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二輪用エアバッグは以下イラストのように、事故や転倒でライダーがバイクから投げ出された時に膨張して衝撃から守ってくれる装備だ。
ライディングジャケット(プロテクター)の防護性にエアバッグの衝撃吸収性がプラスされるため、安全性はきわめて高い。
…のだが、昔ながらのイメージで「着ぶくれする」「デザインがワンパターン」「高価」といったネガティブ要素があるためか、一般ライダーへの普及はまだこれからといったところだ。
しかし、そんな過去のネガティブな要素をなくしたスタイリッシュなエアバッグ内蔵ジャケット「HDS」が2024年に無限電光から登場。
これを期にライダーへの普及は一気に高まりそうだ。
そんな人気モデルとなったHDSだが、進化はまだ終わらない。
HDSを夏場のライディングに対応させたモデル「HDS-MESH」と「MX-9」が間もなく登場予定なのだ。
無限電光のhit-air(ヒット・エアー)とは?
無限電光は名古屋に拠点を置く日本のメーカー。
同社が手がけるエアバッグジャケットのブランドが「hit-air」だ。
余談だが、エアバッグは2018年にMotoGPで着用が義務化。
2020年に国内のMFJ公認競技会(全日本・地方選手権)において18歳未満のライダーにエアバッグの義務化がスタートし、それ以降各サーキットが独自に義務化ルールを設けるなど、エアバッグはサーキットではスタンダードになりつつある。
それらの大半のユーザーがhit-airを装着し、これまで多くのライダーを転倒のダメージから守ってきた。安全性・信頼性の高い装備である。
無限電光は着用が義務化される20年前(1998年)に世界で初めてバイク用エアバッグジャケット「hit-air」を完成させた老舗であり、レース用はもちろん、ストリート用にも安全性の高いエアバッグシステムを提供し続けている。
hit-airのニューモデル「HDS-MESH」「MX-9」
今回新発売される2モデルは夏場のライディングを想定したメッシュジャケット。
発売は2024年6~7月予定だ。
HDS-MESHはカジュアルなパーカースタイルで、メッシュ穴を大きく設計することで通気性を高めたストリートモデル。
MX-9はスポーティなライダーススタイルで、メッシュ穴を小さく(細かく)設計することでハイスピードクルーズに対応させたモデルになっている。
いずれも肩・ヒジ・脊椎にプロテクターを標準装備。
別売りの胸部プロテクターを追加したり、より防護性の高い脊椎パッドに交換したりできる。
HDS-MESH フーデットエアバッグメッシュジャケット
【エアバッグ展開時】
サイズ | S~3XL |
CO₂カートリッジサイズ | 50cc |
プロテクター | CE規格 EN1621-1 肩肘プロテクター、脊椎ソフトパッド |
カラー | グレー、ダークグレー、ブラック |
素材 | 表地:ナイロン/裏地:ポリエステル(メッシュ)/エアバッグチューブ:ポリウレタン |
発売予定 | 2024年6~7月 |
本体予価 | 6万3,800円(税込) |
MX-9 エアバッグメッシュジャケット
【エアバッグ展開時】
サイズ | M~4XL |
CO₂カートリッジサイズ | 50cc |
プロテクター | CE規格 EN1621-1 肩肘プロテクター、脊椎ソフトパッド |
カラー | ブラック/レッド、ライトグレー、ダークグレー/イエロー |
素材 | ナイロン(表地)、ポリエステル(裏地)、ポリウレタン(エアバッグチューブ) |
発売予定 | 2024年6~7月 |
本体予価 | 6万4,900円(税込) |
新機能「hit-airエアバッグ転用システム」とは?
「hit-airのジャケットタイプを着たいけど、シーズンごとに買いそろえるとコストが…」というユーザーに向けた新機能だ。
この転用システムのポイントは、内蔵されているエアバッグシステムは、どのモデルも同じ形状で付け外しが可能だというところ。
つまり今回紹介した「HDS-MESH」や「MX-9」を夏用に購入すれば、冬用の同社製アウター(アウター単体購入も可能)にエアバッグシステムだけを移植することができる。
一見高価に感じる同社製品だが、アウター単体なら他社のライディングジャケットと同等の価格で購入可能。
一度エアバッグシステムを購入してしまえば、入れ替えることで季節を問わず着用ができる。
これが「エアバッグ転用システム」だ。
対応モデルはHDS、HDS-MESH、MX-9で、今後販売予定のジャケットモデルすべてに同システムを導入予定とのこと。
さらに、エアバッグのメンテナンスチェックは無限電光の「hit-air CARD」に登録すると、なんと3年間無料(送料別途)で受けることができる。
長期の使用も安心できるhit-airのエアバッグシステムを、ぜひチェックしてみよう。