バイクショップを訪れると、店員さんがフレンドリーに話しかけてくれることが多い。特に初めてのバイクを購入するためにお店を訪れた場合、こちらも緊張していため、その対応に安心することも多い。しかしその反面、他の業種の接客と比べると、少々フレンドリーすぎるのでは？と感じるライダーもいるかもしれない。なぜバイクショップの店員がこんなにも親しみやすいのか、その理由と背景を探ってみよう。
多くのバイクショップの店員さんが親しみやすい理由
店員さんもバイク乗りだから
バイクショップの店員さんがとてもフレンドリーな理由は、ズバリ店員さんもバイク乗りだからだ。同じ趣味を持つ者同士という仲間意識から、フレンドリーな対応になりやすいのだ。それなら、他の業種でも同じじゃない？と思われるかもしれない。それはやはり、バイクという趣味の特性が反映されているのかもしれない。
しかし、このフレンドリーな対応のおかげで、「このバイクの新しいモデルはどう？」とか「最近のツーリングコースでおすすめは？」というカジュアルな形での会話が可能となり、その会話も自然と盛り上がるのだ。
店員さんは自分もバイク乗りだからこそ、自分の経験や知識を惜しみなくお客さんに伝え、信頼関係を築いてくれる。ぜひバイクショップに気軽に足を運んで、店員さんとバイクの楽しさを分かち合ってほしい。
バイク文化に根付いたフランクなスタイル
バイク乗りの文化自体が、どちらかと言えば自由でフランクなスタイルに根付いている。バイクという趣味自体が、自由を求める、あるいはワイルドなスタイルを反映しており、その文化は自らもバイク乗りである店員さんの接客態度にも現れる。
形式張った言葉遣いよりも、カジュアルでざっくばらんな会話が、バイクショップの雰囲気に合っているとも考えられる。「あそこのツーリングコース、めちゃくちゃ気持ちいいぞ」というカジュアルな情報を提供してもらえることで、お客さんのバイクライフもより一層楽しくなるというものだ。
バイク乗りならではの「仲間感」
バイクショップの店員さんは、お客さんを「ライダー仲間」として迎えいれている。つまり、「お客さんと店員さん」という関係性ではなく、「バイク乗りとバイク乗り」という関係性が、バイクショップの空間には生まれているのだ。
同じバイク乗り同士であれば仲間ではないか。そのような親近感が接客態度にもフレンドリーな形として表現されているのだ。仲間同士の会話と思えば、そのフレンドリーさにも納得できる。
フレンドリーな接客態度のメリットとデメリット
メリット：信頼関係を構築できる
フレンドリーな接客はお客さんとの信頼を築く上でとても大切だ。お客さんは店員さんとの会話を通じてショップへの理解を深め信頼関係を構築する。親しみやすい接客は安心感を覚え、ショップへの信頼が高まる。この信頼関係ができるとお客さんは安心して商品を購入したり、相談したりできるようにもなる。
また、店員さんはお客さんのニーズをしっかり理解し、より的確なアドバイスを提供できるようになる。信頼関係は、ただの販売と購入の関係を超えて、お客さんとショップを結ぶ強い絆を生むのだ。お客さんにとって、バイクショップが信頼できるパートナーとなるのだ。
デメリット：それが無理なお客さんもいる
一方でデメリットも存在する。お客さんの感じ方によっては、そのフレンドリーさに不満が生じることもあるかもしれない。特に高級なバイクやカスタムパーツの購入を検討している場合、店員さんの態度がフレンドリーすぎると、接客の質に疑念を抱くことがあるかもしれない。
また初対面でのいきなりフレンドリーすぎる接客に対しては、距離感を感じる場合もある。まだ関係が築けていない段階でフランクな言葉遣いをされると、逆に心の壁を感じてしまうこともあるだろう。
特に、フレンドリーさが高じて、初対面でため口に近い形での会話には、距離をとってしまうお客さんは多いかも知れない。信頼関係の度合いによって、態度や話し方も変えて欲しいと思うお客さんも一定数いる事だろう。
まとめ
バイクショップの店員さんがフレンドリーな理由は、その店員さんもまたバイク乗りであることが多いためだ。ライダー同士の仲間意識、そしてバイク文化に根付いたフランクなスタイルが店員さんを親しみやすい存在にしていると言える。
バイク乗りにとって、ショップは単なる買い物の場ではなく、技術的なサポートを受け、時には情報を交換し合う仲間と出会う場所でもある。そのような場所であるからこそ、店員さんとお客さんの信頼関係は特に重要と言えるだろう。
一方で行き過ぎたフレンドリーさ、特に初対面でのため口は、より良い関係を築くための障害にもなりかねない。バイク乗りとしては店員さんの方が先輩ライダーであることも多いため、後輩ライダーのお客さんとしては、そのフレンドリーさに圧を感じてしまう場合もあるのだ。
しかし、お客さんもバイク乗りであることから、店員さんにも同じような気持ちをさせてしまっているかもしれない。店員さんからしたら、「どうしてバイクショップのお客さんはフレンドリーすぎるのか」と。
同じバイク乗り同士と言えど、互いの信頼関係性を確認しながら、徐々にフレンドリーな関係性を構築していこう。
