街中の移動で便利なコンパクトカー。その小さなサイズと高い燃費性を活かして、車中泊ができるのかを検証してみました。他のカテゴリーの車両と比較した際の優位点や車中泊にピッタリなコンパクトカーを紹介していきましょう。
コンパクトカーと車中泊の魅力
コンパクトカーとはどのような車種?
コンパクトカーとは、その名の通り、車体がコンパクトな自動車のことです。一般的に全長が4メートル以下、全幅が1.7メートル以下の車を指します。小回りが利きやすく、狭い道や駐車場でも運転しやすいのが特徴です。燃費性能も良く、維持費を抑えられる点も魅力です。より詳しいコンパクトカーの説明はこちらの記事をチェックしてみてください!
車中泊とコンパクトカーの相性
コンパクトカーは車体が小さい分、走る道を選ばず、止めるところもさほど悩まずにすみます。テントを張る必要がなく、手軽に自然を楽しめる点が魅力の車中泊を、より一層気軽に楽しめること間違いなし!!
軽自動車、ミニバン、ワゴン等のカテゴリーと比較した優位点
コンパクトカーは、軽自動車、ミニバン、ワゴンと比較して、以下の点で優位性があります。
・燃費性能が高い:軽自動車に次いで燃費性能が高く、ガソリン代を抑えられます。
・小回りが利きやすい:車体が小さいので、狭い道や駐車場でも運転しやすいです。
・維持費が安い:車体が小さいので、自動車税や保険料などの維持費が安くなります。
・車中泊に適したサイズ:車体がコンパクトなので、車中泊に適したサイズです。
ただし、車中泊をする場合は、車内の広さや収納スペース、シートアレンジなど、車種によって考慮すべき点があります。
車中泊ができるコンパクトカーを選ぶ時のポイント
フラットなシートアレンジ
車中泊の一番の目的は、車内で横になって体を休めること。だからこそ、車中泊で重要となるのがシートをフラットにできるかどうかです。
シートをフラットにできれば広々とした寝床を作れ、ストレスなく眠れます。またシートをフラットにしたときのデコボコ具合も要チェックポイントです。インターネット上の情報を鵜呑みにせず、実車を見て実際に確かめた方が良いでしょう。どんな環境でも寝られる人から、細かいことが気になってなかなか寝られない人まで様々です。最後に善し悪しを決めるのは、車中をするあなたです!
車内の広さ
車中泊をするには、ある程度の広さが必要です。コンパクトカーの場合、車内の広さは限られています。シートアレンジや収納スペースを工夫することで、快適な車中泊を実現できますが、やはりこちらも実車を見て、最終的にチェックしたいところ。
収納スペース
車中泊に必要な寝具や着替え、食料などを収納するスペースが必要です。シートをフルフラットにしたときに、その下に荷物をどれほど置けるのか?それとも置けないのか? ダッシュボード部分も荷物を置くスペースとして使えるのか? このあたりも実車を見て確認しておきましょう。
電源設備
今時の車両ならシガーソケットだけでなく、USBポートがあらかじめ用意されている車両も多々あります。車両の前席だけでなく、後席やラゲッジスペースにもそれら電源が用意されていると、車中泊の時に携帯電話を充電できたりと非常に便利です。電源がいくつあるのかもチェックしましょう。ただし、車中泊ではエンジンを止めることが最低限のマナーです。車両メーカーも忠告していますが、エンジンを完全に止めた状態でUSBポート等のアクセサリーコンセントの長時間の使用は行わないよう注意しています。
燃費性能
車中泊をする場合、長距離移動をすることが多いです。燃費性能が良い車種を選ぶことで、ガソリン代を抑えられます。
車中泊できるコンパクトカー3選
ホンダフリード
2024年6月に発表されたホンダの新型フリードは、デザイン、機能性、安全性能、環境性能など、あらゆる面で進化したコンパクトミニバンです。
デザインはよりシャープでスポーティになり、インテリアはシンプルかつ上質に生まれ変わりました。機能性においては、3列シートの7人乗りや2列シートの5人乗りなど、様々なライフスタイルに対応できるシートアレンジが可能です。また、荷室も広く、使い勝手も抜群です。
安全性能では、ホンダセンシングと呼ばれる先進の安全運転支援システムを搭載し、安全な運転をサポートします。環境性能では、2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を採用し、燃費性能を向上させ、環境にも配慮したモデルとなっています。
グレードは、標準的な「フリード エアー」と、アウトドアテイストの「フリード クロスター」の2種類が用意されています。
スズキ ソリオ
2020年12月にフルモデルチェンジされたスズキ ソリオは、コンパクトカーでありながら、広い室内空間と高い実用性が魅力です。大人4人がゆったりと乗れる広々とした空間や、大きな荷物も積める荷室が特徴。さらに、マイルドハイブリッドシステムを搭載し、燃費性能も向上しています。安全装備も充実しており、運転のサポートも万全。シンプルながらもスタイリッシュなデザインも魅力の一つです。ファミリーカーとしてはもちろん、一人暮らしの方や、アクティブなライフスタイルを送る方にもおすすめです。
トヨタ シエンタ
2022年8月23日にフルモデルチェンジされた3代目となる新型シエンタは、コンパクトなボディサイズながら、広い室内空間と高い実用性を兼ね備えています。具体的には、前モデルよりもスタイリッシュでスポーティなデザインに刷新。コンパクトなボディサイズでありながら、工夫されたレイアウトにより、広々とした室内空間を実現しています。ライフスタイルに合わせて、3列シート車と2列シート車を選べ、多彩なシートアレンジも可能としています。
トヨタセーフティセンスなど先進の安全装備のほか、環境性能に優れたハイブリッドモデルもラインナップに並んでいます。