メンテナンスは愛車を調子良い状態に保つためには必要な作業。これを怠ると肝心な時に動かなかったり、最悪の場合は事故につながることもある。人間の健康診断と同じで定期的に行う必要があるのだ。
そんな愛車のメンテナンスだが、基本的なチェックや交換はさほど難しいものではない。メカに疎い人や、バイク初心者でも出来るレベル。もちろんメンテナンスの内容によっては、整備士免許が必要な箇所あるので、そういう部分はプロに任せるべきだろう。
メンテナンス作業を行うには交換用のアイテムや工具などが必要となるが、愛車を大切に乗り続けるには必要な出費ということで、ケチらずに揃えるようにしたい。
これから冬になり乗る機会も少なくなると思うが、そんな時期こそメンテをやるチャンス。晴れて暖かい日にチャレンジしてみよう。
メンテナンスを始める前に
メンテナンスする時はスタンドがあれば便利!!
センタースタンドが備わっている車種は必要ないが、そうでない車種はメンテナンススタンドを使用すれば便利かつスピーディーに作業をすることができる。また乗らない時にスタンドに乗せておけば、タイヤの変形も防げるメリットもある。一度使ったら病み付きになるぞ。
①まず最初に洗車をしよう
メンテナンスを始める前にまず行っておきたいのが洗車だ。汚れを落とすことで、メンテナンスしやすくなるし、キズや破損箇所なども発見することが出来る。手順はホースの水で全体の砂ぼこりなどを落としてから、シャンプーをしっかり泡立ててスポンジでソフトに洗う。上から下へ洗っていくのがコツ。足回りは油分が付いているので別のスポンジの使用がおすすめだ。泡を流して拭き上げれば完了だ。
②チェーンのメンテナンス
バイクを走らせるのに多くの車種に備わっているのがドライブチェーン。走行中は常に動いているものなので、当然劣化していく。また油分で潤滑しているので砂ぼこりや汚れが付きやすいパーツでもある。スムーズで安全に走るには必ずメンテが必要だ。
チェーンのメンテナンスに使用したアイテム
●ヤマルーブ180 チェーンオイル(ウェットムースタイプ)
●チェーンクリーナー
●チェーンブラシ
チェーンメンテの注意点「タイヤを回すときは必ず上から下へ回そう!」
チェーンメンテの時に絶対にやってはいけないのがエンジンを始動してタイヤを回しながらやること! 万一指を挟むと確実に切断してしまう。エンジンを必ず停止して、手で上から下に回して作業するようにしよう。
チェーンメンテナンスの手順
③オイル交換してみる
エンジンを搭載しているバイクであれば必要となるのがオイル交換。滅多に乗らず走行距離が伸びてないという場合でも、年数が経てばオイルは劣化するので交換しなければいけない。交換作業はいたって簡単。古いオイルを抜いて、新しいものを入れるだけだ。
オイル交換に必要なアイテム
●オイル:LIQUI MOLY 10W-40 STREET RACE
●添加剤:SUPER ZOIL 4CYCLE
●オイルフィルター
●ドレンボルト&パッキン
●廃油処理ボックス
●オイルジョッキ
オイル交換に使用した工具
●オイルフィルターレンチ
●ラチェットレンチ
※予備:ソケットレンチ+エクステンションバー
オイル交換の手順
④バッテリーチェック&交換
冬の寒い時期に特に弱ってしまうのがバッテリーだ。冬の間に乗らず、いざエンジンをかける時にうんともすんとも言わない・・という経験をした方もいるはず。長期間乗らないと分かっている場合はバッテリーを外しておくのも手段の一つ。これで多少の劣化を防ぐことはできる。あとは常時接続する充電器を使うのもありだ。
バッテリーチェックに必要なアイテム
●バッテリーテスター(Pro Select Battery)
バッテリー交換に使用する工具
●ディッキーズ ラチェットドライバーセット(ファクトリーギア)
バッテリーチェック&交換の手順
⑤エアクリーナーチェック&交換
メンテナンスの中でも車種によって異なることが多いのがエアクリーナー。今回メンテしたモデル車のようにタンク下にあるものもあれば、車体の横、シート下にあるものもある。説明書などを見て作業するようにしたい。取り外して真っ黒になっていれば交換しよう。
チェック&交換に使用した工具
●ディッキーズ ラチェットドライバーセット
●6角レンチセット
●ソケットレンチ
エアクリーナーチェック&交換の手順
⑥ブレーキ周りのチェック
ブレーキパッドの交換はプロに任せよう!
ブレーキは最も重要な部品の一つ。しっかりと機能しておくようにしないと命を落とす場合もある。それゆえにパッド交換などは資格が必要。減っている場合はプロに任せるようにしよう。
⑦タイヤ&空気圧もチェックしておこう
タイヤのチェックも大事な項目の一つ。唯一路面と接触している部分なので、摩耗や空気の減りをチェックするようにしたい。またひび割れなどが出ていないかもチェック。バーストの恐れがあるからだ。
⑧乗らない時期にヘルメットもメンテしておこう
普段、あまり気にしないヘルメットも乗らない時期にメンテナンスしておきたい。特にシールドはしっかりメンテしておけば寒い時期や雨の日に乗る時に、快適に走ることができる。汚れを落とし、撥水、くもり止めの作業をしておけば完璧だ。
ヘルメットのメンテに使用したアイテム
●ヤマルーブ ケミカルセット(シールドクリーナー、撥水剤、くもり止めの3本セット