マスツーリングとは、複数のライダーが一緒にツーリングを楽しむことを指します。友人や仲間と一緒に走りながら目的地を目指し、観光や食事を楽しむツーリングです。1人で走るソロツーリングとは異なり、会話や風景を共有して楽しい時間を過ごせます。
先頭を走るリーダーがペースやルートを決め、みんながそれに従いながら走ります。またトラブルがあった場合でも助け合える安心感があります。
本記事では、マスツーリングを成功させるための事前準備や走り方、マナーについて詳しく解説します。
マスツーリングの基本
グループの組み方と連絡手段
マスツーリングを始める前に、人数やツーリングの目的、参加ライダーのレベルをしっかり考慮しましょう。また、グループ内の連絡手段としては、携帯電話やインカムなどが一般的です。事前に連絡方法や連絡先を共有し、緊急時にも連絡が取れるようにしておきましょう。
ツーリングペースの調整
参加者のレベルや体力、バイクの特性などを考慮して適切なペースを設定し、全員が安全に楽しめるようにしましょう。特に、初心者がいる場合は気をつけましょう。
ペースが速すぎると、初心者や体力的に劣るライダーが置いていかれてしまう可能性がありますし、逆に遅すぎると、体力のあるライダーが飽きてしまう可能性があります。参加者全員が快適に過ごせるペース調整を意識しましょう。
走行中の合図と指示
走行中の合図や指示のハンドサインはグループ全体で共有しておきましょう。ハンドサインは事前に練習しておくことで、スムーズなコミュニケーションが可能になります。インカムは走行中に会話をすることができ、安全に指示を出すことができますが、メーカーの違いにより通話できない場合もあるので注意しましょう。
千鳥走行の基本
千鳥走行のメリット
先頭ライダーが左車線を走行し、2番目のライダーが右車線を走行する、というように交互に車線を変更しながら走行する千鳥走行は、各ライダーの視認性を高め、安全性を向上させる効果があります。これにより、後続のライダーは前方のライダーを視認しやすくなります。また、路肩の障害物や路面の凹凸を避けるのにも役立ちます。
信号待ちでの行動
信号待ちでは、一列に並ぶか、千鳥状に並ぶか、状況に応じて判断する必要があります。一列に並ぶ場合は、前後のライダーと十分な距離を保ち、車間距離を確保しましょう。千鳥状に並ぶ場合は、左右のライダーと十分な距離を保ち、お互いの視界を妨げないようにしましょう。
隊列の変更と合流方法
走行中に隊列を変更する際のルールをあらかじめ決めておくのも有効です。隊列を変更する際には、事前に合図を出し、周りのライダーに注意を促しましょう。合流する際には、速度を合わせ、安全を確認してから合流しましょう。
マスツーリングのマナー
挨拶とコミュニケーション
ツーリング中に他のライダーとすれ違う際には、軽い挨拶を交わすと良いでしょう。ツーリング中は他のライダーとコミュニケーションをとる機会も多く、挨拶を交わすことでお互いに気持ちよくツーリングを楽しむことができます。
停車場所の配慮
休憩場所を選ぶ際には、他の利用者の迷惑にならない場所を選びましょう。また、バイクを停める際には、周囲の状況に注意し、安全な場所に停めましょう。
仲間のバイクを触らない
バイクは高価な乗り物であり、財産でもあります。したがって他人のバイクを勝手に触るのは、マナー違反であり、トラブルの原因となる可能性があります。バイクを触る必要がある場合は、必ず所有者の許可を得ましょう。
事前準備と装備の確認
装備の点検と準備
ツーリング前に各種点検を行い、不具合がないことを確認しましょう。バイクの場合、タイヤの空気圧、ブレーキ、ライト、オイルなど、すべての部品が正常に動作することを確認しましょう。また、ヘルメット、グローブ、ジャケット、ブーツなどの装備も点検し、必要なものがあれば準備しておきましょう。
インカムの使用方法
インカムは走行中に簡単にコミュニケーションを取ることができるため、非常に便利です。ツーリング中に会話できるのはもちろん、信号停止でグループが分断された場合や、非常事態の連絡にも有効です。インカムは最大通話人数や、通信可能なメーカーなどの制限があるので、事前に使用方法を理解しグループ全体で通話可能かを確認しておきましょう。
緊急時の対応策
緊急時には落ち着いて対応し、全員が安全に行動できるように準備しておきましょう。ツーリング中にトラブルが発生した場合、冷静に対応することが重要です。事前に緊急時の対応策を話し合っておき、連絡方法や行動計画などを決めておきましょう。