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バイク好き必見!映画『マッドマックス:フュリオサ』公開記念特集・PART③          何故、我々は【MADMAX】に魅了され続けるのか?

※記事内容は全て執筆時点の情報です。

 僕自身もそうだが、日本のみならず現地オーストラリア、お隣ニュージーランド、そしてアメリカ、イギリス、フランス、ドイツetc…世界各地に存在する【MADMAX FAN】たち。
今回のこのイベントも、PART②で紹介したスティーヴ・ショルツ氏や、後に紹介する『MADMAX2 MUSEUM』館長:エイドリアン・ベネット氏などトンでもない熱量を持ったファンたちによる尽力によって具現化されたものが多い…
では、『その魅力』とは一体何なのだろうか?
今回のイベントでも起きた“奇跡”を元に、少しずつ紐解きたいと思う…。

目次

“その出逢い”は、あまりにも突然すぎた…
『WEZ BIKE』そして「マッドマックス2」の全バイクを手掛けた
あの御仁…

 イベント初日の午後頃だったかと思う…PART②のコスチュームコンテストで賞をもぎ取った「ウーマンガス」ことYukoさんがシルバートンホテルの隣に新たに出来たカフェで一人の老ライダーと談笑していた。

今回、我々のブロークンヒル・ツアーはおっさん✕4人の地味な旅で、前回のMM40周年・メルボルン・ツアーで仲良くなったYuko選手も同じ便で同行。アメリカに17~8年住んで居た事もあり、英語はペラペラ。我々の稚拙な英語で伝わらない部分などは彼女に頼りきっていた(な、情けない)
そして、アレコレパチリポチリと撮影していた僕にYuko選手が…
「ピスシンさん。このおじいちゃん、何か凄い人みたいよ?」
と呼びかけた。まぁ、こういう話は「業界アルアル」な話で
『昔、誰ダレと一緒だった』とか『あの有名な誰ソレを知ってる』だとか、そんな程度に受け止めていた。
軽い自己紹介の後、片言の英語で質問して見ると【ガイ・ノリス】という名称が…
そう、我々ファンは知っている。
そして、知らないアナタもフュリオサのパンフレットをよく見て欲しい。
マッドマックスシリーズにおいて数々スタントをこなし、現在では有名な映画でも「アクション考察」等で名を連ねるガイ・ノリスの『師匠』と言うべき方がこの…
『バリー・ガルブランセン<Barry “Gul”Bransen>』氏 その人であった!!

僕は慌てて持っていたGO PROとスマートフォンのボイスレコーダーを回した…

Q:はじめに、あなたの経歴からお教え頂けますでしょうか?
バリー:私は15歳からバイクに乗り始め、17歳でバイクのレーサーやスタントなどを行っていました。そして、ニュージーランドのトライアンフ/ベスパのディーラーで見習いを経てオーストラリアに引っ越し、ゴールドコーストにて『BARRY・BRANSEN・HONDA』をオープンさせました。

Q:そんな1ショップオーナーであったあなたが、どういった経緯でこの「MADMAX2」に絡む事になったのでしょうか?
バリー:当時、私はオーストラリアやニュージランドをショースタントで廻っていました。全身に火を付けて走ったり、火の輪を潜ったり…そんな頃に「ケネディーミラー・プロダクション」のオフィスからの電話を受け、彼らの映画「ザ・ロード・ウォーリアー(MADMAX2)」の為のバイクを探しており、この改造や整備を行ってもらいたい…という依頼でした。
早速、私はシドニー近郊の廃車置場から沢山のバイクやパーツを購入し、これらを組み立て、ブロークンヒルまで運び、俳優やスタント、地元のキャストたちにこれらのバイクの乗り方指導やスタントの為の整備や調整を行いました。

Q:一番にお聞きしたいのが冒頭に出てくる『WEZ BIKE(ウェズ・バイク)』の件なのですが「HONDA」に詳しいあなたが何故「Kawasaki」を選択したのでしょうか? これには製作側(主にバイクやクルマへの造詣が深いバイロン・ケネディー)から特別な指示などがあったのでしょうか?
バリー:車両のセレクトに関してバイロンは特に指定は行いませんでした。当時、それ程の“信頼”を得ていましたから(笑) Z900を選択した理由は、カワサキが“頑丈”で“良いバイク”だったからに他なりません。ホンダを取り扱っていた私が言うのも何ですが…
あと、これは余談ですが、昔から日本のメーカー名はオーストラリアでの俗称があり、Kawasakiこれは「カワ」「サキ」と前後2フレーズでの言い方がしにくいのでKwaka(クワカ)となったワケなんです。ちなみにYAMAHAはYAMMI(ヤミー)、SUZUKIはSUZI(スージー)、HONDAはホンダのままですが(笑)

