ツーリング初心者にとって初めてのバイク旅はワクワク半分、不安半分。目的地が決まっていても、道中に冒険できるのが魅力で、地図にないような小さな道や、ふと目に入った絶景スポットに自由に立ち寄れるのがバイク旅の醍醐味。この自由さはツーリングをよりワクワクさせてくれます。
一方、慣れない道を走ることが多いため、道に迷ってしまう不安を感じる人は少なくありません。他にも事故や転倒、トラブルの不安もあります。この記事では、初めてのツーリングに出かけるための準備や注意点、安全に楽しむためのコツを詳しく解説します。
ツーリングの準備とプランニング
目的地の選び方とルート計画
見知らぬ地へのツーリングでは、あらかじめ目的地とルートをしっかり計画しましょう。地図やGPSアプリを活用して途中の休憩スポットをチェックし、ツーリングの目的や時間、体力などを考慮して、無理のない計画を立てることが重要です。
例えば、初めてのツーリングであれば、日帰りで比較的距離の短いコースを選び、事前に目的地周辺の観光情報や宿泊施設の情報も調べておくと、より充実したツーリングになります。
必要な荷物の準備
ツーリングの荷物が多すぎると、バイクのバランスが崩れたり走行に支障をきたすので、できるだけシンプルにして量を抑えましょう。必要な荷物は工具、予備の衣類(雨具)、飲み物、地図、そして緊急時の頼みの綱、携帯電話と充電器などです。
工具:パンク修理に必要な工具や、簡単な整備ができる工具があると安心です。
予備の衣類:天候の変化に備えて、レインコートや防寒着などがあると便利です。
飲み物:水分補給のために、ペットボトルや水筒などを持参しましょう。
地図:紙の地図だけでなく、GPSアプリも活用すると便利です。
緊急時のための携帯電話と充電器は、万が一のトラブルに備えて、必ず持参しましょう。
装備の点検と整備
安全にツーリングを楽しむためには事前の整備が欠かせません。出発前にバイクのタイヤの空気圧、ブレーキの効き具合、ライトの点灯を必ず確認しましょう。
タイヤの空気圧:メーカーの規定値通りに調整します。
ブレーキ:実際にブレーキをかけて、ブレーキの効き具合を確認しましょう。
ライト:ヘッドライト、テールライト、ウインカーなど、全てが正常に点灯するか確認します。
また、チェーンの張り具合やオイルの量などもチェックしておくと安心です。もし、整備に不安がある場合は、バイクショップに点検を依頼するのも良いでしょう。
安全運転のポイント
交差点での注意点
バイクは小回りが利く反面、被視認性が低いため交差点では特に注意が必要です。交差点に進入する際は、速度を落として周囲の状況をよく確認し、特に対向車や対向右折車には注意しましょう。バイクをよく知らないドライバーが非常に多いため、相手を信用しないようにするぐらいがちょうど良いです。また、歩行者や自転車の動きも注意深く観察し、安全を確認してから走行しましょう。
車間距離の確保
前の車との車間距離は十分に保ちましょう。急ブレーキを避けるためにも、常に安全な距離を確保しておくことが大切です。車間距離は、一般的に時速60kmで約3秒、時速80kmで約4秒、時速100kmで約5秒の距離を目安にしましょう。また、雨や雪などの悪天候時は、さらに車間距離を長く取りましょう。
スピードの管理
上級者と一緒に走るとペースが上がりやすいので、初心者は特に自分のペースで走ることが重要です。無理なスピードを出さず、制限速度を守って安全にツーリングを楽しみましょう。スピードを出しすぎるとブレーキが間に合わなかったり、コーナーを曲がりきれなくなったりします。また、疲労も蓄積しやすいため、無理せず休憩を取りながら走行しましょう。
ツーリング中のトラブルへの対応
ガソリン切れ対策
ツーリング中にガソリンが切れないように、事前に給油ポイントを確認しておきましょう。高速道路では特に燃料の残量に注意が必要なので、ガソリンスタンドの場所や営業時間などを事前に調べておくと安心です。また、ツーリングマップやGPSアプリを活用すれば、給油ポイントを確認することができるので、ガソリン残量が少なくなったら、早めに給油するようにしましょう。
パンクや故障
万が一のパンクや故障に備えて、緊急連絡先やロードサービスの番号を控えておきましょう。パンク修理に必要な工具や、簡単な整備ができる工具があると便利です。また、ロードサービスに加入していれば、パンクや故障などのトラブルが発生した場合、迅速な対応が期待できます。
悪天候時の対応
急な天候の変化に備えて、レインコートや防水装備は必要です。天気予報を休憩時にチェックし、不安な場合は無理せず休憩を取ることも検討しましょう。ツーリング中に雨が降り始めたら、安全な場所に停車して雨をやり過ごすのが一番です。もし走行する場合はレインコートに着替えましょう。視界が悪くなり、濡れた路面は滑りやすくなるため、速度を落として注意しつつ慎重に走行します。
高速道路の初体験
初めての高速道路の走り方
高速道路に進入する際は、加速レーンで十分に加速します。合流する際は周囲の車両に注意し、安全を確認しましょう。また、高速道路では速度が速いため、ハンドル操作やブレーキ操作に注意が必要です。スピードに慣れるまでは、無理せずゆっくりと走行し、周囲の車両にも注意しましょう。
サービスエリアの活用
高速道路の休憩場所にはサービスエリアがおすすめです。定期的に休憩を挟むことで、疲れを感じにくくなります。サービスエリアでは、トイレ休憩や食事休憩だけでなく、お土産を買ったり、景色を楽しんだりすることもできますし、ガソリンスタンドも併設されていることが多いので、燃料の残量が少ない場合は、ここで給油することもできます。
給油ポイントの確認
高速道路では給油ポイントが限られているので、事前に給油ポイントを確認しつつ、燃料の残量に注意して走りましょう。給油が必要になったら、早めにサービスエリアやガソリンスタンドに立ち寄りましょう。
まとめ
ツーリングを楽しむために
初心者でもしっかりと準備と対策をしていれば、ツーリングはとても楽しいものになります。自然を満喫したり、新しい場所を発見したり、自分自身と向き合ったりしつつ、安全運転を心がけ、自分のペースで無理せず楽しみましょう。
次回のツーリングに向けて
経験を重ねることで、さらにツーリングの楽しさが広がります。ツーリングを通して、バイクの知識や技術を深め、安全運転の意識を高め、新たな発見や感動を味わいましょう。この記事で紹介したポイントを参考に、楽しいツーリングにしましょう。