バイク屋で毎回してもらうオイル交換などのメンテナンスって自分でできないのかな?と考えたことがある人も多いでしょう。本記事では、比較的簡単におこなえるバイクのメンテナンスについて、具体的なやり方・注意点などを解説していきます。
押さえておきたい!重要な5つのメンテナンス項目
本記事で解説するのは、洗車・空気入れ・オイル&フィルター交換・チェーンの清掃&注油・バッテリー交換の5つのメンテナンスについて。これらのメンテナンスさえしていればバイクに乗り続けられるというわけではないものの、どれも重要なメンテナンス項目です。
バイク維持の基本「洗車」
バイクの洗車は次の手順でおこないましょう。
- バイク車体を水洗いする
- バケツに水・中性洗剤などを入れて、よく泡立てる
- ブラシなどでバイク車体を上から洗っていく
- タイヤホイールなど油汚れがひどいパーツは専用クリーナーで落とす
- 水ですすぐ
- いらないタオル・やわらかい布などで水を拭き取る
洗車後は必要に応じて、ワックス・撥水処理をしましょう。汚れが付きにくくなり、ツーリング後も軽く拭き上げるだけでピカピカに戻り次回洗車が楽になるので、洗車後にワックス・撥水処理などもオススメです。
見落としがちな「空気入れ」
空気入れをする際は、ガソリンスタンドや自宅にて、エアーコンプレッサー型の空気入れで空気を入れましょう。必ずタイヤに1.5~3.0kg/cm2など表示がある指定空気圧の範囲で空気を入れてください。
指定空気圧をオーバーすると、路面状況の影響を受けやすくなり、少しの段差でも「ガツン」とライダーに衝撃が伝わり転倒などを引き起こす恐れもあります。入れすぎず・抜きすぎずのちょうどいいバランスの空気圧をキープすることが大事です。
バイクの走行前に前後タイヤを手で押してみるなどで、日頃からタイヤの空気圧の感覚をつかんでおくと、空気が異常に抜けている状態などもすぐに気付くことができます。走行前・ツーリング途中などもタイヤの目視と合わせて、タイヤの空気圧は定期的にチェックしましょう。
DIYの登竜門「オイル&フィルター交換」
オイル&フィルタ―交換の手順は次のとおりです。
- バイクを始動・暖機運転でオイルを温める
- オイルのドレンボルトを外し、古いオイルを抜く
- 抜き終わったらドレンボルト・ワッシャーを締める
- オイルフィルター交換の場合は、フィルターカートリッジを使い交換する
- 交換オイルを注入する
- バイクを正立させオイルレベルゲージの小窓でオイル規定量をチェックする
- オイルキャップを締める
- エンジンを始動し、オイル漏れなど異常がないかをチェックする
オイル交換2回に1回の頻度(オイルフィルター交換のタイミング)で、手順2のあとに「フラッシングオイル」を入れて、廃油が残ったエンジンを洗浄するのもオススメです。
エンジンを「フラッシングオイル」でキレイにした後にオイル交換&オイルフィルター交換をすると、エンジンなどの機関向上・エンジン寿命の延長につながるでしょう。
意外と簡単な「チェーンの清掃&注油」
チェーンの清掃&注油の手順は次のとおりです。
- チェーン専用クリーナーを吹き付ける
- チェーン用ブラシなどでゴシゴシみがく
みがく時は、チェーンのOリングを傷つけない程度にみがきましょう。
- ウエス orペーパーウエスなどで汚れを拭き取る
- バイクを前後させて、1~3をくり返し未清掃チェーン部分を清掃する
- チェーン専用オイルを吹き付ける
作業は手袋をつけておこない、決して塗りすぎないように心がけることがポイント。塗りすぎたオイルがタイヤやブレーキディスクにかかってしまうと重大な事故を招くこともあるため、かからないように注意する必要があります。
数年おきに必要な「バッテリー交換」
バッテリー交換の手順は次のとおりです。
- シート、バッテリーカバーなどを外し旧バッテリーを外す準備をする
- U字型端子を外す(マイナス端子→プラス端子の順番で外す)
- 旧バッテリーを引き上げたら新バッテリーと交換する
- U字型端子を接続する(プラス端子→マイナス端子の順番で接続する)
- 端子・バッテリーカバーなどでバッテリーを覆う
- シートを取り付ける
手順2・6のU字型端子を外す順番は必ず守ってください。順番を守らないと、ショートする・ヒューズがとぶ・火花が起きてスパークするなどバイク・人ともに危険なので、注意してください。
またコスパ重視で、純正以外の互換品バッテリーを取り付けたい人も少なくないでしょう。互換品は規格サイズが若干大きいなどで高さが出たりすることがあり、交換がスムーズにいかないことも稀にあります。
純正バッテリーより安いのは魅力的ですが、寿命が短くバッテリー交換頻度が上がり、バッテリー不良のためエンジン始動ができずに事故などにつながるリスクもあります。バイクに乗る頻度や価格などを考慮しつつ、可能な限り純正のバッテリーに交換することをオススメします。
まとめ
本記事では自分でもできるバイクのメンテナンスについて解説しました。セルフメンテナンスができれば、バイク店などに支払っていた工賃などをおさえることが可能になり、自分で対応できるメンテナンスが多いほど、バイクの構造なども分かり、異常などを早く発見できるメリットがあります。
バイクのメンテナンスは工具などの費用もかかりますが、人生をともにするような愛車のオーナーであれば、紹介した5つのメンテナンスにチャレンジしてみるのもよいでしょう。