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ビルダー渾身の変わり種!「路上を走る寝台特急・北斗星ファーゴ&ホンモノを凌駕するZⅡ」前編

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

クルマやバイクを自分好みにアレンジする「カスタム」は、マシンいじりの楽しみの一つです。中には唯一無二の作品を作り上げてしまうツワモノもいます。北海道・池田町に住むミノリさんは、常識を覆す2台を誕生させました。十勝在住のDIYビルダーが手がけた「路上を走る寝台特急・北斗星ファーゴ」と「ホンモノを凌駕するミニZⅡ」の2台を紹介します。

目次

ワゴン車+寝台列車=北斗星ファーゴ

「北斗星ファーゴ」は「列車はレールの上を走るもの」という常識を覆すクルマです。ベースとなったファーゴ(初期型)は、1980〜1995年にかけていすゞ自動車が販売していたワンボックスカーです。直列4気筒SOHC 排気量2000ccのディーゼルエンジンを搭載。従来のトラック派生車とは異なるマルチパーパスのワンボックスカーとして、オーストラリアやイギリスでも販売されました。

車名は「遠くへ行く」という意味から、「FAR:遠く」と「GO:行く」から命名。「カプセル・ボディ」と名付けられたボディは、滑らかな曲面で構成され、コンパクトな外観に対して、フロント部よりリヤ部が高いステップアップ・ルーフによって広い室内を確保しています。

「ワンボックスカーを北斗星化」の構想は、以前所有していた「ハイエース」のサビ隠しに車体を青く塗ったことから始まります。ぶつけてしまってボロボロのリヤの鉄板を溶接して誕生したのが「北斗星ハイエース」でした。2010年に完成し、北海道から九州まで旅をするなど、約52万㎞を走りました。

ハイエースが廃車になり、次にミノルさんのもとにやってきたのがファーゴです。寝台特急・北斗星が廃止された2015年にカスタムを開始。ホンモノに近づけるべく、常に改良が行われています。

ミノルさんのカスタムは「DIY」が基本です。ホワイトのボディは、ホンモノの車両と同じ国鉄青20号(関西ペイントに特注)が塗装されています。しかも近所への塗料飛び散りを気にかけて、すべて刷毛で塗っています。フロントは北海道内で客車をけん引した「DD51ディーゼル機関車」をイメージして、プラバンでノーズを追加したり、細かなディテールを装飾するなど、大幅に手が加えられました。

ハッピープライスパラダイス!

カスタムにお金を掛けないのがミノルさん流。随所に100円ショップやホームセンターの商品が使われています。さらにはヘッドマークは奥様が嫁入りに持ってきたお盆、サイドのエッチングはお子さんが手がけるなど、ミノルさん一家の思いが詰まっています。

スライドドアを開くと「食堂車・グランシャリオ」に迎えられます。チープな材料で作ったとは思えないほどゴージャス。洋服掛けや灰皿はホンモノを使うなど、多少の粗を帳消しにするテクニックも取り入れられています。

後方にはコンパートメントを再現。ベッドは長さ180cm・幅52cm。ブルートレインと同じ規格を確保しているので寝台として使用できます。ダミーながら二段ベッドも配置。ホームセンターでフレキシブルなカーテンレールを見つけ出し、ミノルさん自ら縫い付けました。

さまざまな思いを乗せて走り続ける

鉄道のイベントに出向くと、たちまち人が集まってきます。ミノルさんは一人ひとりに丁寧に説明したり、汽笛を鳴らすなどしてみんなを喜ばせてくれます。展示中は気軽に車内を見学できるよう、床の絨毯をゴムマットに変えることもあるなど、優しい気配りが行われています。

北斗星エンブレムにはミノルさんの頭文字をとってJR HOKKAIDOではなくSR HOKKAIDOのロゴマークが入っています。慢性的な悩みは平成7(1995)年製と古いため、あちこちにガタがきていること。それでも困難に立ち向かいながら、家族やたくさんの人たちとの出会いが詰まった北斗星ファーゴのカスタムを続けています。

後編はハスラーをベースにした「ミニZⅡ」を紹介します。

https://twitter.com/hokutoseihiece 

写真協力/ミノリさん

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