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漢カワサキ・咆哮編 激烈チョロバイ伝説 ステージ6

カワサキには「漢カワサキ」、「ビッグバイクのカワサキ」、「伝説のカワサキ」など、さまざまな称号があります。武骨なデザインや、鉄の塊を転がしているような乗り心地、何よりも色褪せない魅力が多くのライダーに支持されているのでしょう。数々のカワサキの名車がチョロバイ化されています。後編では最速の称号を手に入れたマシンなど4車種を紹介します。

目次

新時代の幕開けを予感させた最速マシン「GPZ900R」


「Ninja」と「Z」はカワサキの代名詞!しかし最近では猫も杓子も(ヘンな言葉!)Ninja&Zの大安売り。オールドファンとしては「乱発しすぎじゃね?」という気持ちです。なぜなら「Ninja」は「GPZ900R」に付けられた特別なペットネームだったからです。

世界最速を目標に掲げ、GPZ900R(A1)が発売されたのは1984年のこと。戦闘機を思わせるエッジの利いたデザインと、新時代の幕開けを期待させる水冷並列4気筒908ccのエンジンを搭載し、最大出力115PS、最高速度250㎞をマーク。レーサーレプリカとは一線を画するストリートモデルとして、ライダーの憧れの存在になりました。

チョロバイは、1985年に発売されたA2の北米仕様(エボニー×ファイヤークラッカーレッド)を再現しています。当時はNinjaと言えばGPZ900Rのことを指していましたが、それは北米や日本での話。Ninjaのペットネームはアメリカカワサキからの要望のため、ヨーロッパ仕様にNinjaのロゴは採用されていません。

本来ならGPZ900Rを昇華させたGPZ1000RX(1986年発売)や、ZX-10(1988年発売)の登場で姿を消してもおかしくなかったはずですが、それらを退けてフラグシップモデルの座に鎮座しました。ZZ-R1100(1990年発売)が長期政権を築いた時代にも我が道を進み、同じ排気量のブランニューモデルZX-9R(1994年発売)に肩を叩かれても返り討ちに合わせ、1998年まで販売され続けました。

旧車のような新型「ゼファー」


ゼファー(1989年発売)は、たった一台でレーサーレプリカブームを終わらせただけでなく、「レトロバイク路線」という金脈を掘り当てました。これによってライバル各社がカワサキの後を追うという痛快劇に発展しました。

チョロバイは1993年4月に仕様変更されたC5だと思われます。初期型ゼファーは最適なパーツがなかったのか、レーサーっぽいメーターでしたが、C5から砲弾型メーターに変更されています。確かタンクの車名も最初は金属のエンブレムではなく、安価なステッカーでした。きっとカワサキも売れる確信がなかったのでしょう。

80年代はレプリカブームばかりが強調されますが、実は旧車も注目され始めていたのです。今ほどではありませんが、すでに70年代のカワサキ車が高値で取引されていました。ゼファーの登場は、まさに渡りに船。爆発的な人気を得ました。しかしながら最大出力は46馬力と非力。1996年に最大出力を53馬力にアップし、カラーリングもZⅠ/ZⅡに似せた「ZEPHYRχ」にバトンタッチしました。

鳴り物入りでデビューするも、すぐに鳴りを潜める「Ninja ZX-12R」


懐古主義に陥るかと思われたカワサキですが、その一方で前衛的なバイクを発表します。「Ninja ZX-12R(2000年発売)」は、ZZ-R1100で成功したツアラー路線に別れを告げて、ピュアスポーツとして新たなフラグシップモデルに君臨しました。

ZZ-R1100が乗用車なら、ZX-12Rはスポーツカー。ホンダCBR1100XX Super BlackBirdや、実測時速300km超を達成したスズキGSX1300Rハヤブサの登場によって明け渡した「市販車最速」を奪還するために誕生しました。初期モデルのスピードメーターは時速350㎞を刻み、タダモノではない雰囲気を醸し出しています。

過激なパワーが仇になり、欧州で最高速度自主規制が導入されて時速299kmで作動するリミッターが導入され、スピードメーターも300km/hフルスケールに変更されました。また乗り手やステージを選ぶ扱いにくさもあり、人気車種になれないまま消えていきました。

23年ぶりに表彰台を獲得「Ninja ZX-RR」


ZX-RRは、MotoGPクラスに2002年後半から2009年にかけて参戦したレーシングモデルです。チョロバイは、2004年モデル「ゼッケン56 中野真矢」「ゼッケン66 アレックスホーマン」を忠実に再現しています。

カワサキは1982年を最後にロードレース世界選手権から遠ざかっていましたが、満を持して2002年からロードレース世界選手権「MotoGPクラス」に2002年後半から2009年に参戦を開始しました。初年度はスーパーバイク世界選手権でカワサキのエースとして活躍した柳川明(第13戦)と、アンドリュー・ピット(第14〜16戦)を起用。他社のGPマシンの水準に及ばず、思ったような成績を残せませんでした。

2004年には、ZX-RRを刷新。ヤマハ系名門チーム「SP忠男レーシング」出身の中野真矢を迎え、アレックス・ホフマンとともに参戦。この年中野は、ツインリンクもてぎで開催された日本GPで、カワサキにとって23年ぶりの表彰台となる3位を獲得しました。

※記事内容は全て執筆時点のものです。最新の情報をお確かめください。

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