バイクでスマートフォンをナビ代わりに使うなら、スマートフォンホルダーが便利ですよね。実際、ツーリングにはスマートフォン(以下:スマホ)が欠かせないものとなっており、バイク自体に取り付けている人をよく見かけます。大切なスマホを守りながら、安全に使うためには、ホルダー選びがとても重要!
今回はバイク用のスマートフォンホルダーについて、その種類や注意点について解説します。
バイク用スマートフォンホルダーの利便性と危険性
バイクは日常使いから趣味の用途まで幅広く使える乗り物ですが、特に週末のツーリングは爽快感を感じられてとても楽しいものです。ツーリングを快適に楽しむためにはさまざまなギアが欠かせませんが、その中でスマホは特に利便性の高いギアです。
スマホの画面をバイクのハンドルやタンクなどにマウントして、走行中に見られるようにするには、バイク用のスマートフォンホルダーが必要となります。
バイクでのスマートフォンの利便性
バイクは自動車に比較すると運転中に情報を得る機能が少ないのですが、スマホを組み合わせることで大幅に利便性が向上します。
まず、バイクの走行中に非常に便利なものとしてカーナビ機能が挙げられます。スマホの地図アプリやナビアプリをそのままバイクのナビとして利用できれば、目的地まで手軽に道案内してもらえます。バイク専用のカーナビ機器もあるのですが、身近なスマホをそのまま使えれば手軽ですし、地図の更新やナビ機能のアップデートもスマホでそのままおこなえます。
道路交通法で走行中のスマホ操作や注視することは禁止されていますが、カーナビとして現在地を確認するために、一瞬、画面を見るだけであれば罪には問われません。そのため、運転中にスマホを操作しなくてもいいように、あらかじめ目的地を入力しておくことが大切です。
また複数人でのツーリングではスマホアプリとバイク用のワイヤレスヘッドセットを組み合わせることで、走行中にお互に音声通話をすることができます。通常、バイクでの走行中にはコミュニケーションが取れませんが、スマホの通話機能を利用すれば無線機のような使い方ができるため、目的地の確認や初心者のサポートなど多くの使い方ができます。
その他にもスマホのアプリにはバイク用として便利に使えるものが多くあるため、創意工夫次第でツーリングの利便性が一気に向上するでしょう。
スマホのカメラが壊れてしまうことも
一方でバイクの走行中にスマホをマウントしていると、地面に落としてしまう危険性もあり、場合によってはスマホが壊れることがあります。バイクはボディのある車と違って外部の影響を強く受けやすい乗り物であることはよく知られていますが、スマホをバイクにマウントしていると、スマホ自体にも多くの悪影響がかかります。
まず、急な雨天時にはバイク自体は濡れても大丈夫ですが、スマホが濡れてしまうと故障の原因になりかねません。最近では、防水性の高いスマホも登場していますが、その防水性も規格によっては完全な防水仕様ではなく、激しい雨などでは故障をまねくおそれがあります。
また、走行中には前の車からの飛び石をはじめとした、さまざまな飛散物が飛んでくる可能性があります。飛散物がスマホに当たると、スマホ本体の破損、故障にもつながります。
更に、最近ではカメラに高機能な手ブレ補正機能が搭載されていることもありますが、バイクの激しい振動が手ブレ補正機能に悪影響を与えることで、カメラ機能が壊れることもあります。
バイクにスマホをマウントして利用する際にはこういったリスクがあることを考慮して、スマートフォンホルダーの種類にもこだわると良いでしょう。
バイク用のスマートフォンホルダーの種類と選び方
バイクのスマートフォンホルダーにはバイクへのマウント方法やスマホの保持方法にいくつかの種類があり、用途や前述したリスクに合わせて選ぶと良いでしょう。なお、最後に紹介するタンクパッドタイプ以外は、基本的にバイクのハンドル部分に取り付けるホルダーとなっています。
クランプタイプ
クランプタイプは伸縮式のクランプでスマホを保持するタイプで、簡単に着脱可能な点がメリットです。クランプの伸縮によって大小様々なスマホに対応できます。可能であれば、2箇所でクランプするタイプよりも4隅でクランプするタイプを選んだほうが、スマホが外れにくく安心して運転することができます。
ワンタッチ着脱タイプ
ワンタッチ着脱タイプは専用のアタッチメントをスマホに装着して、バイク側のホルダーにワンタッチで取り付けられるタイプです。具体的には、スマホをホルダーに取り付けて90°回転させるだけで固定が完了します。
そのため着脱がおこないやすく、日常使いとバイクの走行中のどちらをとってもスマホが利用しやすくなっています。ただし、アタッチメントはスマホの機種ごとに対応したものを選ぶタイプや、専用のシールで貼り付けるタイプもあるため、スマホとの相性の良し悪しがあります。
ラバータイプ
ラバータイプは柔らかいシリコンやラバー製のバンドでスマホを保持するタイプで、手軽にマウントできる点がメリットです。
一方で、ラバーの保持力は他のタイプよりも弱めであるため、スマホが外れる危険性やラバーの劣化によって保持力が低下する可能性があるため注意が必要です。
ポーチ、ケースタイプ
ポーチやケースタイプのホルダーはしっかりとしたケース内にスマホを収めるタイプで、他のタイプと比べると、防水性が確保されたり、キズや汚れがスマホに付くことを防げるという点が大きなメリットとなっています。
ホルダーとしては大型でスマホの取り出しにも多少手間がかかりますが、ケースで保護されているという安心感は、何ものにも代えがたいものです。
一方でケースの上からはスマホの操作がしづらかったり、夏場には熱がこもってスマホが熱暴走を起こす可能性もあるため、密閉度の高さは一長一短だといえます。
タンクパッドタイプ
タンクパッドタイプは小型のバッグのようなホルダー内にスマホを収めるタイプで、ホルダー上部が透明で内部が見えるようになっているため、スマホもそのまま視認できます。
防水性が高く、タンクパッド自体を簡単に取り外せるため、持ち運びも楽なホルダーですが、走行中にスマホを確認するにはタンクまで視線を落とさなければならないため、視線移動の多さが煩わしいと感じることもあるでしょう。
まとめ
バイクの走行中にスマホが使用できると利便性が大きく向上するため、バイクを趣味にする方などはぜひ導入をおすすめします。スマートフォンホルダーには機能や脱着性、防水性などで多くの種類がありますので、必要とする使い方に合わせて選ぶとよいでしょう。