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【考察】バイク乗りが「独自の天気予報」を行うのはなぜ?

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

「気象台発表の天気予報」を鵜吞みにせず、気象予報士ではないにもかかわらず「自分発表の天気予報」を行っているバイク乗りが、たびたび目撃されている。彼らは経験や直感、さまざまな情報やデータを組み合わせて、自分で天気の変化を予測をして、バイク乗り仲間に発表しているのだ。今回はその理由について考察してみよう。

目次

ツーリングに行ける努力をしているのだ

雨が降っていない日を選んでツーリングに出かけられるほど、時間にゆとりのあるバイク乗りは少ない。数週間前から決めていたのに、ツーリング数日前にその日が「雨」と予想されたとしても、いまさら引き返せない。バイク乗りたちは、その日を指折り数えて待ちわびていたし、テンションは最高潮に達しているのだ。「雨だからツーリングに行けない」を「ツーリングに行っても大丈夫」に変えるために、彼らは独自の天気予報を行うことになるのだ。

強気なバイク乗りの天気予報の解釈

降水確率50%以下は「晴れ」

一般の人は驚くかもしれないが、「降水確率50%以下は晴れ」と考えている強気なバイク乗りは少なからず存在している。「降水確率50%」とは「100回に50回の確率で1ミリ以上の雨が降ると予想される状態」を指す。これを、彼らのポジティブなフィルターを通して表現した場合、「残り50回は全部晴れ」というパワーワードへと変換できる。

実際のところ、降水確率は6時間単位で算出しているため、午前午後の降水確率がともに50%であった場合、雨に遭遇する確率は75%だ。午前午後の降水確率がともに30%であった場合だと、雨に遭遇する確率は51%となるので、このとき、ほぼほぼ五分五分の勝負となる。

しかし、そんなささいな事は強気なバイク乗りたちには関係ない。1回1回の勝負の勝率が50%以上なのであれば、彼らは両方とも勝つ方、つまり全部晴れる方に賭けるのである。仮に天気アイコンが雨マークだったとしても、降水確率さえ50%以下なら、ツーリングを中止する理由にはならないのだ。

降水量3ミリ以内は「ノーカウント」

降水確率が50%以上の場合、強気なバイク乗りが次に重要視するのが降水量だ。多少の雨は避けて通れないかもしれない・・・しかし重要なのはその量なのだ。1ミリ2ミリの雨なら降った内に入らない。3ミリだと多少迷いもあるが、レインウェアがあれば十分だ。

夏場であれば、むしろそれくらい雨が降ったほうが気持ち良いと豪語する強気なバイク乗りも少なからず存在する。彼らにとって3ミリ以内の雨はノーカウントであり、バイクツーリングに出かけるための口実にすらできる。「涼しそうでラッキーだよね」というポジティブワードへと変換してしまうのだ。

天気予報サイトによっては「OK」

バイク乗りは、1つの天気予報サイトだけを鵜呑みにしてしまうという愚行を犯さない。彼らは複数の天気予報、少なくとも4つ5つの天気予報をウォッチしているのだ。天気予報によって、予想は一律ではなく微妙に異なっている。しかし、その複数のサイトの天気予報を複合的に見ることにより、天気予報がより立体的に分析できるようになるのだ。

しかし、あまりにツーリングに行きたいバイク乗りは、自分にとって一番都合の良い天気予報サイトの情報を採用して、この天気予報サイトが大丈夫と言っているからOKとしてしまう。あくまで自分に都合の良い情報だけではなく、複数のサイトの情報を複合的に分析することが重要だ。

時間と場所によっては「セーフ」

バイク乗りは一般的にそうだが、慎重なバイク乗りは絶対に濡れたくないために、天気予報を「点」だけではなく「面」でも捉えており、かつ、時間軸でも見るという習性をもっている。例えばざっくりと午前中の東京の天気予報が雨で、千葉県が晴なら千葉方面に向かう。午後になって千葉県が雨になる見通しであれば、その前に茨城県へと移動し、あとは雨雲レーダーを活用しながら、埼玉県を経由して東京に戻ってくるのだ。

彼らはその用意周到さで、まさに雲の目をかいくぐってツーリングを実行し、ついには濡れずに帰宅するという。デイトレーダーがチャートをウォッチするかの如く、天気予報や雨雲レーダーをウォッチすることにより、今どこが「セーフティゾーン」なのかを観察している。彼らにとっては、為替や株価よりも雨雲の方がよほど重要度が高いのだ。

慎重な彼らは、天気地図を「どこが雨」という観点とは別に「どこが晴れ」といった発想でも見ている。彼らの慎重な、いや卓越されたツーリングコース取りの技術をもってすれば、「日本のどこかが晴れている限り、その日は晴れ」であり、局所的な雨がツーリング中止の理由にはならないのだ。

天気予報の活用と計画

天気予報を活用した計画の立て方

ツーリングに出かける前に、天気予報を確認することは、安全なツーリングを楽しむために非常に重要だ。天気予報では、降水確率や気温、風速などの情報が提供される。これらの情報を参考に、ツーリングのルートや日程を計画しよう。

特に、雨の予報が出ている場合は、雨具の準備や、雨天時の走行に適したルートを選択する必要だ。また、天気予報は、常に変化する可能性があるため、出発前に最新の情報を確認し、ツーリング先でもこまめにチェックすることをお勧めする。

天候に応じた装備準備

ツーリングの際には、天候に合わせた装備の準備が重要でだ。雨の予報が出ている場合は、雨具だけでなく、レインカバーや防水バッグなども用意しておこう。また、気温が低い場合は、防寒着や手袋、帽子なども必要となる。天候が変わりやすい場合は、重ね着ができる服装がおすすめだ。

計画変更時の対応策

ツーリング中に、天候が急変することがある。雨の予報が出ていなかったのに、雨が降り出した場合や、予想外の強風が発生した場合などだ。

このような状況では、安全を第一に考え、計画を変更する必要がある。例えば、雨具を着用したり、休憩場所を探したり、場合によっては、ツーリングを中止したりする必要があるかもしれない。計画変更時には、冷静に状況を判断し、安全な行動を心がけよう。

まとめ

バイク乗りが独自の天気予報を行う理由は、バイクが天候に強く影響される乗り物であり、一般的な天気予報だけでは不十分なことが多いためだ。リスクを回避するための感覚や、長年の経験から得た直感、さらにはリアルタイムでの判断力が、バイク乗りに「自分なりの天気予報」を行わせているのだ。

ベテランのバイク乗りは、これらの分析能力や感性が発達している。そう、バイク乗りには、ライディング技術のほかに、天気予報を自分なりに分析する技術が必要なのだ。

天気予報と実際の天気のギャップを埋めるために、バイク乗りはツーリングの準備や行動を最適化している。次にツーリングを楽しむ際には、自分なりの天気予報を行って試行錯誤してみよう。

また、1ミリでも雨が降るならツーリングに出かけないバイク乗りや、土砂降りの雨であってもひるまないストロングなバイク乗りもいる。このような懐の深さが、バイクというノリモノの魅力の一つかもしれない。

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