Q:そうだったんですね(笑) あと、このWEZ BIKE。その外観から『Kawasaki Z900 TURBO改』と認識しているのですが、これは前記のスクラップなどから組み上げたモノなのでしょうか?
バリー:ウェズのバイクは廃車からではなく、実動車のZ900を購入し、製作しました。23台手掛けたバイクのうち、7台がスタントバイクで、3台がZ900だったと記憶しています。
スクラップから…とお話しましたが、私はショップ出身の人間ですので、見てくれは“野性的”でも、その中身は“安全性”を第一に考え「整備」と「修理」を徹底して行っていました。

Q:さすがです! また、このWEZ BIKEに関するパーツ等の情報もお教え頂けますか?
バリー:フェアリングは「ベッター製クイックシルバー」で、ホイールはSUZUKIのGSX系と勘違いされている方もいるようですが、「セブンスターのマグネシウムホイール」で間違いありません。そして、シート。あれは牛革ではなく、実は「カンガルーの革」を使用しており、また過給器(ターボチャージャー)はジャンク品からそれらしいモノを拝借し、これにノイジーなマフラーを装着しました。その方がワルっぽいでしょ?

Q:確かに“悪役”に相応しい仕上がりとなっていますね。その他、このWEZ BIKEでのエピソードなどがあれば教えて頂けますか?
バリー:この『WEZ BIKE』は、MADMAX2の劇中において、マックスの乗るインターセプターの敵役となる“アンチ・ヒーローバイク”でした。TURBOはダミーですが、インターセプターを追いかけるバイクとなると、必須な装備と言えるでしょう。あと、クランクイン直前のワークショップで、監督の「ジョージ・ミラー」の前でWEZ役の「ヴァーノン・ウェルズ」がこのバイクに乗り、運転して見せたのですが、そこで彼は転倒してしまいました(笑) 私は…「ヴァーノン、自信満々で“バイクに乗れる!”って言ってたのに…」と凄く落胆した事を憶えています。

Q:あなた自身は、この映画(MADMAX2)で、どれくらい出演していたのでしょうか?
バリー:私は本編で11カット出演していて、ヴァーノンがタンクローリーに乗り移るシーンのサイドカーは私が運転していました。あと、マックスがトラックで製油所に戻るシーンでフロントガラスに武器を投げるシーンも私が行いましたね。これは成功してジョージ・ミラー監督からシャンパンが2本届いた事を憶えています。

Q:「マッドマックス2・ザ・ロード・ウォーリアー」の後に続く続編「マッドマックス3/サンダードーム」でも、あなたはバイク車両製作やスタント協力などされたのでしょうか?
バリー:「マッドマックス3/サンダードーム」では、私は「スペシャルエフェクト」や「セーフティーサポート」として参加しました、その中にはレイニングマシン(雨を降らせる機械)などの管理も入っていました。その頃、私は自身の映画を作る事なども考えていましたから…

Q:最後に、40年以上経った今、改めてこの「MADMAX2」という作品に対して、どのような「想い」がございますか?
バリー:まずは、監督である「ジョージ・ミラー」とプロデューサーであり、その後、残念ながら事故で亡くなった「バイロン・ケネディー」にはとても感謝しています。
バイロンとはとても仲が良くて、自宅に来てくれた事もあります。
彼らは独自の「哲学」を持っており、「俳優」のみならず、我々「スタッフ」に対してもとてもフレンドリーに接してくれていました。これらは40年以上経った今でも忘れていません…
数百人ものクルーたち全員にこれらを行う事はとてもガッツがいる事なのです。
また、君らの様にこのMADMAXシリーズを愛する世界中のファンたちから色々な質問や感想を述べられる事も大変嬉しいです。
私は現在、ワラビーとカンガルーとトラクターばかりが走るロードを週2回はバイクで走っています。これを読んでいる日本のライダーたちも是非、モーターサイクルライフをエンジョイして下さい!

