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法律で義務付けられている「12ヶ月点検(1年点検)」、どのような箇所を見るの?

バイクは安全に運行するととても楽しい乗り物ですが、安全のためには定期的なメンテナンスが欠かせません。

なかでも12ヶ月点検は、法律で定められた法定点検となっており特に重要なものです。

今回はバイクの12ヶ月点検について解説します。

目次

すべてのバイクは法律で12ヶ月点検が義務付けられている

バイクには50ccの原付バイクから排気量の大きさによって小型、中型、大型バイクなどさまざまな種類がありますが、すべてのバイクにおいて法定点検がユーザーには義務付けられています。

法定点検とは「道路運送車両法 第48条」で定められた点検義務のことで、バイクだけでなく自動車にも適用される法律です。

法定点検には12ヶ月点検(1年)と24ヶ月点検(2年)の2種類があり、どちらもバイクユーザーに課せられた義務ですが、自動的に12ヶ月点検の2回目が24ヶ月点検となるので法定点検をきちんとおこなっていればどちらも自然に受けられます。

12ヶ月点検は前回の法定点検から1年経過時点でおこなう点検で、それより短いスパンで点検する分には問題ありません。

法定点検には罰則規定がないため点検を忘れてしまっても罰則や罰金は発生しませんが、バイクを良好な状態に保つためにも12ヶ月に一度の点検は良いタイミングであり、欠かさずおこなっていればバイクの故障や問題点も発見しやすくなります。

なお法定点検は「車検」とはまた別の制度であり、車検の際には別途点検整備が必要な場合もあります。

12ヶ月点検の具体的な内容は?

バイクの12ヶ月点検には点検箇所として次のような項目があり、法定点検をおこなってくれるバイクショップや修理工場などではほぼ同じメニューとなっています。

なお法定点検でおこなう作業はあくまで点検のみであり、部品交換や注油、清掃などのメンテナンス作業は基本的に別となります。

制動装置の点検

制動装置はバイクのブレーキ関係の点検項目であり、安全にバイクを停止させる部分なので重要です。

制動装置の点検ではブレーキペダルやレバーなど操作系の状態確認や、ペダル、レバーとブレーキを繋ぐケーブル、ロッド類の状態確認をおこないます。

油圧ブレーキを備えている場合にはブレーキマスターシリンダーやオイルを送るホース、パイプ類の点検もおこないます。

そしてブレーキ本体であるブレーキドラムとシュー、ライニングの隙間確認や、ブレーキディスクの場合にはディスクとパッドの隙間確認、そしてシューやパッド類の摩耗状態を確認します。

原動機の点検

原動機は主にエンジン関係の点検項目で、まずエンジンオイル、燃料、冷却水など劣化すると漏れが起こりやすい箇所を点検します。

また排気ガスの状態や排気管、マフラーなど排気系の状態確認をおこなったり、スロットルの状態、低速走行、加速の状態などもチェックします。

その他空気を吸入する途中のエアクリーナーエレメントの状態も確認され、汚れや詰まりが無いかなどをチェックされます。

走行装置の点検

走行装置は前後のタイヤ周辺の状態確認であり、まずは摩耗が進行するタイヤのゴム部分の状態を確認します。

その他タイヤのホイール部分の状態確認や、ホイールを支えているベアリング、ナット、ボルト類の緩みやガタも確認されます。

動力伝達装置の点検

動力伝達装置はエンジンからトランスミッション、タイヤまでつながる部分であり、リアホイールにつながるドライブチェーンは緩みが発生しやすい箇所なので点検が必要です。

またチェーンがつながるスプロケット部分や、ドライブベルト式の場合にはベルトの摩耗や損傷確認もおこないます。

その他トランスミッションからのオイル漏れやクラッチレバーの遊びも確認されます。

その他点検項目

その他3箇所の点検項目があり、まず「かじ取り装置の点検」はハンドルからつながるフロントフォークのガタ確認をおこないます。

「電気装置の点検」ではエンジンの電動品の状態確認や、バッテリーの消耗状態、スパークプラグの状態や点火時期も確認されます。

また車体全体として、フレームやシャーシの状態確認もおこないます。

12ヶ月点検で見つかった不具合の整備も同様に義務付けられている

法定点検によってバイクの主要部分を点検しますが、点検で不具合が発見されたときにはメンテナンスが必要です。

道路運送車両法47条において、バイクの使用者は日常点検によってバイクの状態を確認し不具合がある場合は整備をするように定められており、第48条においては、定期点検で不具合を見つけた場合も同様であると定められています。

つまり、定期点検で発見された不具合を放置すると整備不良になってしまいます。

ただしバイクショップなどでおこなう法定点検メニューでは点検のみをおこないますので、不具合箇所の整備については別途費用をかけておこなう必要があります。

特に制動装置や各種消耗品類は安全に走行するために必須の部分ですので、法定点検で問題が発見されたら即対処しましょう。

バイクショップやバイク用品店などでは法定点検と同時にメンテナンスをおこなうと割引がある場合もあり、どうせ点検整備をおこなうのであれば1年ごとのタイミングでしっかりメンテナンスするとよいでしょう。

まとめ

バイクの12ヶ月法定点検はバイクのユーザーに課せられた義務であり、大勢の車やバイクが走行する公道を安全、安心に運行させるために必須です。

毎年バイクの状態をしっかり把握、整備するのはユーザーとしても安心できることなので、法定点検をしっかりおこなって長く愛車に乗り続けましょう。

※記事内容は全て執筆時点のものです。最新の情報をお確かめください。

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