バイクのロードレース選手権への参戦や、レース活動を通して製品開発などを通して、若手ライダーの育成やバイクファン拡大に向けて活動を行う株式会社ドッグファイトレーシングは、2024年全日本選手権第2戦茂木大会のレース結果報告を発表した。
ST1000クラスのシーズン開幕戦となった茂木大会で、ヤマハYZF-R1を駆る豊島 怜選手は、テストでエンジントラブルに見舞われるも、公式予選ではタンクのガソリン量を最小量にしてアタックをし、6番グリッドを獲得。決勝ではスタートで4位にポジションアップし、茂木のベストリザルトを更新して5位でフィニッシュした。次戦の菅生での活躍にも期待したい。
全日本選手権 第2戦 茂木大会 レース結果報告書
イベント名 : 全日本選手権 第2戦 茂木大会
開 催 日 : 2024年4月13-14日
観客動員数: 13000人
レース結果 : ST1000 #7 豊島 怜 予選 6位 決勝 5位
WEBリザルト : https://www.jrr.jp/result/2024/result-rd2-motegi#index_F4SU1HWY
YouTube動画:https://www.youtube.com/watch?v=FDkohj23IHc 動画再生回数:23万回(土日合計)
(ST1000決勝は6時間13分からスタート)
豊島怜負傷を跳ね退けて5位入賞
全日本選手権ST1000クラスの2024シーズン開幕戦となった茂木大会。事前テストではオフシーズンに行った大きな仕様変更とライダーのフィジカルトレーニングの成果が出てリザルトの上位を常に記録する成長を見せていました。しかし好事魔多し、テストの最終セッションでレースに向けて組み上げたエンジンが壊れてしまいました。このトラブルがレースウイークにも影響を与えてしまい初日は満足に走る事が出来ませんでした。それでも総合6番手のタイムを記録しておりベースポテンシャルが大きく上がった事は確認できました。
公式予選では初めてタンクのガソリン量を最小にしてアタックに出ました。事前テストを含めてこれまでのテストは常に決勝を見据えてガソリン満タン状態でのセットアップを詰めてきていました。軽くなったマシンで豊島は一気にペースアップして自己ベストを大きく更新する1分50秒2を記録。最終結果は変わらず6番手でしたが、表彰台争いとなる3番手とのタイム差は0.2秒と僅差で十分表彰台を狙えるポジションを獲得。茂木のコースレイアウトは豊島にとって最も厳しいコースですが、ここで上位との差を僅差で終えられたことは大きな手応えです。何よりライバル勢が全員昨年のタイムを更新できない中で豊島だけが昨年の自己ベストを大きく更新したことが成長を感じさせてくれました。
決勝は路面温度も上がりコンディションは良好な中15周のレースがスタートしました。6番グリッドからスタートを決めた豊島は4位にポジションアップして1コーナーを通過。ストレートで2台に交わされてオープニングラップは6番手で通過。レース序盤はトップ集団6台で周回が続きます。周回数が5周を過ぎた所で5番手を走る荒川選手にブラックフラッグが提示されピットインした事で5番手に順位を上げますが、このあたりから徐々に上位集団から引き離され始めます。レース中盤からじりじりと話されて終盤には単独走行となってしまいますが、集中力を切らすことなく走り切った豊島選手は苦手な茂木のベストリザルトを更新して5位入賞を飾りました。
実は事前テストでの転倒により豊島選手は背骨の横突起を骨折しており、手術等による治療が出来ない部位の為、テーピングと痛み止めでウイークを乗り切りました。この後3週間のインターバルを置いて次戦の菅生大会の事前テストが始まります。体の状態も整えて菅生では表彰台を目指して戦ってまいります。
応援ありがとうございました。
コメント
豊島怜
トラブルに多く見舞われましたが、無事に開幕戦を終える事ができました。結果は5位という悔しいレースでした。 事前テスト初日に2番手タイムを出せてもレースを迎える頃には6番手に落ちてしまう。その要因の1つがセッティングの進歩の幅です。レース迄のテストでどれだけ完成度を高められるか。現在、自分のライディング技術もチーム体制も過去最高の状態にあります。 当たり前ですがそれらは常に進歩し更新されていきます。 今回は少ない時間の中で新たなパーツのセッティングを詰めきれず、何度かトラブルに見舞われ表彰台に立つレベルの完成度まで高める事ができませんでした。
今年は完成度を高めれば必ず勝負できるポテンシャルがバイクにあります。 既に今回の反省点を踏まえ次戦に向けてチームと共に動き始めています。次戦のSUGOでは表彰台に立てるよう、ストイックに取り組んでいきたいと思います。
チーム関係者の皆様、ご協賛頂いているスポンサーの皆様、そしていつも力を与えてくれるファンの皆様、誠にありがとうござました。
今シーズンも沢山の応援ありがとうございました。
スポンサー
リリース提供元:株式会社ドッグファイトレーシング