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【考察】バイク乗りが「ガススタ」を探すと急に見つからなくなるのはなぜ?

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

ツーリングや日常のライディング中にガソリンが減ってきたことに気づくと、「そろそろガソリンスタンドを探さなきゃ」と思う瞬間がやってくる。しかし、なぜかガソリンスタンドを探し始めると、急に見つからなくなるという現象がある。探していない時はあれほど通過してきたガソリンスタンドが、忽然と姿を消してしまうのである。その原因について考察してみよう。

目次

ガソリンスタンドが必要な時ほど見つけられなくなる原因

そういう道を走っているから

バイク乗りは、ツーリングでは魅力的な道や風景を求めて走ることが多く、特に田舎道や山道を選ぶ傾向がある。これらの道は景色が美しい反面、ガソリンスタンドの数が非常に少ない。さらに、バイク乗りはあえて「車通りの少ない道」「人混みを避けた道」を選びがちだ。これらのルートも、地元の人ですらあまり通らないような道であるため、当然ながらガソリンスタンドも少ない。

つまり、バイク乗りがガソリンスタンドを見つけられない原因は、自らガソリンスタンドから遠ざかるように走っているからだ。ガソリン満タンで出発したバイク乗りが、次に給油したいタイミングは、ちょうどバイク乗りにとって絶好のツーリングスポットで訪れるようになっているのである。大事なところでガス欠にならないよう、「ここが最後の給油所」という看板を見たら、迷わず給油をするように心がけよう。

廃業していたから

これもある意味そういう「田舎の山道」を走っているからなのだが、給油したい時に限って、ようやく発見したガソリンスタンドが廃業していたり、やけに早い閉店時間で閉まっていたりなどの現象が往々にしておこる。そのガソリンスタンドが開いているか閉まっているかは、近くに到着するまで確認することができない。近くに行って、入り口に黄色いロープが張られていることに気づいた時の絶望感は計り知れない。

さらにバイク乗りを絶望に陥れる事例がある。ガソリンが残り少ないがために、仕方なく行きたかったルートを諦めて、Googleマップに従って向かった先のガソリンスタンドが閉鎖されていた場合だ。どんなに強気なバイク乗りも、心が折れるに違いない。

実際ガソリンスタンドの数も減少してるから

実際にガソリンスタンドが減少しているからという大きな原因もある。東京都では2003年3月末時点で2114カ所あったガソリンスタンドが、2023年3月末時点では912カ所まで減少している。

全国的にみると、1995年3月末の6万421カ所から毎年減少していき、2023年3月末には、なんと約2万8000カ所まで減少しているのだ。ある程度の都市部であったとしても、ガソリンスタンドを探すことが困難になってきているのかも知れない。

バイク乗りが「ガス欠」の危機に陥る理由

ライダーがガソリンスタンドを探し出すと見つけられなくなる現象はわかった。解決方法は、やはりガソリンスタンドがなくて困る前に早めに給油を行う、が正解だろう。しかし、なぜバイク乗りはそれを分かっていながら、危機的状況、つまり「ガス欠になるかも状態」に陥るのか。それを考察しよう。

宇宙と一体になりすぎて・・・

エンジン音と風を感じながら走るツーリングは、バイク乗りにとって至福のひとときだ。特に気持ちの良い天気の日に気持ちの良い道を走る瞬間は、ライダーは宇宙と一体になっていると言っても過言ではない。

宇宙と一体になった結果、バイク乗りの意識も同時に宇宙へと旅立ち、ついガソリン残量のことを忘れて「ガス欠になるかも」状態に陥ることになる。宇宙と一体になるのも良いが、ガソリン残量への意識だけはしっかりと持っておきたい。

変なアドレナリンが出てしまって・・・

多くのバイク乗りは、ガソリンタンクの残量が半分以下になったら、次の給油のタイミングを考え始めるものだ。余裕を持って早めに給油することが重要だと知っているからだ。しかし、ギリギリまでガソリンを入れないというバイク乗りも一部存在している。

そもそもバイクという乗り物は、車に比べて物理的な安全性が低く、自然や道と常に向き合うスリリングな乗り物だ。ライダーはそのリスクと引き換えに、風を感じ、バイクとの一体感を楽しんでいる。

