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次のオイル交換で使ってみよう! エンジン内部を「再生」する添加剤の実力を「三菱・デリカD5」でチェック

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

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2つの物体が擦れ続けると、摩耗が進んでいつかはガタが生じる。

これはハサミの軸でも、ドアのヒンジでも、川底をころがる小石でも起こる現象だ。
エンジンも同じ。高速で擦れ合う金属パーツは摩耗を続け、いつかはガタが生じてしまう。

そうなると馬力の低下、燃費の低下、騒音の増加、有害な排ガスの増加といった劣化現象が起こるわけだが、エンジンオイルをうまく管理することで劣化の進行を抑えることが可能だ

エンジンを生かすも殺すもオイル次第。
その手助けをしてくれるケミカルが「エンジンオイル添加剤」である。

今回は、金属表面を極めてなめらかな状態にしてエンジンの寿命を延ばす「スーパーゾイル」の性能をチェックしてみた。

スーパーゾイルの特性

1.金属表面を「コーティングする」のではなく「再生する」

凸凹になったエンジンパーツにスーパーゾイルを使用することで、
金属表面がなめらかに再生される

誤解されがちだが、スーパーゾイルは金属をコーティングする添加剤ではない。
熱と摩擦で化学反応を起こし、金属表面をなめらかな状態に「再生」する添加剤である。

コーティングは摩耗した部分に入り込むが、
オイル交換すると流れ落ち、再び入れ直す必要がある
スーパーゾイルは摩耗した部分を保護するように再生する。
そのためオイル交換をしても摩耗低減効果は続く

つまり新車に近い状態までエンジンを蘇らせることを目的としており、その場しのぎのコーティング剤とは異なったアプローチで性能を回復・保護するオイル添加剤なのだ。

2.パワーロス低減、燃費UP、メカノイズ&有害ガス低減

金属表面がなめらかになれば摩擦が減り、エンジンはさまざまな恩恵を得られる。
もともと摩擦によるエネルギーロスはエンジン、ミッションを合わせると15~35%にもなるといわれており、それらを大きく低減できれば先述の効果が現れるわけだ。

なお有害ガスに関するウンチクだが、これは摩擦というより、ピストンとシリンダーに発生したミクロン単位のキズ(すき間)がスーパーゾイルの作用で埋まるため、未燃焼ガスがマフラーから排出しにくくなることで得られる恩恵である。
もうひとつウンチクを加えると、すき間が埋まれば圧縮抜けがなくなるため、パワーが回復するというメリットもある。

3.愛車が若返る

愛車が若返ってエンジンが新車の状態に近づいてくれる。
結果、愛車と長く付き合うことができるようになり、もし手放すことになっても好調のまま次のオーナーに引き継ぐことができるのだ。

4万km走行の車両でテスト

テスト車両は三菱・デリカD5(2019年式)。読者のNさんからお借りした車両だ。
エンジンはディーゼル2,200ccで、走行距離は約4万km。燃費は12~15km/Lとのこと。
Nさんの使用状況は以下のとおり。

◆スバル・レガシィからの乗り換え
◆レガシィと比べてデリカのパワー不足を感じている
◆キャンプや車中泊で使うために購入
◆通勤、推し活の遠征に使うため年間走行距離は2万km超
◆中古で購入。高価なクルマなので長く大切に乗りたい

オイル交換を行うタイミングでスーパーゾイルを使用。
交換作業は愛知県のイエローハット大府横根店に依頼した。

【取材協力】イエローハット大府横根店

全国に320店舗を構えるイエローハット。
カー用品の販売のほか整備も行っており、オイル交換、オイルフィルター交換工賃が無料になる「メンテナンスパック(年会費550円)」を実施している。
加入するとは商品代のポイント還元率が2倍になるなど、お得な特典が盛りだくさんだ。

公式サイト→https://www.yellowhat.jp/

新しいオイルにスーパーゾイルエコを継ぎ足す

通常のオイル交換のあと、オイルの規定容量に対してスーパーゾイルエコを5%注入する。
デリカD5はオイル量が5,900mlなので、オイル5,600ml+スーパーゾイルエコ300mlの割合で使用した。

ちなみに今回使用したスーパーゾイルエコは320mlボトル。
全部を使う必要がなく、たとえば「285ml」のように正確な量を計ってほしいことを伝えれば、ビーカーを使って必要な量だけ入れてもらえる。

古いエンジンオイル抜き取る
今回はオイルフィルターも交換
新しいオイルを注入
320mlだと多すぎるため、300mlになるよう計ってもらった
適量のスーパーゾイルエコをオイル注入口から注ぐだけでOK

走行レビュー

スーパーゾイルエコの注入作業はこれで完了。
パワー、メカノイズ、燃費の変化をテストしてみた。

パワー

エンジンの回転上昇が速くなり、アクセルを少し踏むだけでいつもの加速ができるようになった。
とくに顕著だったのがAT車特有のキックダウン。

キックダウンとは、走行中にアクセルペダルを床まで踏み込むことで、自動的に低速ギアに切り替わり、クルマを急加速させる現象のこと。

デリカD5の場合、床まで踏んでから加速するまで1秒以上のタイムラグがあったのだが、スーパーゾイルエコ使用後は1秒未満になった。これは何度テストしても同じ。気のせいではない。

ちなみにオーナー・Nさんのレビューは…

デリカD5オーナー・Nさん

レガシィに比べるとデリカ(中古)は加速がイマイチで、乗り替えた直後は戸惑うほどでした。
スーパーゾイルエコを入れてから、アクセルのレスポンスがよくなり、鋭い加速を体感できています。

メカノイズ

スマホアプリを使って、エンジンノイズを測定するテストを実施した。
アイドリング時の音量を、それぞれスーパーゾイルエコ使用前/使用後/10km走行後で比較した結果が下の画像だ。

スーパーゾイルエコを注入した直後のメカノイズに変化はなく、むしろ増加しているように感じた。
これはアイドリングの回転数がやや高くなっていたことが原因のようだ。

「効果なしか…」とテストを終了したが、念のため10km走行後にもう1度測定したところアイドリングも落ち着き、ハッキリとメカノイズの変化が数値に現れた。
しかも左上の赤印コメントまで「ささやき声」から「木々のざわめき音」に変化していた…?

デリカD5オーナー・Nさん

車内からだとアイドリング音の変化は分かりませんね笑
でも、回転を上げて走った時のエンジン音が、こもった音というか、包まれたような音に変わって静かになったと感じました。

燃費

デリカD5のカタログ燃費はWLTCモードで13.6km/L
テスト車両の燃費もほとんど同じ数値(混雑した道、空いている道、高速道路での平均値)だった。

そしてスーパーゾイルエコ使用後。

13~15km/Lまで向上し、平均は約14km/Lを超える結果になった。
カタログ燃費よりも良い数値をたたき出し、交通量の少ない山間部ドライブでは15.5km/Lを記録するほど燃費が向上した。

まとめ

エンジン内部の摩擦が減れば部品はスムーズに動くし、騒音や振動も減る。
燃費だってよくなる。

そうしたコンディションを回復してくれるケミカルがスーパーゾイル。
毎回のオイル交換時に定期的に使用するだけで、エンジンの「おいしいところ」をいつまでも維持できる。

愛車を大切にして、長く乗り続けたいオーナーならオイル管理の重要性は十分に理解しているハズ。
次回のオイル交換は、そんなオイル管理の質をワンランク高めてくれるスーパーゾイルをぜひ試してみよう。

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