デザインや走りに関しても優等生的な国産車と比べたら、輸入車は個性的でやんちゃなモデルが多いのも魅力のひとつ。
しかし、輸入車を所有するにあたって、維持費、故障、購入先のショップ選びなどで不安を感じ二の足を踏んでいるひともいるのではないだろうか。
国産車に加え複数メーカーの輸入車も扱っている、ワースワイルグループのMFDモトフィールドドッカーズの埼玉戸田店で、輸入車の維持費、故障の現状、失敗しないバイクショップ選びなど、輸入車を所有したい人が気になるところを聞いてみた。
輸入バイクの故障に関する誤解
昔の輸入車のイメージから輸入車は故障しやすいと思っているのかもしれないが、今の輸入車の信頼性は非常に高くなっている。その理由はどこにあるのだろうか?
「その理由は主に二つあります。
各パーツの精度が上がったことと、インジェクション化されたことが大きいです。
バイクは様々なパーツによって成り立っていますから、一つ一つのパーツの精度が重要です。
パーツを作る機械も年とともに進化し、製造工程や品質管理も昔とは比べものにならないぐらいに効率化、厳格化され、各パーツの精度は非常に高くなっています。
また、昔のバイクの不具合としてよくあったのが、始動不良です。
キャブレター仕様のバイクでは始動時にプラグをかぶらせてしまったり、セルスターターを回しすぎてモーターが焼けたり、バッテリーが上がってしまったりといったことがありました。
それに比べて現在の国産車と同様に輸入車のほとんどがインジェクション化され、何もしなくてもセルボタンを押すだけで誰でも簡単にエンジンを掛けられるようになりました。
今売られている新車で購入できる輸入車は気難しいということはなく、国産車と同じように乗ることができます」と、MFDモトフィールドドッカーズ埼玉戸田店の店長・大前さんは話す。
国産バイクと輸入バイクの違いは?
故障のリスク
国産車と輸入車の故障リスクの違い
- 国産車:生産台数が多い → 不具合発見・解決が早い
- 輸入車:生産台数が少ない → 不具合発見・解決が遅れる
しかし、最近の輸入車は……
- インターネット環境の進展により故障等の車両に問題が生じた時の情報共有スピードが向上
- 輸入車総代理店が存在するため、対処スピードも向上
維持費に関する懸念
輸入バイクは国産バイクと比較してパーツ代が高いのでは? 整備に時間がかかるのでは?と思うが、果たしてどうなのだろうか。
最近の輸入車バイク
- パーツの精度向上により故障が減少
- 電子制御化により整備が容易に
国産車との比較
- 修理費:国産車とさほど変わらない
- 整備時間:国産車とさほど変わらない
注意したいのはアッセンブリー交換が増えていること
「輸入車だからという訳ではなく、国産車にもいえることですが、故障したらパーツ単品の交換ではなく、そのパーツが組み込まれたアッセンブリーでの交換が多くなっています。例えばキャブ車だったらフロートバルブだけを交換すればよかったところが、インジェクション車両だと全体をまるごと交換、といった具合です。
アッセンブリー交換だと全体を交換するので、不具合を一気に解消できますがパーツ代は高くなります。
そこで心配な人は各ショップなどが用意しているメンテナンスパックなどにあらかじめ入ると安心です」。
輸入バイクを購入するときのお店選びのコツ
- 金額だけでなく、お店の雰囲気やスタッフとの相性も確認
- ユーザー目線でアドバイスしてくれるお店を選ぶ
輸入車購入のポイントを説明してくれたモトフィールドドッカーズとはどんなところ?
MFDモトフィールドドッカーズは、国産車の新車はスズキを中心にホンダを扱い、輸入車の新車は、GPX(ジーピーエックス)、FANTIC(ファンティック)、aprilia(アプリリア)、ROYAL ENFIELD(ロイヤルエンフィールド)、ITALJET(イタルジェット)、BENELLI(ベネリ)、MUTTモーターサイクル、PEUGEOT(プジョー)、Vespa(ベスパ)、MOTO GUZZI(モトグッチ)などを取り扱い、KTM、Husqvarna Motorcycles、GASGASの専門店も展開している。中古車も扱っており上記のメーカー以外の車両も店頭に並ぶ。
MFDモトフィールドドッカーズ埼玉戸田店
埼玉県戸田市笹目4-19-21
TEL:048-449-0502
営業時間:10:30~19:00
定休日:毎週火曜日・第1、第3水曜日