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アジアの街にマッチするミドルハーレー X500【詳細チェック】

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

大排気量が多いハーレーダビットソン社のモーターサイクルの中で、兄弟車と呼べるX350とともに異彩を放っているのが「X500」である。エンジン型式は水冷式Parallel-Twin。排気量500cc、ボア×ストローク69 × 66.8(mm)、圧縮比11.5:1、最高出力47 HP / 35 kW @ 8500 rpm、最大トルク46Nm / 6,000rpm。スペックを見る限り国産ミドルクラスのバイクとさほど変わらないのだ。

目次

X500の車種プロフィール

「X500」がミドルクラスに振り切っているのは、アメリカ本国ではなく、アジアの市場をターゲットにしているからだ。まっすぐ続く道が多いアメリカ大陸ならいざ知らず、道幅が狭く、車やバイクが溢れているアジアにおいて、「いかにもハーレー」といったバイクに乗るのは不便極まりない。

日本ではハーレー神話が強く「ミドルクラスなどハーレーではない」と思う人は多いだろうが、大きなバイクをもてあますよりも、ジャストサイズなバイクを操るほうが楽しいのは確実。食わず嫌いせず、実際に乗ってみると言葉の意味が理解できるだろう。

バイクインプレ

パワフルなパフォーマンスを引き出す500cc のパワートレインと水冷方式により、あらゆるライディングシチュエーションで一貫して最高なパフォーマンスを実現。軽量で操作性が高く、エンジンは強力な中低速トルクを得るようにチューニングされている。

足つき

820mmのシートはX350と比べ43mm高いが、ハンドルやステップとの位置関係や細身なフレームワークのおかげで、足つき性に問題を感じさせることは少ない。また、シート幅とパットの充分な厚みにより、長距離ライドでの快適性を向上させるよう設計されている。

走り

ライディングの人間工学を採用。ミッドフットコントロールとミッドライズハンドルバーにより、ライダーはバイクの中央に重心を置き、快適な姿勢を保つことができる。また低音を生み出すよう設計された2-into-1エキゾーストにより、心地良いサウンドを実現している。

フロントフォークは50mm倒立式のリバウンド調整可能な機構、リアショックは油ガス分離式、リバウンドダンピング調整可能な機構、プリロード調整可能なショックアブソーバーを採用。ホイールは前後ともにアルミキャスト。 ブレーキ・キャリパータイプは、フロントはフローティング、リアは固定式、ブレーキ、ロータータイプは、フロント固定4ピストンとリアフローティング1ピストンである。

タイヤのタイプはMaxxis Supermaxx STを選択している。タイヤサイズは、フロント120/70-ZR17/58W、リア160/60-ZR17/69Wだ。

「X500」を含むXシリーズは、イタリアのベネリ社(中国・銭江グループ傘下)と共同開発されている。エンジンやフレームの基本設計はベネリがベースで、同社の中国の工場で生産されているため「中国産ハーレー」などと呼ばれている。確かにハーレー伝統のV型2気筒とは異なるが、ハーレーらしいデザインやフィーリングを持たせるため独自の味付けが施されている。何よりもハーレーブランドが約70万円で買えるのは魅力だろう。

アメリカ市場が伸び悩む中、アジア圏をターゲットにしたミドルクラスのハーレーは、今後スタンダードになっていくのかもしれない。

※当記事は動画「MOTO BASIC」協力のもと、モトメガネが編集構成したものです。

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