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ライダーあるある?ライディング中に視野が狭くなる不思議

目の位置を変えずに見渡せる範囲を視野と言いますが、一般的に静止しているときの視野は、片目で左右それぞれ160度くらいといわれています。スポーツの分野においては周辺視野をよく鍛え、働かせることが効果的であるとされています。

目次

ライディング中、目線に正解はある?

ライダーにとって、目前に迫る路面状況や遠く見える綺麗な景色、歩行者はもちろん、自分のバイクのエンジン周りに目線を落として「見る(check)」も必要な目線と言えるのではないでしょうか。

ライディング中の目線を議論する場合、そもそも目線の善悪ではなく「一部分(一点)を注視し過ぎていないか」という点について考えなければなりません。

運転中は静止視力よりも動体視力で認知・判断・操作を行っており、交通事故を避けるためには、全ての景色の流れを見ることが要求されます

とはいえ、人間の能力には限界がありますからすべての情報を収集することは不可能です。したがって、じっくりと情報を認知し、安全な判断を決め、確実な操作を行うため、具体的な運転方法をいうと「速度を控めに走る」ことになるでしょう。

バランスのとり方

バイクに限らず、そもそものバランスのとり方を考えてみましょう。

運動会の障害物競走でおなじみセクション「平均台」があります。遠い昔に試した方も大勢いると思いますが、慎重に平均台を歩いている時は目線を足もとに落とし「歩行部分」をよく見ているのではないでしょうか。

つまりバランスを取ることを強く意識すると、視界は狭く、やや近いところを注視する傾向が強くなり、逆に慣れている人は「周辺視野」で平均台をとらえることができ、その研ぎ澄まされたバランス感覚で駆け抜けることもできます。

白バイ隊員は技術のみならず知識も豊富。だから上手い。

これをライダーに当てはめた場合、ライダー身体と重量のある車体の両方のバランスを保たなければならないため、運転の難易度が高くなります。

私の小言

ビギナーライダーやリターンライダーの中には、「ツーリング=目の前の地面を見る運転」というイメージの方もいるかもしれませんね。

安全確認の「ジレンマ」を知ろう

交通事故原因の多くは「確認不足」「漫然運転」等が挙げられますが、先に述べたように、バイクの運転はバランスを取る動作が不可欠となり視界が絞られます。このため視界が狭くなる傾向にあると考えられます。

バランスを取る

視野が絞られる

確認不足傾向

確認を実施・・・

バランスが崩れる
!?

ライディング中は上記の「負のサイクル」に巻かれているので、バランスを取りつつ安定して周囲へ視界を広げる運転水準が求められます。

私の小言

二輪教習において「クランクコース」「Sコース(8の字コース)」を走行しながら方向指示器の操作や確認の動作することは難しいと感じる方も存在します。しかし教習生に対して一連の「ジレンマ」を潜在的に知ってもらう意味があった(??)のかもしれないと考えています。

ヘルメットによる「物質的死角」の増加

フルフェイス型やジェット型を被る場合、被っていないときと比べると、ヘルメットの帽体により真横の景色が視界に入らなくなります。とはいえ、安全確保のためには背に腹を変えることはできないため、これもまたライダー自身が理解しておかなければなりません。

まとめ

普段の生活において、自身の体重より重たい物体を動かす場面は数少ないかもしれませんが、私たちはライダーの体重を超える重量のあるマシンを日常的に取り扱っているため、珍しいことではありません。一方、4輪車は「身体バランス」をあまり気にせず運転できてしまいます。2輪車、4輪車それぞれの運転操作や走行原理の違いを「本質的に理解できる」のは私たちライダーです。多少理屈っぽい内容でしたが、ライダーの視野は狭くなるという事実を見つめなおしてみる機会になれば幸いです。

 

 

 

※記事内容は全て執筆時点のものです。最新の情報をお確かめください。

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