この「リスクを楽しむ」という感覚が高じて、「ガス欠になるかも状態」をも楽しんでしまうバイク乗りが存在している。変なアドレナリンが出てしまった結果、ガス欠になるかならないか、というスリルをも楽しんでしまう。このような「やば目の人たち」には近づかないようにしよう。

タンクが小さいから・・・

普通乗用車のガソリン容量はだいたい50リットルだ。それに対して、バイクのタンク容量は10リットル前後となっている。どちらも燃費が同じであった場合、給油回数は5倍バイク乗りの方が多いことになる。

もちろんバイク乗りがガソリンの残量を注意していると言っても、ガス欠になるケースは、自動車に比べて5倍バイク乗りの方が多いのだ。バイク乗りのほぼ全員が、一度はガス欠になるかも状態になったことがあるのも頷けるのだ。

「ガス欠寸前」のバイク乗りの見分け方

上記の通り、「ガス欠」はいくら注意していてもバイク乗りならば遭遇してしまう現象なのだ。宇宙に行ったり、変なアドレナリンが出てしまっていた場合、そのリスクをもはや一人で回避することは困難だ。

そしてガス欠寸前状態になったことを自分で気付いたとしても、このようなバイク乗りとしてはあってはならない事態を、プライドが邪魔してバイク仲間になかなか言い出せないかもしれない。

こんな時は、バイク乗り同士で助け合うことが肝要と言える。そのためにも「ガス欠寸前」のバイク乗りを見分ける技術がバイク乗りには必要だ。下記では、その見分け方の一部を紹介しておこう。

急に会話が上の空になる

インカムでついさっきまでは、テンション高めに会話を楽しんでいたのに、急に「ここの景色最高だよな!」と語りかけても「お、おう」「え、うん」などとそっけない返事に変わるときがある。このような時は要注意だ。もしかしたら、このお相手のバイク乗りは、そのプライドから「ガス欠寸前であること」を告白できないのかもしれない。しかし、この段階では本当に景色に見とれているだけかも知れないので、早とちりは禁物だ。

急にエコドライブが始まる

ついさっきは快調なスピードで先頭を走っていたバイク乗りが、急に減速してエコドライブを始め、きょろきょろしている場合がある。「そんなに環境に優しかったっけ?」と思ってしまうが、実は、そのバイク乗りは「ガス欠寸前」である恐れがある。

上述のように、急に会話が上の空になって、かつエコドライブしながらきょろきょろしていた場合は、かなりブラックに近いグレーである。しかしこの段階では、もしかしたらトイレを探しているだけかもしれない。もし間違っていたら失礼なので、早計に判断してはならない。

急に車体を揺らしだした

完全に黒である。通常、バイク乗りがタンクを揺らすのは、ガソリンの残量を音で確認したい時だ。そして、バイクを燃料コックのある側に傾け出したら、完全に真っ黒である。そのバイク乗りのその行動は、残り少ないガソリンを出来る限り使おうとしいる行動でしかない。

この段階まで来たら、「もしかしてガソリンが少なくなっているの?」と優しく問いかけてあげて欲しい。そして、出来るならそっと抱きしめて「ガソリンスタンド探そうね」と言ってあげよう。明日は我が身なのだから、助け合いの精神が大切だ。

高速道路でのガス欠は交通違反になる

高速道路でのガス欠は、「高速自動車国道等運転者遵守事項違反」となることを覚えておこう。道路交通法の第75条の10では下記のように記されている。

「高速道路を運転するときは、燃料や冷却水、エンジンオイルの量や貨物の積載状態を点検し、運転不能にならないよう措置を講じなければならない」

法令に違反した場合、二輪車は7000円の罰金と、違反点数2点が加算される。ちなみに、普通車の場合、罰金は9000円、大型車は12000円で、違反点数は同じく2点だ。ガス欠は他の車の迷惑につながるだけではなく、事故にもつながる可能性があり、しかも交通違反にもなるので、くれぐれもが燃料管理は怠らないようにしよう。

まとめ

このように、バイク乗りがガソリンスタンドを探し始めると急に見つからなくなる現象には理由があったのだ。そして、「ガス欠」のリスクは全バイク乗りが抱えている社会問題でもある。バイク乗り同士での助け合いが必要な場面もあり、そのために、ガス欠寸前のバイク乗りを見分けるためのサインを把握しておくことが重要だ。燃料管理は徹底し、安全なライディングを心がけよう。

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