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【考察】バイク乗りが使わなくなったパーツを捨てられない理由とは?

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

カスタムやメンテナンスのために新しい部品を購入した際に、外した純正部品を「いつか使うかも」と捨てずに取っておいたり、消耗品(オイルフィルターやプラグなど)の予備をついつい買ってストックしてしまうバイク乗りは多い。これらが積み重なり、気づかないうちに部品が増えてしまうという現象がある。

バイク乗りたちはなぜ使わなくなった部品を捨てられないのだろうか? この記事では、その理由と対策について考察する。

目次

バイク乗りがパーツを捨てられない心理的要因

思い出が捨てられない

バイク乗りはパーツに対して非常に感情的だ。「あの時、このクラッチで峠を攻めたなぁ」とか「このマフラー、初めてのカスタムだったんだよな…」といった思い出が詰まっているので、使わなくなったパーツでも、簡単には捨てられない。バイク乗りにとってのパーツは、ただの金属やプラスチックではなく、一緒に青春を駆け抜けた仲間、そう、多くのバイク乗りにとって、「使わなくなったパーツ」=「古くからの友達」なのだ。

「このブレーキパッドはもう使えないけど、毎回僕を危ないところで止めて救ってくれたんだ…。だから、今度は僕が止める番だよ。」などと心の中でつぶやきながら、またガレージの片隅にそっと置かれていく結果、また捨てられないパーツや部品が増えていくのだ。

いつか使うかも知れない・・・という病気

バイク乗りの誰もが一度は感染する病気、それが「いつか使うかも知れない病」だ。新しいパーツを買って取外したパーツでも「また元に戻したくなるかも知れない」や、バイクを乗り換えて取り付けられなくなったパーツでさえも「工夫したらこのバイクにも取り付けられるかも知れない」といった謎の憶測と希望でガレージに保管される。バイク乗りの脳内会議では「これもう使えないから捨てようか」⇒「でもなんかの時に使えるかも」⇒「何かって何だ?」⇒「・・・分からない。けど、これだけは言える。今はそのときではない!」といった議論が定期的にループされており、永遠にそのパーツはストックされ続けることとなる。もちろん、その「いつか」は永遠に訪れない事の方が多い。

ゴミではない・・・芸術品なのだ

エンジンの構造美、マフラーのカーブの曲線美、あらゆる部品の機能美など、バイクは全体で見ても美しいが、実はその一つ一つの部品にこそ「美」が存在しており、その結晶がバイク本体なのである。

…すべてが美しい芸術作品に見えてしまう。だから、壊れたとはいえ、簡単にパーツを捨てるなんてできない!みんなにもこのパーツの美しさを知ってほしい・・・。そう、バイク乗りは使わなくなったパーツを「ストック」しているのではなく「展示」しているのだ。「この芸術品がみんなの心を癒すかもしれない」といった崇高な思いもあるが、「この芸術品の価値が将来高まって、高額で売却できるかもしれない」というあわい下心もあるにはある。

実際に再利用できたという経験

もちろん、古いバイクをレストアする際に、同じ車種の廃車から取り外したパーツが役立つ場合がある。また友人や知人がバイクをカスタムする際に、不要になったパーツを譲り渡すこともある。このような実際に使わなくなったパーツを有意義に再利用できた経験と事実が、さらにバイク乗りが使わなくなったパーツを捨てることを困難にしている。

パーツを整理するためのステップ

ステップ1:心を鬼にする

パーツを整理する上で、最も重要な工程がこのステップ1「心を鬼にする」だ。この精神コントロールがうまくいかないと、ステップ2~ステップ3は当然うまくいかず、結局パーツをストックしたままになってしまう。逆にこのステップ1がうまくいけばミッションはコンプリートしたと言っても良いほどだ。

ステップ2:範囲を決めて一度に整理

パーツを整理する際には一気に全てを片付けようとせず、まずは範囲を絞ろう。ガレージの一角や収納ボックスなどの整理したい場所を具体的に決めて、その範囲内だけを整理対象にすることで作業量を減らすと、モチベーションを維持できる。