今回、バリー氏が沢山提供してくれた写真の中で「WEZ BIKE」のフレーム番号が写されたものがあり、「Z1F-40000番代/Z900(A6)」という事が発覚!
現車は一度、アメリカにあるハリウッド映画をメインとしたテーマパーク型レストラン「Planet Hollywood(プラネット・ハリウッド)」が購入し、東京やオークランドで展示した後、アメリカ・ミズーリ州ブランソンにある「The Celebrity Car Museum(ザ・セレブリティー・カー・ミュージアム)」の方に展示されているとの事(※上はその写真)。
尚、セレブレティーが購入した最終金額は27000AUDとの事で、これにはバリー氏も「ビックリした!」との事だった。
https://celebritycarmuseum.com/

バリー氏から送られてきた当時の貴重な写真。
劇中車と言えども、買い出しや移動などには普通に使われるのは「MADMAX(1)」からの流れのようだ。
下左の写真もバリー氏で正座が可愛いw 下中はバイク製作時の写真で、下右は当時のバリー氏のお店のチラシ。

バリー氏とはこのイベント時のみならず、SNSでも繋がり、メッセンジャーを通してこちらの細かい質問にも丁寧に答えてくれ、最終的にはMADMAXイベントで通訳をお願いしているMiaさんのご協力の下、国際通話による口頭でのロングインタビューまで受けて頂き、より詳細な証言を得る事が出来た。
ご多忙にもかかわらず、僕の面倒な質問に全て応えてくれたバリー氏には改めて御礼を申し上げたいと思う…。

尚、こうしてファンたちが「映画を観る」・「質問や疑問が生まれる」・「ファンたちで検証される」・「出演者や関係者に証言を得る」…という一連の流れが、スター・ウォーズシリーズやスター・トレック、BTTF(バック・トゥ・ザ・フューチャー)やワイルド・スピード、DCやマーベルなどの数多くのファンたちを有するメジャー映画以外で、ここまで深く「裏取りを行う映画」というのも、なかなか無いのではなかろうか?
こうした『謎解き』のような要素も【MADMAX】ならではの魅力の一つかもしれない…。

シルバートンホテル横のカフェにて。今回、参加していたシタデル氏(左)とバリー氏(右)
そして、このシタデルさんも数年前から愛車Z1000でのWEZ BIKEレプリカの製作を進めており、
偶然にもこのバリー氏との出会いを超絶喜んでいた。
尚、下がシタデル氏のZ1000/WEZ BIKEレプリカ(ガチTURBOで公認取得予定☆乞うご期待)

世界で唯一のマッドマックス系博物館『MADMAX2 MUSEUM』!!

シルバートンが世界に誇る「MADMAX2」の私設博物館こそが、この『MADMAX2 MUSEUM』
館長である「エイドリアン・ベネット」氏は、MADMAXを観て一念発起!家も土地も全て手放し、奥さんと共に英国から渡豪し、ここを設立。ピナクルズでのMM遺留品収集活動は、もはや考古学者レベル!? 尚、今回の『セブンシスターズ・ペトロリウム』の設立の発起人でもある。凄くイイ人☆
https://www.facebook.com/MadMaxMuseum

ミュージアムの中には、当時、撮影で使用された“本物“も多く、特にジャイロコプターや最近入手された「2にて崖から落ちて最後爆破したブラックインターセプターのオリジナル」までもが飾ってあり、世界中からMMファンたちが集うのも納得のコレクション数!ファンなら1度は絶対に行くべき聖地なのだ!!

ココも重要☆ マックス(メル・ギブソン)たちも立ち寄ったという赤土の大地にあるオアシス『シルバートン ホテル』

上の「マッドマックス2ミュージアム」の手前、シルバートンの町を代表する歴史溢れるホテル『シルバートンホテル』。手前はPUBになっており、イベント中はあまりの暑さでココがある意味、第2会場みたいになっていた。「マッドマックス2」の撮影時の貴重なオフショットや何故かヒューマンガス卿の「本物のガンケース」が飾ってある(笑)。尚、ハンバーガーが絶品☆ お土産Tシャツも多数有り!

