保護性能・動きやすさ・暖かさのすべてを兼ね備えた、ライディングパンツを購入したいなら、バイク用品メーカー製品一択となる。
だがバイク用品メーカー製品は決して安くはない。もしもあなたが上記すべてでなくても、バイクで使い勝手の良い製品なら良いというのであればワークマン製品をお勧めしたい。
ワーカー向け製品を得意とするワークマンは、機能性を重視したパンツを多数ラインナップしているため、バイクでも使い勝手の良い製品が多数存在する。
今回はその中でも3つの商品を紹介したいと思う。
HP003D 4D防風ウォームパンツ ストレッチ
全方向ストレッチが圧倒的に動きやすい
4D防風ウォームパンツは全方向に最大140%ストレッチする素材を採用しており、表地にはストレッチニット、間に防風シートを挟み、裏地には起毛素材を採用している。
ポケットの数が多く、手を入れると裏起毛になっているのも特徴的で暖をとることができる。
ベルトループ部分にカラビナフックを設けるなどワーカー向けの配慮もされているが、鍵の束を一時的にかけるなどライダーにとっても使い勝手が良い。
表地には耐久撥水処理がされており、水をはじくことができるが、経験上過信はできない。小雨程度であれば問題ないが雨天時の走行では簡単に浸水する。あくまで「撥水」なので注意が必要だ。
かなりの細身シルエットなので、普段はいているパンツのワンサイズアップが良いだろう。
HP014DX 超撥水EUROボア防風デニムパンツ
ワークマンの製品中で一番ライダー向けに寄せたアイテム
多数あるワークマンのパンツ中で、一番ライダー向けに意識されたパンツがこちら。薄いウレタンフォームではあるが膝部分にプロテクターが入っている。
※ワーカーが膝をついて仕事をするのに便利だからという理由もある
耐久撥水と防風機能は 4D防風ウォームパンツ ストレッチ同様だが、こちらは裏地にボアを採用している。裏起毛と比べると断然暖かい。
股下が長めに設計されているのもライディング時にずれ上がりを防ぐための設計だ。筆者のように短足のライダーはEUROアジャスターを使えば裾上げが可能になる。
シルエットはゆったりしているので、寒がりの人は中にもう一枚インナーを着ても問題ない。膝と腰部分にはシャーリングを配しているので動きを妨げることもないだろう。
NZ022 パンツ
ワーカー向けの本気アイテムがこちら
2020年から登場したPRO COREシリーズ。こちらはワーク業界のアドバイザーとして活躍する、山下さんがアンバサダーとして開発に携わっている。
昨今、私服と作業着の境目がなくなってきているとのことだが、現場で使う製品は安価で機能的なことに変わりはないという。こちらの製品は山下さんが機能性と価格にこだわって作った製品だ。
最大の特徴はCODURAナイロンを使用したストレッチデニムに、ナイロンオックスを重ねて強度をあげているところ。生地は120%ストレッチするうえに膝部分は蛇腹になっているので動きを妨げることがない。
シルエットはかなりタイト。通常よりワンサイズアップは当たり前。中にタイツなどのインナーを重ね着するなら2サイズアップで選んだ方が良い。
同じコンセプトのジャケットも販売されているので、セットアップで使うのを検討してみてもいいだろう。
動画でも紹介しています
ぜひ店舗に見に行ってほしい
ワークマンはオンラインストアもあるので、ネットショッピングで購入することも可能だが、お近くにワークマンがあるなら店舗に足を運んでみてほしい。
理由は二つ。ワークマンは店舗販売を重視しているので、ネットショップでは欠品していても店舗在庫があることもあるから。
そしてもう一つは思わぬ掘り出し物を発見することがあるからだ。私は今日ワークマンの店舗に行ってきたが、足元が寒いという嫁のためにメリノウールの靴下、寝起きが寒いという子供のためにフリースのジャケットを購入してきたところだ。
今回紹介した製品を探しつつ、ワークマン探検に勤しんで頂けたら幸いだ。