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バイクライフが快適化!長旅から日常使いまで活躍する上質&多機能スモールタンクバッグ

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

目次

ハードケースと統一感が欲しかった

筆者は普段BMWのGSにハードケースを装着してツーリングを楽しんでいるが、その際に常々思っていたのが「タンクバッグの形状で樹脂製のハードケースが欲しい」ということだった。タンクバッグが樹脂なら、荷物が少なくても型崩れしないし、防水性も高く、何より荷物にすぐアクセスできるので使いやすい。そしてハードケースで統一することにより、全体のマッチング感が上がるからだ。

そんなわがままともいえる願望をかなえてくれる製品に出会えた。それがSHAD(シャッド)のクリック(Click)システムを搭載したタンクバッグのフル装備モデルのE03CL PROだ。

快感になるクリック感

SHADのタンクバッグは現在12種類ものラインナップがあり、それぞれデザインと機能が異なるわけだが、共通しているのはSHADオリジナルの「クリック(Click)システム」を採用していることだ。

このシステムは、給油口にその車種専用の馬蹄形をしたアタッチメントを装着することで、クリックシステムを持つタンクバッグであれば、どれでも装着できてしまうという優れたシステムだ。ユーザーは、そのアタッチメントが着いていれば、サイズの違うタンクバッグを買っても簡単に装着できてしまうのだ。

アタッチメントの装着は簡単で、給油口周辺にある既存のボルトを抜き、専用のボルトでパーツを共締めするだけ。バイクをメンテナンスしたことがない初心者でも問題なく取り付け可能だろう。

この馬蹄形のアタッチメントを給油口へ装着する。各車種専用なので、
装着前に自分のバイクに着くか、必ず確認してから購入すること。

今回テストしたのは、E03CL-PROという容量3~4Lの小ぶりなモデルだ。

手に取ってみると、かなりがっちりした硬質な手触り。それもそのはず、本体上部はABS樹脂を成型したものが使われているのだからがっちりしていて当然だ。

ファスナーをつなぐ部分のみがナイロンなので、セミハードケースということになる。

通常のナイロン製のタンクバッグと比べると、圧倒的に質感が高く高級感にあふれた造りだ。

コンパクトでがっちりした造りは高級感がある。上半分はカーボン調で、下半分はエンボス加工が施されている。
前方にハンドルがあるので、持ち運びもしやすい。

さっそく、給油口に装着したアタッチメントに真上から押してみると、カチンという心地いいクリック音と共にバッグが固定された。

これがかなりしっかりした固定力で、通常の使用ではもちろん、オフロード走行のような激しい揺れでもバッグが外れることはなさそうだ。

外すのも簡単で、左下にあるリリースボタンを押すだけ。着けるのも外すのもわずか1秒もかからない手軽さなのに、この固定力は素晴らしい。

内部はシンプルな1気室で、フタの裏にメッシュのポケットを装備。
ここにはレインカバーと防犯のキーを入れておく。鍵をつなげておけるストラップもある。

コンパクトさによるストレスの無さ

固定した状態でバイクにまたがってみると、サイズが小さいので邪魔にならず、ハンドルを切っても当たるようなことがない。大きいタンクバッグだと、メーターの視認性に影響が出るものもあるが、当然このバッグにそういったこと皆無だ。

じつはこのライディングポジションに影響を与えないというのは、非常に重要な要素になってくる。例えばアドベンチャーバイク系の大きなタンクなら比較的問題ないのだが、スーパースポーツ系のハンドルが低いバイクや、原付2種クラスに普通(15L程度)のタンクバッグを装着すると、メーターが見えなくなったり、ハンドルを切った際に干渉してホーンが鳴ったり、体に接触したりとストレスを抱えるといった事例が多い。