こうしたファンや周りの方々の協力も【MADMAX】を後世に伝える、謂わば「アンテナショップ」の様な役割を果たしており、これらもその“魅力”を継続させる一端なのかもしれない…。

そして、“魅了”され続ける「男たち」/「女たち」…

上の写真は誰かって? 
そう、これが前編PART②でも沢山掲載していた今回の【MADMAX2 Celebration , 40Years of Mayhem(マッドマックス2 セレブレーション 40イヤーズ オブ メイヘム(騒乱)】の主催者であるスティーヴ氏(右)。
まるで別人だが、WEZのコスプレも相当気合いが入っており、WEZ役のバーノン・ウェルズ氏からも「君のが今までで一番似ている」とお墨付きを頂く程… スターウォーズマニアであった彼を鞍替えさせる程の魅力がこのマッドマックスシリーズにはあるのだ!


そして、コスチューム・コンテストでも参加していた地元のおば…いや、お姉様:『サンディ・ホームズ』さん。劇中ではパンクガール役でちょいと登場しており、当時17歳!!
今回、その衣装を「少しだけ」サイズ出しして参加。マッドマックス2では、ブロークンヒルやこのシルバートン近辺の方々も撮影に参加していたようで、その話も聞きたかった…(※帰国後にこの方の詳細などを知った)

後からYukoさん(左)から分けてもらった写真。右がサンディさん。
お二人もMMの魅力に取り憑かれた女たち…

前回、今回、そしてまた次回も開催予定されているMADMAX45thイベント… 仕切りは彼ら
『SOUTH OF HEAVEN』が仕切っている。
自分も、曲りなりにも『MC(モーターサイクルクラブ)』の代表…という事で意気投合!!
ビール沢山飲ませてもらったw

因みに、当方の拙い英語で色々と聞いたところ、結構危ない話も多々出てきて「やっぱソッチ系かい!!」となった次第。 でも、今後現地で何かでモメても大丈夫そうだな、こりゃ☆

写真/下左は映画『マッドストーン(原題:STONE)』に出てくる
【GRAVE DIGGERS(グレヴ・ディガーズ/墓堀り軍団)】メンバーの方の本物のカラー(日本的に言えばカンバンね) PART①にてご紹介させて頂いたトーカッター/イモータン・ジョー役のヒュー・キース=バーン氏も、生前一番大事にしてた一張羅がコレだ! 

イベントに参加していたバリモン☆イエローインターセプターのジョフさんと
今回の我々メルボルン組/ブロークンヒル班のメンツ。
この円安状況でよく行ったもんよw

コレを見れば『MADMAX』の世界観が丸分かり!
1作目から最新作フュリオサまでをご紹介☆

言わずと知れたバイオレンス映画の金字塔!これを観なければ始まらない…
『マッドマックス(公開年:1979年)』

 今から数年後の近未来… 交通死亡事故の増加や暴走族の過激化などによって、より強力な警察組織が求められる事となり、生み落とされた特殊警察…それが「M.F.P.(Main Force Patrol)」。
その中でもTOPクラスの検挙率を誇る警官:マクシミリアン・ロカタンスキー/通称『マックス』は、職務において過激な面がありながらも、家族や同僚たちを大切にし、同MFPのフィフィ隊長や相棒のグース、他の隊員たちからも頼りにされる存在でもあった。
警官殺しの逃亡犯ナイトライダーが事故死した事がキッカケとなり、トーカッター一味によってグースそして最愛の妻であったジェシーや息子スプロッグまでも殺され、もはや生きる屍となったマックスが“狂う程の怒り”を燃料に、プロテクター付きの革ジャンにソードオフショットガンを装備し、最後のV8『ブラックインターセプター(ブラックパーシューツスペシャル)』でトーカッターたちへと復讐する様は、まさに【MADMAX】というタイトルに相応しい近代バイオレンス映画の金字塔にして最高傑作☆

尚、某Youtuberが地味/つまらないなどのアホ丸出しの動画出してたが、ダメ!全然分かってない!!
コレを観ないと、マックスの「人物像」や全MADMAXのシリーズにおける「何たるか?」が分からなくなってしまうので必見中の必観作品なのです!

