックテープなどで固定して設置をする必要があります。

※ http://www.newrayton.co.jp/safety/エマーソン-バイク専用三角停止表示板/

三角停止板があればこんなによく見える!

せっかくなので、ひとつ実験をしてみましょう。
三角停止板がある場合とない場合、遠くから見るとどれぐらい視認性が変わるのでしょうか。

まずは、三角停止板ナシ・昼間


三角停止板アリ・昼間

明るいため車体の存在は目に入りますが、ひと目では走っているのか停車しているのか判別がつきません。
しかし三角停止板を置くことで、赤い三角が車体以上に目立って見えます。
「ここに故障車がある」ということをひと目で理解してもらうことができ、追突による二次事故を防ぐことに繋がるのです。


続いては夜間の視認性を見てみましょう。

まずは、三角停止板ナシ・夜間

※キャンプ場で宿泊しながらの実験だったため、隣にテントを設営しています。


三角停止板アリ・夜間

夜間は言わずもがな。車体の存在は昼間よりも更に認識しにくく、事故の原因になりやすいことがわかります。
三角停止板には反射材が使用されているため、暗い場所でも認識しやすく作られています。
明らかに違いが出ていることが伝わるのではないでしょうか。

高木はるか

今回の実験では三角停止板の設置のみですが、故障などでの停車時には必ずハザードも焚きましょう。
とにかく故障車の存在を後続車に伝えることが重要です!

発炎筒(非常信号灯)って必要なの?

発炎筒(非常信号灯)とは鮮やかな赤い光をあげ、周囲に危険を知らせるための筒状の道具です。

自動車には設置義務がありますが、バイクへの設置は任意。つまり必須アイテムというわけではありません。
しかし、特に夜間のトラブル時での効果は抜群。赤い光で瞬時に危険を伝えることができるため、荷物に余裕がある方は所持しておいた方が安心です。

今回はエーモンの非常信号灯(No.6904)を借りました。
LEDタイプで単4電池2つを使用します。連続使用時間は8時間、電池込で86gとかなり軽量・コンパクト。
電池ケースの蓋にパッキンがついているため、雨の中でも使用することができる優れものです。

本体の底面に磁石が入っているため、車体の金属部分に張り付けて使うこともできます。
試しに冷蔵庫に張り付けてみましたが、しっかりくっついてくれました!

先ほど三角停止板の実験をした際、追加でこちらの非常信号灯を追加で使用してみました。
懐中電灯で光を当てた場合はこんな感じ。


また、懐中電灯ナシでもここまで存在感があります。


発炎筒を使うことで鋭く鮮やかな赤色の光が点灯してかなり目立ち、周囲に危険を知らせることができます。
義務ではありませんが、特に夜間のライディングが多い方は携帯したいアイテムですね。

発炎筒 ー火薬タイプとLEDタイプについて

化薬タイプのものが主流の発炎筒ですが、現在はLEDタイプも登場しています。
ここで気になるのが、火薬式のものとLED式のもの、どちらを持つべきかということですが……

結論から言ってしまうと、時と場合によります。
ということで、LEDタイプと火薬タイプ、それぞれのメリット&デメリットを紹介しましょう。

※今回は実際に焚いて実験することができませんでしたが、「雨量50 mm/hで点火したとき、正常に着火し、かつ、燃焼が中断しない」という自動車用緊急保安円筒JISD5711にて規定されている実験をクリアしているとのことです。

視認可能距離に関しては火薬タイプの圧勝。
特に昼間に関しては、LEDタイプはほとんど無力と言っても良いかもしれません。

対して雨天時、火薬タイプは湿気に弱いため、濡れてしまうと点火することができません。また点火後に濡れた場合も、消えてしまうおそれがあります。
その点LEDタイプは雨の中でも使うことができます。

また継続時間と使用期限に関しては、LEDタイプは電池さえ替えてしまえば半永久的。火薬タイプと比較すると断然長く使うことができます。

これらをおおまかに分類すると「使い勝手の良いLEDタイプ」「視認性の良い火薬タイプ」と言えるでしょう。

命を守るために携帯しよう

今回の記事では三角表示板、そして発炎筒の大切さと効果を紹介しました。

バイクに乗ることで得られる体験や経験は何ものにも代え難いものです。反面、身体が剥き出しであるがゆえ事故や故障といったトラブルの時には、自動車以上にリスクは大きくなってしまいます。
命を守るため、特に高速走行時は三角表示板と発炎筒を携帯するようにしましょう。

普段は荷物が増えて邪魔に感じるかもしれませんが、いつか訪れるトラブル時に必ず役に立つはずです!

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