また目標を明確にすることも大切だ。例えばガレージをスッキリさせたい、不要なパーツを処分したいなど、具体的な目標を設定することで、整理作業に飽きることを防げるだろう。

ステップ3:必要かどうかを判断

範囲を決めたら、そのパーツが本当に必要かどうかを判断してみよう。この判断基準は人によって異なるが、参考となるポイントを並べておく。

  • 過去1年間使用していないパーツ
  • 現在所有しているバイクに適合しないパーツ
  • 同じような機能を持つパーツが複数ある
  • 修理やメンテナンスに必要ないパーツ

これらの基準に当てはまるパーツは、不要と判断してもよいかもしれない。ただし、将来必要になる可能性のあるパーツは慎重に検討しよう。

ステップ4:不要なパーツを処分

不要と決めたパーツを、どう処分するのかが悩むところ。もちろん方法はいくつかある。

  • 友人や知人に譲渡する
  • バイク用品店やインターネットオークションで売却する
  • 廃車業者に引き取ってもらう
  • 自治体の資源ごみとして処分する

パーツの価値や状態によって適切な処分方法を選ぼう。希少なパーツや高価なパーツは、ネットオークションで相場を調べたり、専門業者に査定してもらうこともおすすめだ。

効率的なパーツの保存法

保存場所の確保

パーツを保管する場所には、以下の点を考慮する必要がある。

  • 湿気や直射日光を避ける
  • 温度変化が少なく、安定した場所
  • 防犯対策が施されている場所

ガレージや倉庫など、適切な保管場所を確保できればパーツを長く良い状態に保つことができる。またパーツを整理して収納することで、探しやすく管理しやすくなるだろう。

適切な保管方法

パーツを保管する際には、適切な方法で保管することが大切だ。

  • 汚れを落とし、乾燥させてから保管する
  • 錆びやすいパーツは、防錆効果のあるシートで包むか、防錆剤を塗布する
  • 傷つきやすいパーツは、緩衝材で包む
  • パーツの種類別に分類して保管する

これらの方法を実践することで、パーツを長く良い状態に保つことができる。

日々のメンテナンス

保管しているパーツは定期的に点検し、必要に応じてメンテナンスを行うのもポイントだ。金属製の部品は錆びやすいので、定期的な清掃のついでに防錆剤を塗布しよう。またゴム製の部品は経年劣化により硬化したり、ひび割れを起こしたりすることがあるので状態の確認は必須だ。

思い出の品の整理方法

思い出の品をデータに残す

スマートフォンやデジタルカメラで、パーツを装着したバイクやカスタム作業の様子などを撮影しておこう。また、カスタムの過程やパーツに関する情報を記録したブログやノートを作成しておくのも良い。これらの記録は思い出を振り返る際に役立つし、仮に使わなくなったパーツを捨ててしまっても、思い出を記録に残し続けることが出来る。

特別なアイテムの保管スペースを作る

とはいえ、思い入れのあるパーツや貴重なパーツは、専用のスペースに保管するのも良いかもしれない。ガラスケースやコレクションボックスなどに収納し、ディスプレイできるようにすればインテリアにもなる。大切に保管することで、思い出をいつまでも大切にできる。

レンタル倉庫の活用

保管スペースが足りない場合はレンタル倉庫の利用も検討しよう。レンタル倉庫はサイズや料金プランが豊富なので、自分のニーズに合わせて選べる。さらに、セキュリティがしっかりしていれば大切なパーツを安心して保管できる。ただし、パーツを劣化させる湿気や温度の対策が必要になるかもしれないので、注意は怠らないように心がけよう。

まとめ

バイク乗りがパーツを捨てられない主たる理由、それはバイク乗り特有の「美学」によるところが大きい。バイク乗りにとっては、使わなくなったパーツでも、それは「友達」であり、「芸術品」であり、決してゴミなどではないからなのだ。しかし、整理整頓しなければパーツが溢れてしまうのも事実。この記事で紹介した方法を参考に不要なパーツを処分し、必要なパーツは適切に保管することで、ガレージや作業スペースをスッキリとさせ、より快適なバイクライフを実現しよう。

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