バイクには後方確認用として必ずミラーが装備されていますが、実はミラーは「保安部品」としての役割だけでなく、カスタムパーツとしても楽しめるアイテムです。自分好みにバイクを仕上げたいとき、まず交換を考えるパーツのひとつがこの「ミラー」。見た目の印象を大きく変えられる上、実用性もアップするため、人気のカスタムと言えるでしょう。
今回はバイクのミラーカスタムについての説明や、一部のバイクでの注意点を紹介します。
バイクのミラーは定番カスタムパーツのひとつ
バイクには後方確認用のサイドミラーがハンドル周辺に装備されており、一部のスクーターや小型バイクを除きハンドル左右に1つずつミラーが装備されています。サイドミラーは走行中にすばやく後方の状況を確認するために重要な装備であり、装着場所やミラーの範囲、形状などにさまざまな種類があります。
多くの標準ミラーはハンドルバーの上部にネジ式で取り付けられていますが、取り外しが容易な部品なので純正のミラーから社外ミラーに取り替えるカスタマイズもよくおこなわれています。
バイクのミラーはデザイン的にも目立つ位置にあり、ミラーを別のデザインのカスタムパーツに取り替えることでフロントからの見た目は大きく変わります。
ミラーはカスタムパーツの中でも比較的安価に手に入れられる部品なのでコスパもよく、初心者向けのカスタムとしても人気です。
代表的なカスタムミラーの種類
カスタムミラーにはミラー自体の取り付け場所やミラーの形状にいくつか種類があり、その組み合わせでいろいろな製品が販売されています。
カスタムミラーの取り付け場所の種類
ミラーの取り付け位置は標準ミラーの取り付け位置をそのまま使用するのが1番オーソドックスですが、それ以外の箇所にも取り付けられるカスタムパーツがあります。
ミラー取り付け箇所 | |
ハンドルマウントタイプ | ハンドル上部 |
カウルマウントタイプ | カウル側面部 |
バーエンドタイプ | ハンドルバー両端部 |
カスタムミラーの取り付け場所は大きく分けて上記の3種類があり、ハンドルマウントタイプは標準のミラーと同じ位置に取り付ける方式です。元からあるネジ穴を使用するので追加の改造や位置変更が必要なく、カスタムミラーを購入するだけで取り付けられるので最も楽なカスタムです。
その他の2種類は多少バイク側の改造が必要で、カウルマウントタイプはハーフカウルやフルカウルのあるスポーツタイプのバイク向けです。カウルに元々ミラーが付いているタイプは少ない改造で取り付けできますが、それ以外では専用の取り付け器具をカウルに取り付けた上でカスタムミラーを設置する方法です。
バーエンドタイプはハンドルの先端部分にミラー取り付けネジを持つ器具を取り付けることで設置可能にするタイプで、こちらはハンドルの種類によって設置可能かどうか決まります。
ミラーは取り付け位置によって視認性に差が出てきますので、上記のようなミラーカスタムをするときにはデザインだけでなく視認性も確認しながら選ぶとよいでしょう。
カスタムミラーの形状
ミラーの種類は、ミラー自体の形状でも分類することが可能です。こちらは主にデザイン的な好みで選ぶ部分です。
ミラー形状 | |
オーバルタイプ | 円形 |
スクエアタイプ | 四角形 |
ポリゴンタイプ | 多角形 |
オーバルタイプやスクエアタイプのミラーはバイクの標準ミラーとして採用されることの多いタイプで、シンプルなデザインと形状でバイクのデザインに関係なく取り付けやすいミラーです。
一方でポリゴンタイプはシャープな見た目を持つ多角形のミラー形状になっており、こちらはスポーティな見た目のスポーツバイクにマッチするデザインです。
バイクの種類にかかわらずミラーの形状はどれでも設置可能な場合が多いので、いくつか検討してみてバイクにマッチするミラーを探しましょう。
ヤマハ車のミラーをカスタムする際には注意が必要!
ミラーのカスタムはカスタマイズの中ではかなり簡単で手を出しやすいものですが、ヤマハ製のバイクに関してはミラーのカスタムに注意点があります。
その注意点とはバイクのミラーを取り付けるネジ部に一部逆ネジが使われていること。
これはヤマハ独自の設計思想であり、ヤマハ車以外ではハンドル左右のミラー取り付けネジは同一です。
ヤマハではハンドル右側のミラーに逆ネジである左回しのネジが使われており、もし走行中にミラーをなにかにぶつけたときにはミラーが緩みますので、ハンドルに余計な力が入らず操作の障害にならないようになっています。
ハンドル左側は通常の右回しのネジであり、こちらはもともと走行中にぶつけると緩む方向になっています。そのためヤマハ車のミラーをカスタムするときにはネジ部がヤマハ車用になっているものしか使えませんので、購入の際には注意が必要です。
まとめ
バイクのミラーのカスタマイズはお手軽にデザインに変化を与えてくれるもので、ミラー自体の価格も安いので手を出しやすいカスタムメニューです。カスタマイズ用のミラーは取り付け位置や形状などさまざまな種類のものが市販されていますので、標準ミラーと取り付け場所が同じものであれば購入してすぐに取り付けできます。
一部バイク側の改造が必要なミラーもありますが、比較的チャレンジしやすい部品なので、一度挑戦してみるのも良いでしょう。