バイクの永遠の課題である重量について、どうすればうまく軽量化できるのだろうか?と考えたことがある人も多いでしょう。本記事ではバイクを軽量化できるカスタムパーツをコスト・メリットなどから見て解説します。
カスタムしたいパーツは以下の5種類
バイクの軽量化を狙ってカスタムする際、一定の効果が見込めるパーツはホイール・タイヤ・マフラー・センタースタンド・シートの5つです。
ホイール
純正ホイールは比較的重いことが多いため、ホイールを交換すると見た目もスタイリッシュになるだけでなく、バイクのウェイトを大きくダウンすることが可能です。
ホイールの素材はマグネシウム合金・カーボンファイバーなどを選ぶと良いでしょう。
ホイールのカスタムにはかなりの金額が必要になりますが、かけたコストに応じて軽量化ができるので、予算に合わせてトライしてください。
ホイールカスタム後は加速・減速性能・燃費・コーナリング性・路面追従性・ブレーキ制動力などの向上が期待できます。
反面、デメリットとして路面のデコボコなどをモロに受ける・高速道路走行など安定性が低下する可能性があるなどがあるので注意しましょう。
タイヤ
タイヤを交換する際には、軽量でグリップ力の高いスポーツタイヤなどを選ぶことがオススメです。
タイヤの軽量化はサーキットなどでのスポーツ走行だけでなく、街乗りからツーリングまでレスポンスのよいハンドリング・制動距離の短縮・走り出しの軽さなどが体感できます。
バイクの挙動コントロールが向上することで事故防止などにもつながるので、タイヤの軽量化は効果大です。
タイヤをカスタムする際には、タイヤ交換後はタイヤの特性をよく理解したうえで走行するよう心がける必要があります。
たとえば、レース・峠用などのハイグリップタイヤと呼ばれるものは、温まった後に本来のグリップ力を発揮する仕様であり、いわゆるタイヤの温めが必要です。
タイヤが十分に温まっていない場合は性能を発揮できず、スリップして転倒してしまうことも。
バイク屋さんでタイヤ交換した場合は、整備士さんなどが、タイヤの特性・注意点などについて説明があるかと思うので必ず守りましょう。
マフラー
マフラーの交換はバイクの軽量化に大きく貢献できます。
マフラーのカスタムは、フルエキ交換・スリップオン交換とありますが、軽量化・出力トルク向上などを狙うのであれば、フルエキ交換がおすすめです。
フルエキ交換はコストが高くつきますが、純正マフラーと比べ軽量化・出力アップ・マフラー音の変化などと大きくキャラクターが変わり、カスタムの満足感も大きいでしょう。
海外輸入マフラーなどは、JMCA非適合・車検非対応品・音量規制外などのモノもあるので、用途・好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
センタースタンド(の取り外し)
センタースタンドは主にネイキッドバイクなどに取り付けられているバイクを直立させるスタンドで、長期保管・メンテナンス作業をする際に使うスタンドのことを言います。
センタースタンドは純正品は鉄製で重量があるので、取り外すことで軽量化が可能です。
しかしセンタースタンドがないと、リアタイヤを浮かすことができず、チェーン・タイヤなどのメンテナンスが不便になるデメリットもあるので注意しましょう。
センタースタンドを取り外してもセルフでメンテナンスをおこないたい場合、メンテナンススタンドを別途購入すると長期保管・整備などで活用できるのでオススメです。
シート(シングルシートへの変更)
バイクの純正シート(2人乗り用タンデムシート)をシングルシート(1人乗り用)に交換することで、わずかではあるものの軽量化を狙うことが可能です。
純正シートを外してシングルシートにそのまま交換するだけであり、作業は比較的簡単であるといえるでしょう。
シングルシートにカスタムすると、乗車定員(2名)→乗車定員(1名)に変わり、軽二輪以上のバイクは構造変更の申請手続きが必要になるため、注意が必要です。
手続きについては、現軽二輪届出済証・変更前後の写真・印鑑・自賠責保険の書類を自動車検査登録事務所に持参すれば、あとは窓口にあるOCRシートを記入するだけで無料変更可能です。
まとめ
本記事ではバイクを軽量化できるメジャーなカスタムを5つ紹介しました。バイクの軽量化をするとバイクが軽くなり、取り回しが楽になる、運動性能が向上するだけでなく、他の効果も期待できます。
特にマフラーを交換すると、マフラーからのエキゾースト音が迫力のある音圧になり、エンジン出力のピーク特性が変わり、まるで新しいバイクに乗っているような気分を体感できます。ライディングスタイル・予算に合わせてカスタムしていくと、バイク生活はさらに楽しくなるでしょう。