そういった意味では、このE03CL-PROはあらゆるバイクにフィットして、使いやすいタンクバッグと言える。

タンクの上に載せてみてもそのコンパクトさがよくわかる。いろんな場所に干渉しないことがけっこう大切なのだ。

考えうる最高のセキュリティシステム

このE03CL-PROはセキュリティシステムも優秀だ。

まず本体右下にキーシリンダーを装備している。これで車体へのロックが可能。そしてさらにファスナーのタブを、ダイアルロックによって固定することができる。

これによりファスナーが開かなくなるので、持ち去ることもファスナーを開けることも不可能になるのだ。

メインキーは本体の右底部に設置。鍵は2本付属する。
ファスナーをかみこんでダイアルロックできるので、バッグを開けられる心配がない。
ダブルロックシステムを持つタンクバッグはなかなか見かけない。

SHADは欧州を中心にしたスペインのメーカーだけに、盗難対策に余念がないのもうなずけ、こういった細かい配慮が多くのライダーに支持されている要因だ。

このS1000XRのタンクに装着されているのはE09と予想できるが、見事に後ろのハードケースと
マッチングしている。多くのメーカーのOEMをてがけてきただけに、パニア、トップの
デザインもナチュラルで秀逸だ。(撮影:カスタムジャパン村井氏)

ちなみにSHADは今、ヨーロッパで非常に注目されている。

特に2024年はBMW-R1300GSの純正ハードケースの納期が遅れたことにより、多くのGSオーナーがSHADのケースを選んだという経緯がある。
その理由は、これまで50年近いSHADの歴史の中で、あらゆるバイクメーカーのOEM製品に携わってきたためだ。その実績が多くのライダーの信頼につながっているのだ。

11月にイタリアのミラノで開催された世界最大のモーターサイクルショーである「EICMA」でも、SHADは毎年ブースを出展し、多くのケースやバッグを展示。訪れた世界中のライダーから注目を集めていた。  

日本でこのSHADを総代理輸入元として取り扱っているのはカスタムジャパンで、毎年東京モーターサイクルショーなどでもブースを出展しているので、実際にご覧になったライダーも多いはずだ。

容量3Lでも充分な収納力

E03CL-PROの容量は通常3L。試しに日帰りツーリングで持ち出すモバイルバッテリー、シニアグラス、サングラス、クレジットカード、目薬、ティッシュペーパー、小型ライト、鍵束などを入れてみたが、充分入り、まだ少し余裕があった。

しかもこのバッグは、本体のファスナーをぐるりと回すと容量が4Lへ拡張できるので、さらにスマホや財布を入れても余裕だ。ちょっとしたお土産が増えた場合なども安心である。

ひとつ残念だったのは、完全防水ではないということ。やはりファスナー部にナイロンを使っているので、どうしてもそこから水が侵入してしまう。もちろんレインカバーが付属しているので、雨天でも荷物を濡らすことはないが、止水ファスナーにすればもっと防水性が上がったのではないかと思った。

よく使うであろう日帰りツーリングの小物類。3Lあれば余裕で収納できた。
レインカバーが付属しているので、雨天のツーリングでも安心だ。装着も被せるだけと簡単。
ショルダーベルトも付属しているので、バイクから外して持ち運ぶ際に便利だ。

豊富なラインナップが魅力

E03CL-PROと同様の素材で仕立てられたE09CL PRO。容量は5-8Lの拡張機能付きなので、
もう少し容量が欲しいという方はこちらがおすすめ。

冒頭にも書いたがこのクリックシステムを採用したタンクバッグは、Eシリーズを9種類、TRシリーズが3種類と、全部で12種類ものをバッグをラインナップしている。

容量も最少が3Lで、5L、8L、13Lと多数用意されているので、日常使いからロングツーリングまで、あらゆるスタイルに合わせて使えるのが嬉しい。

なによりこの着脱のしやすさと固定力を知ってしまうと、易々と他のタンクバッグには戻れなくなるはず。それぐらい使い勝手のいいシリーズなので、ぜひ実際に試して、この快感ともいえるクリック感を味わってみてほしい。

こちらはE02C。キーロックのないシンプルなものでいいというライダー向け。
その分お値段もリーズナブルだ。

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