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【考察】なぜバイク乗りは他人のバイクがカッコよく見えてしまうのか?

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

バイク乗りなら誰しも、道の駅やイベントで他のライダーのバイクを見かけたとき、「あれ、このバイクカッコいいかも!?」と思ったことがあるはず。自分の愛車に満足しているはずなのに、なぜ他人のバイクがカッコよく見えてしまうのか?その理由について考察してみたい。

目次

バイク乗りが他人のバイクをかっこいいと思ってしまう理由

「隣の芝生は青い」効果

バイク乗りにも、やはり「隣の芝生は青い」という心理は発動する。他人がバイクが魅力的に見えるのは、バイク乗りの本能なのだ。しかし自分の愛車が世界で一番カッコいいと当然ながら思っている。それがバイク乗りの本質だ。

しかし、そこにある他人のバイクも確かにかっこいい。そんな心の葛藤から、仮に他人のバイクがもの凄くカッコ良かったとしても、「少しカッコいい」という程度に心を落ち着つかせた上で、やっぱり愛車が一番カッコいいという原点に回帰する心理的コントロール技術を持ち合わせているのも、これもバイク乗りの本能と言える。

「∔α」という要素

バイク乗りは「愛車 + α = 最高」という心理を常に持っている。本当は「愛車=最高」と思っているのだが、バイク乗りには「∔α」という心の余白があえて作られるようになっている。この「+α」という要素が、バイク乗りが次のカスタムをするための原動力となる。

つまり、バイク乗りが他人のバイクをかっこいいと思ってしまうのは、次のカスタムのネタを探しているためだ。この「+α」がなくなってしまうと、バイク乗りの「カスタム」という終わらないはずの旅が終わってしまう

だからバイク乗りは他人のバイクの良いところを探すことによって、無理やりにでも愛車をカスタムする理由を作り出してしまうのだ。愛車のカスタムを終わらせないために、自己防衛本能が働いてしまった結果ともいえるのだ。

「バイク全般」がカッコ良い

そもそも多くのライダーがバイクに乗り始めたきっかけは、映画やアニメ、雑誌、もしくは街中で見かけたバイク、つまり他人のバイクに対する強い憧れからだ。

つまり、愛車はもちろんカッコいいが、バイク乗りの「他人のバイクがカッコ良く見える」現象は、そもそもバイク乗りが持っていた素養でもあるし、バイク乗りがバイク乗りたる所以とも言える。

自分と同じカテゴリ・同じモデルに乗っているバイク乗りもカッコ良いが、全然違うカテゴリのバイクもまたカッコよく見えてしまう。他人のバイクというよりも、バイク全般がカッコ良いのだ。そんなバイク乗りが他人のバイクをカッコ良いと思ってしまうのは、ごくごく自然なことなのだ。

いくつかの現象を検証しみよう

「おれのバイクはこれで完成」という言葉は本当か?

カスタムを繰り返すバイク乗りが、ようやくカスタムの行き着いた場所で発してしまう言葉、それが「これでおれのバイクは完成」という言葉だ。果たして本当なのだろうか。上述の通り、バイク乗りとは常に「+α」を探してしまう特性を持っている。バイク乗りにとってバイクとは、いつまでも完成しない「サグラダ・ファミリア」であり、「再開発中の駅前」なのだ。

そんなバイク乗りがこの言葉を発する理由は、とめどないカスタム欲を抑制するために、自己暗示をかけるためなのかもしれない。そろそろカスタム熱を押さえないと、カスタムした金額で、もう一台バイクが買えてしまうという現実からの逃避行動なのかも知れない。もしくは単純に「やり切った感」から出てくる言葉なのかもしれない。

しかし、「これでおれのバイクは完成」と宣言するほどまでにカスタムを極めたバイク乗りの多くが、次に着手するのが、そのバイクをノーマルに戻すというカスタムである。一周回ってやはりノーマル(純正)が一番という結論に達することによって、再びカスタムという終わらない旅へと旅立つことができる。

フルカスタムから一番遠い距離にある場所、それがノーマルという場所だ。末永くカスタムを楽しみたいカスタム好きなバイク乗りにとっては、最も合理的な結論とも言える。

結論:「おれのバイクはこれで完成」という言葉は、信用できない

なぜバイク乗り同士のマウント合戦が起こるのか?

よくネット上などでバイク乗り同士のマウント合戦が起こっているのを見かける。「これだから〇〇海苔は」とか、「やっぱりバイクは〇〇が至高」などの言葉の応酬である。これはバイクのメーカー別でも起こるし、アメリカンやオフロードなどのバイクのタイプ別や、特定の車種でも見られる。

しかし、そもそもバイクに憧れてバイクに乗ったバイク乗りであり、他人のバイクがカッコ良く見えてしまうバイク乗りが、このようなマウント合戦を行うのはなぜなのか。

本当はバイク乗りはバイク全般をカッコ良いと思っているし、マウントを取りに行ったバイクにも乗ってみたいと思っているのだ。つまり、バイク乗りはマウント合戦を行っているのではなく、実はディベートを行っているのだ。

ディベートとは、特定のテーマにつき肯定派と否定派の立場に分かれて意見を戦わせ、最終的に勝敗を決めるゲームだ。このディベートを通じて、愛車の良さを再確認するとともに、違うタイプやメーカーのバイクの良さを学ぼうとしているのだ。そう、つまりこの現象は、バイク乗り同士でキャッキャしているだけであり、攻撃的にみえる発言も実は甘噛みであることが多いのだ。

だからこそ、これまで否定してきたバイクに愛車を乗り換えてしまうバイク乗りは非常に多いのだ。

結論:「バイク乗り同士のマウント合戦」は、多くの場合、じゃれ合っているだけ

まとめ

バイク乗りが他人のバイクをかっこいいと思ってしまう理由は、「隣の芝生は青い」効果や、「+α」の要素を常に探し続けるバイク乗りの性とも言える。しかし、その根本にあるのは、バイク乗りのバイク全般に対する「憧れ」や「愛情」だ。

そんな、バイク乗り同士のマウント合戦は、実際にはディベートのようなものであり、他のバイクの良さを認めつつも愛車への愛を再確認するためのやり取りだ。最終的に、バイク乗り同士の攻撃的な発言も、単なるじゃれ合いに過ぎないという結論に至る。

バイク乗りには、「他人のバイクがカッコ良いと思ってしまう」遺伝子が組み込まれており、その遺伝子が、バイク乗りの世界をより一層奥深く、楽しいものにしているのだ。

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