『マッドマックス』
40周年記念 ブルーレイ 4,000 円(税込)
発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント
©1979 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

世紀末スタイルを具現化!現在まで続くMMアポカリプトスタイルの元祖
『マッドマックス 2(公開年:1981年)』

 「巨大な二国間による戦争によって文明は崩壊し、公道は戦場と化した…」“世紀末”という世界観を見事に描き切り、「Guzzolene(※ガソリンの事ね)」の奪い合いを軸に極限までシンプル且つダイナミックに構成されたこの『MADMAX2』。米国版タイトルは『 The Road Warrior』として公開され、全世界で大ブレイク!!欧米共に人気が高いのが本作である。
これが無ければ「北斗の拳」は生まれて来なかったかもしれないし、「モヒカン」・「筋骨隆々」・「プロテクター」等という今でも通ずる悪役の基本フォーマットも生まれて無かったであろう…
 荒野を宛ても無く彷徨うマックス&インターセプターを執拗に追いかける赤モヒカンのウェズが駆るスーパーチャージャー付きのZ900やフォード・ランダウのバッドコップたち。ジャイロキャプテンから知り得たセブン・シスターズ製油所(※本記事参照)そしてこれを何とか手に入れようとするマローダーズ(略奪者)の最高指導者たる君主:ヒューマンガス。
製油所内に上手く潜り込めたマックスは、トラックを引っ張ってくる見返りに愛車を満タンで返す取引を行う…しかし、ウェズたちの襲撃に遭い、愛車インターセプターは大爆破!ジャイロキャプテンのおかげで命拾いし、最後は製油所全員が脱出する為に武装したトレーラーのドライバーをかって出る事に…
米国の神話学者であるジョゼフ・キャンベル作『千の顔を持つ英雄』に着想を得て、マックスが“英雄”へと昇華して往く様が分かる記念碑的作品であり、「~フュリオサ」まで続く荒野の英雄的叙事詩の幕開けこそがコレなのである…。

『マッドマックス2』
日本語吹替音声追加収録版  ブルーレイ 6,980 円(税込)
発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント
©1981 Kennedy Miller Entertainment Pty., Ltd.
© 1981 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

原始的未来の創造…デス・ロードの元ネタ含む、隠れた秀作
『マッドマックス / サンダードーム(公開年:1985年)』

 荒廃した未来が行き着く先は、原始化した未来である事を描いたシリーズ第3弾! ソウルの女帝:ティナ・ターナーを起用する程の力の入れ様だったが、監督であるジョージ・ミラーの盟友であり相棒でもあったプロデューサー:バイロン・ケネディがヘリコプター事故で亡くなった事によりクルマやバイクのアクションが若干鳴りを潜め、物々交換で成り立つバータータウン内における「サンダードーム」で物事を決着するというバトル要素を含む作品に…(とは言え、終盤のトラック機関車含むアクションなどは他の類似世紀末モノと比べても全くレベルが違うし、全然安っぽくもない)
ジャイロキャプテンかと思いきやジュデダイアだったり、途中で伝説のキャプテン・ウォーカーに間違われたり…という謎展開も多く、ファンも困惑した本作だが、怒りのデス・ロード/ウォーボーイズの風体に通じるキャラやフュリオサにも出てくる笛(ボースン・ホイッスル)なども出て来るので、ある意味、両作品のファンには参考になる箇所も多数アリ☆
マスター&ブラスターやアイアンバー、ティナが演じるアウンティ・エンティティなどの衣装も今みたらカッコイイと思うんだけどなぁ~
尚、マックスがこのバータータウンに来た理由が「壊れたインターセプターの為に、賞品であるV8エンジンをGETする為!!」と「マッドマックス 怒りのデス・ロード COMICS & INSPIRED ARTISTS」で読んだ時、「誤解しててゴメン…」と僕は静かに呟いたのだった…。

『マッドマックス/サンダードーム』 
日本語吹替音声追加収録版  ブルーレイ 6,980 円(税込)
発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント
©1985 Kennedy Miller Entertainment Pty., Ltd.
©1985 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

