J-AMBLEというメーカーがある。
女性向けのRosso StyleLab、アーバンスタイルのモーターサイクルジャケットを提供するurbanism、そして硬派な弐黒堂の3つのブランドを展開するメーカーだ。
その中でもurbanismは常にスマートに。都会的、アーバンなバイクスタイルをコンセプトとしている。
筆者は40歳になった。そろそろスマートな大人になりたい。
中身は伴っていないが、格好だけでもスマートに決めたい。urbanismの2021秋冬モデルを3着お借りしたのでご紹介したいと思う。
スマートな大人になりたいライダーはぜひとも参考にしていただきたい。
なお筆者は普段はSサイズジャケットを着用しているが、今回はサンプルということで全てLサイズをお借りした。
UNJ-102 オールシーズンソフトシェルジャケット
今回紹介するジャケット中では一番街着っぽい!
あくまで主観だが「バイク用です!」という主張が強いライディングジャケットは好みではない。
オールシーズンソフトシェルジャケットは肩・肘にCEプロテクターレベル1を採用しているのに、着用してみるとプロテクターが入っているように見えない。
ぱっと見はアウトドア用品メーカーのソフトシェルジャケットのように見えるので、街中で目立たずツーリング先で歩き回りたいライダーには最適だろう。
オールシーズンという名前は脱着式ライナーが付属されているがゆえだ。アウターだけなら普通のソフトシェルジャケットだが、ライナーをつけることで冬場に対応した中綿入りジャケットになるのだ。
ソフトシェルはストレッチ性に優れているので、ライディングを邪魔することがないが、さらに防風性・撥水性が追加されている。
袖口には走行風を取り入れる強制送風ベンチレーションシステム。さらに背中にもベンチレーションを採用しているので蒸れにくく快適な温度帯が広い。
UNJ-103 オールシーズンウインドシェルジャケット
ストレッチするソフトシェルジャケットに比べて、こちらは防風・防水のハードシェル素材なので、特にアームホール周りはゆとりがあるように感じた。
ソフトシェルは中綿入りのライナー付きだったが、こちらはジャケットが付属となっている。異なる点は前者はアウターに装着する前提で設計されており、後者はジャケット単体でも使える点だ。
着用する際にはワンステップ増えるが、インナー単体でも使えるので他のジャケットのミドルレイヤーとしても使用することができるのがメリットだ。
収納力が多いポケットが前身ごろに四か所もあるのも見逃せない。全てファスナー付きなので、走行中に中に入れていたものが落下する心配もない。
胸ポケット横と背中にもベンチレーションが採用されている。前身ごろのベンチレーションは風を取り込みやすく、バイクに乗りながらでも開閉しやすい。
背中には大型の再帰反射プリントがされているので、車からの視認性が良い点もライディングジャケットとしてはメリットだろう。
UNJ-101 ライドウインタージャケット
止水ファスナー採用で防水性が高い
オールシーズンウインドシェルジャケットと特徴が似ているが、こちらはアームホールが少し狭く、縫製位置が異なる。
そのおかげなのか、肩から腕にかけてのシルエットがスマートに見える。
さらにこちらはメインファスナーに止水タイプを採用している。一般的なファスナーに対して浸水しにくいので防水性はこちらが上といえるだろう。
裏地には起毛トリコット素材を採用している。 オールシーズンウインドシェルジャケット と同様の中綿入りジャケットが付属されているが裏地の違いでライドウインタージャケットの方が防寒性が高そうだ。
ポケットは左右に一か所ずつとシンプル。色の切り替えしやリフレクタに関しても主張が抑えめだ(グレイ×赤は結構派手だけど)
「ライド」と製品名に入ってはいるが、 オールシーズンウインドシェルジャケット と比べると「バイク感」を少し抑えている印象を受けた。
防御力を意識しつつ都会的な仕上がり
UNJ-103 オールシーズンウインドシェルジャケットはライディングジャケットらしい製品となっているが、ほかの二つの製品はストレッチ素材の採用やアームホールの工夫などで「プロテクター入ってます!」という感じが弱い。
いかにもプロテクター入ってます!というジャケットが好みというユーザーもいると思うが、筆者は街着に近い製品が好みだ。
今期の製品はユーザーの好みによって選べるようになっている。価値観の多様化に対応しているといえるだろう。
なお今回紹介したジャケットはすべて肩肘のみCEレベル1プロテクターが採用されており、脊椎、胸部はその限りではないが、別売りでCEレベル1規格をクリアした胸部プロテクターは用意されている。
安全意識の高いユーザーは別途考慮してもいいだろう。