荒廃し尽くした世界はMADを生んだ…新たなファン層を獲得した弩級作品!
『マッドマックス 怒りのデスロード(公開年:2015年)』

「~サンダードーム」からちょうど30年… 2001年の同時多発テロによる延期、2003年のイラク戦争による世界情勢不安による再延期、主人公マックスを演じてきたメル・ギブソンも、当初は出演に興味を持っていたが度重なる撮影延期によりヤル気を失ってしまい、またオーストラリアドルの上昇や2011年には撮影候補地であったブロークンヒルが異常気象で大雨により緑地化&お花畑になった問題wなど度重なる不運を乗り越えようやく完成した本作。「マックスがメル・ギブソンじゃないとヤダ!」とか「インターセプター復活してて意味分かんない!」とか色々な声も囁かれたが、オールドファンとしては『やっと続編作ってくれた』つーだけで感謝感激雨霰!! 主役のマックス役にトム・ハーディ、そして新たなる女性主役フュリオサ大隊長をシャーリーズ・セロンが演じ、加えて「マッドマックス(’79)」にてトーカッター役を演じたヒュー・キース=バーン氏もシタデルの首領:イモータン・ジョー役で出演し、我々の度肝を抜いた! 
ウォーボーイズ、ドーフ・ウォーリアー、人食い男爵や武器将軍など多彩なキャラクターと荒廃後の新世紀を具現化した本作品は新たなファン層が獲得され、第88回アカデミー賞では10部門にノミネートされ、見事6部門を受賞した。
尚、当初は日本のアニメーター前田真宏氏を起用してのアニメ化も検討されており、逆に延期によって有り余った時間が本作のバックボーンを濃密に構成する事が出来たとも言えよう…。

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
【初回限定生産】マッドマックス 怒りのデス・ロード コレクターズ・エディション
<4K ULTRA HD&ブルーレイセット>(3 枚組/豪華封入特典付)
5/24 発売  8580 円(税込)
発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント
©2015 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

シリーズ“初”のスピンオフ!女戦士フュリオサの全貌が今、明かされる…
『マッドマックス:フュリオサ(公開年:2024年)』

「マックスが出て来ない『MADMAX』って、どうなるのだろう?」
前作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の大ヒットを経て新たに制作されたシリーズ初のマッドマックス/スピンオフ作品となる本作。「~怒りのデス・ロード」で圧倒的な存在感を示したフュリオサ・ジョ・バサの半生を描いた作品だ。
 世界崩壊から45年…誰しも知らない/知られてはいけない「緑の地」で慎ましやかに暮らす一人の少女「FURIOSA(フュリオサ)」。その程近い森で偶然、ディメンタス率いるバイカー軍団の一員たちに見つかり拉致され、母:メリー・ジャバサは彼らを必死に追う…しかし、フュリオサの前で母は無惨にも殺され、ディメンタスの娘:リトルD(ディメンタス)として屈辱の日々を強いられる…。
その後、ディメンタスは着実にその兵力を増やし、鉄壁の要塞を誇るシタデルの砦主:イモータン・ジョーへと仕掛け、支配下であったガスタウンの領主になる交換条件として彼女を差し出し、以後シタデルにて暮らす事となる。しかし、フュリオサは隙を見つけ宮殿より脱走、口がきけない男性へと成りすまし、母との“約束”を守る為に潜伏を続ける事となる…
幼少期から常人離れした生存本能と母たちババリーニ(鉄馬の女)から仕込まれた高度なサバイバルスキル、鋭い洞察力と学習能力などによりドッグマン(クレーン係見習い)から警護長にまで昇り詰め、唯一心を開いたデス・ロード最強ドライバーである警護隊長であるジャックを交え、故郷や家族、人生の全てを奪われた将軍ディメンタスとイモータン・ジョーたちの覇権争いの中で繰り広げられる復讐劇… 
フュリオサは何を想い、どう戦い抜くのか?
怒りのデス・ロードへと続く、壮大なスケールの“MAD WORLD”がこの『マッドマックス:フュリオサ』であり、個人的にはネタも豊富且つ大変楽しめた作品だ!

既に一部では配信も開始されている様だが、「~怒りのデス・ロード」とカップリングでの上映が予定されているとの事で、やはり【映画】は【劇場】が一番! リアルタイムで観れるのならば、是非ともその目に焼き付けて欲しい…。 

それではまた……イモータ!!!!!

『マッドマックス:フュリオサ』
大ヒット上映中! 日本語吹替版同時上映 IMAX(R)/4D/Dolby Cinema (R) /ScreenX

© 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation.
Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.

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